日本の政治と将来を憂う

私は今とてつもない危機感を持っている。
それは、日本が困難にいることを認識したことによる。
郵政民営化はなんだったかがなんだったか、
構造改革の意味はなんだったかを極めて明確に理解した。

小泉が売国奴だといわれている意味が今本当に分かる。
それは、郵政(アメリカもイギリスもドイツもニュージーランドも国営だ)を民営化し、
郵貯の持っていた350兆円を外国金融会社で運用し、お金をアメリカ国債に変えてしまおうということだった。

このアメリカ国債が曲者で、アメリカ政府は民間の金融機構(ニューヨークにあるFRA)に利子を払って貨幣を作ってもらうから、
アメリカの国債を日本政府が買うというのは、
2点のリスクがある。
1つ目は日本はアメリカ国債を売れない。2点目はアメリカ国債を買えば買うほど、国際金融機関が儲かるが、それは日本の銀行の首を絞める。

要するに、郵政民営化とは日本人が営々と積み上げた金をアメリカに横取りさせるシステムの構築を意味した。

だから、小泉は売国奴だといわれるのである。

小泉の構造改革は儲からない企業は市場から出て行けというものでもあった。
これはどういうことかというと、バブルで日本の金融市場を非常に貶め(株は7000円台まで下がった)、
円を安く誘導し、外資に日本のトップ企業の株を買い占めさせた。
りそな銀行の疑惑については有名だ。竹中はぼろもうけしたという噂があとを立たない。ネットを見てください。

また、この20年近く好況であったという安倍政権の話を聞いて、すべての国民がのけぞったのを覚えていますか。
この20年間、給料は下がり、派遣だ、パートだ、フリーターだという非正規雇用が増え続け、若者は不安になり、
あり地獄から這い上がれないと秋葉原の事件なども起きてしまっている。
それなのに、この間が好況だったなんていうのは、日本国民の実情は無かった。
ただただ、大企業だけが儲のかっただった。

その大企業の儲けはどこに行ったのか。
いままでだったら、ボーナスなどで従業員に少しは潤いがあった。
しかし、1995年のプラザ合意以降、人件費はまるで悪の根源のようにいわれ、きり続けられた。
そして会社はリストラに励み、人件費を削減し、儲けは今まで以上に積み上げられたが、それはすべて会社に入った。
会社は株主のものだと言った人がいる。
株主は儲けを山分けした。
驚く無かれ、その儲けを山分けしたのは外資だったのだ。
もう大企業のほとんどは、小泉の時代に株を外資に買われつくしていたからだ。

オリックスの85%はアメリカ資本。トヨタだって40%はアメリカ資本。日産はルノーのために働いているとも言われている。
(2月9日の予算委員会、小泉民主党議員の質問を衆議院テレビで見るといい。)
儲けは、まるでストローで座れるように、自動的にアメリカに流れる。

12日、元外務省情報局長の孫崎亨さんの講演を聞きに言ったが、彼が言うには1094年冷戦後、アメリカの敵は日本の経済になったという。
アメリカの諜報の4割は日本の経済になり、アメリカの年次改革要望書がアメリカの利益を代表するように日本に突きつけられた。
その中の、いちばんの事項が郵政民営化して、郵貯をのっとること、
簡保を止めさせてアメリカの保険(アフラックなど)を入れさせて日本の貯蓄をただ取りすることだった。


これをどうにかしようというのが、国民新党の亀井さんの努力だった。
私は、亀井さんの会見をユーストリームでほぼ全部見たし、
亀井さんのタウンミーティングにも出席した。確信したのは、だましだまし、
アメリカの攻撃を防ごうとする亀井さんの施政だった。
亀井さんは外務省をアメリカ大使館日本支部だとも言ったが、
外務省がしたことは、アメリカの利益を日本に強要することだったんじゃないか。

私は国民新党の政策のうち、別姓反対を支持しないから、国民新党を支持できないが、
亀井さんの郵政民営化の改正(これすらもおかしくて、私は亀井さんに国営化に戻したらどうかと言った)は絶対守るべきだと思う。

それなのに、あの枝野幹事長はこの法案を廃案にした。馬鹿馬鹿しい。
前原は地方がこんなに疲弊しているのに、18%も公共事業費を削減した。
菅首相は小沢色を払拭しようとしているという話だが、
小沢さんのしようとしていたことは、亀井さんの意図したことと一緒だった。
途中までは、鳩山さんも同じだったのだろうが、馬鹿なことに鳩山さんは小沢さんを信じず、
内閣に小沢さんを入れなかったから、大事なところで官僚のサボタージュを食らった。

あ〜〜。菅さんはネオコン、枝野前原に屈して、小泉さんと同じような
アメリカの利益の代弁者になっていくのだろうか。
参議院選挙をどうしたら良いのだろう。もう、自民に戻るのはいけない。
さりとて、菅民主党も信じられない。日本はどうなっていくのか。
アメリカの富裕層を太らせるために、菅さんの言うように日本人が最小不幸を防ぐだけでいいのか。

田中角栄さんの存在がとてもとても今はまぶしい。
結局田中さんが陰謀で失脚したのも、キッシンジャーに言わせれば、
中国の利権をアメリカから横取りしようとしたとされるからである。
ということは、日本人にとって必要なことをするには、政治生命を賭してするしかない。
小沢さん叩きがなぜ起こっているかを見てみれば、
誰が日本の利益を代表しているか見えてくる。
本当に、アメリカの利益をなぜ日本人が進めるかを考えるときに、
アメリカに篭絡され、買収され、脅かされている政治家が多く、
日本国民よりも自分のことしか考えられない政治家がいるという事は本当に憂うべきことだ。


私は、今までかつて、こんなに日本を憂い、政治に悩んだことはない。