精神障害者福祉

初めて取り組む課題ですが、障害者福祉はその仕組みを構築するにはこの1年をどう過ごすか、課題をどうこなすかにかかっていると思います。がんばれ。福祉部・障害者福祉課

第一番目の質問は精神障害者福祉についてでございます。精神障害者福祉に関しましては、議会におきまして、先輩議員が平成103月議会で一般質問をはじめて行って以来、多くの議員が質問していらっしゃいます。

 

私はこの質問をするために、まず、狭山保健所に行き、精神障害者福祉一般について学んだと同時に、どんな業務が狭山市に移管されるのかを教えていただきました。また、狭山市内にある精神障害者施設を全部視察し、比較するために狭山市内だけでなく、入間市にもある身体障害者、知的障害者施設もしましたし、東松山市の総合福祉エリア内にある精神障害者地域生活支援センターにも行き研修させていただいて帰ってきました。視察箇所は15施設にも登りました。

 

このことから、次のような事を知りました。まず、狭山市内では通院医療費公費負担患者は706人いること。通院していても公費負担を貰わない人も多い事。精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方はほぼ160人位いること。移管される業務は大変な量の相談業務となるであろう事。東松山市の精神支援センターでは年間2585件の相談を受けていると言っていました。精神障害者社会復帰施設等といわれる生活訓練施設、福祉ホーム、福祉ホームB型、通所授産施設、福祉工場、地域生活支援センター、グループホームのどれをとっても狭山市には無い事。狭山市にある小規模作業所は精神障害者とその家族に喜ばれている事。でも、市からの補助を受けても、その経営は経済的に大変だという事。

 

これらの研修と視察の結果、私は、狭山市の精神障害者や知的障害者の福祉はまだまだ整備されたとはいえないのだという悲しい認識にたどり着きました。また、精神衛生セミナーで精神科のお医者さんが行っておられたように、精神障害者への偏見を正さなければならないということ痛感しました。池田小学校での犯罪を起こした男が精神障害者ではないかとの事や最近の障害者がらみの事件を新聞その他で見聞きして、確かに私の中で精神障害者に対する間違った考えがありました。精神病を発病する人は優しく真面目な人のほうがずっと多いのだという医者の言葉は、視察して精神障害者の方におあいしてやっと納得できた事でした。

 

私が今回この精神障害者問題を取り上げますのは、ずっと先のことだと思っていました精神障害者福祉の一部の事業が県立狭山保健所から狭山市に移管される時が何と来月になってしまったからです。そこで伺いたいのですが、

1.    4月から精神障害者福祉の県からの移管になる事業の執行体制はどの様になるのか。次のいくつかの点を特に詳しく教えてください。

1)    県、保健センター、障害者福祉課での精神障害者福祉への連携をどうするのですか。仕事の振り分けなど、役割分担をどのように考えていますか。

2)    この体制を組むに当たりどのような研修を行ってきたのか。また、今後どのような研修を行うのか。

3)    窓口での事務事業が増えるに当たり、それの執行に対する人的な増員は2人の精神衛生福祉士で十分なのでしょうか。どのようにするのでしょうか。

4)    相談業務は大変な量と質であると想像されますが、どのようになさいますか。

5)    精神障害者社会復帰施設・精神障害者居宅生活支援事業、精神障害者社会適応訓練事業の利用に関して、どのように、また、どのような内容の相談、助言、斡旋、調整、利用の調整を行うのですか。行えるのですか。

6)    狭山市では、居宅生活支援、社会適応訓練事業は、誰が、どんなサービスを、どのような値段で、どこで受ける事が出来るのですか。

 

2.    狭山市全体での精神障害者福祉の現状はどのようなものでしょうか。これからは何をどのようにしていかなければならないのでしょうか。精神障害者福祉に関して課題をお話ください。それと同時に精神障害者福祉の今後へのビジョンはありますか。

 

3.    精神障害者のうちでアメリカでは(ジェームス・D・ライト、ホームレス)によれば、ホームレスの33パーセントは精神障害者であり、精神病院も含むのですが、適切な施設入所されていないために、路上生活を余儀なくされている現実があるといいます。狭山市においては、本年度ホームレスの方か、行旅死亡人があったとも聞いています。なくなったかたが精神障害者であったかどうかはわかりませんが、ホームレスのうち、精神障害者はどのくらいいるとされているのでしょうか。また、その人々のためにどのような施策をとっているのですか。とるべきなのでしょうか。