人口問題研究所の人口推計によると、2030年(25年後)

狭山市人口は127,430人に減少。子供は半減以下

住民基本台帳に寄れば、狭山市の人口は8月に16万人を切りました。25年後を予測するとなんと狭山市は20%人口が減り、子供の人口は今の半分以下になるということです。一方、狭山市の平均寿命は女性が県内1位、男性が県内2位で、80歳代は2倍強、85歳以上の人口は今の3倍と推計されています。

狭山市の課題と決断:人口減に対応か?それを食い止める施策か?

狭山市の行政では、今後減り続けるだろう人口に合わせ施設やシステムをスリム化するか、または人口減を食い止める施策を進めるか、さもなければ、それらをどうミックスするかの決断を迫られる事になると思います。

 人口減では地方税の減少は余儀なくされ、高齢化も進むことにより、老人健康保険、介護保険への税負担が増える事が推測されます。もっとひどい財政難が予測されます。

 人口減を食い止める方法は、子供を産みやすく教育しやすい環境づくりと清潔でセンスのよい街づくりをして、若い世代が戻って来る事を促進する施策が必要です。これには、多額の投資的経費が見込まれるでしょう。

行政をスリム化するためには:改革は必須です。

 市民の理解を得たうえで、もっともっと行政を有効に働かせる方法を考えなければなりません。今のままでは、先々狭山市は成り立たなくなるかもしれません。幼稚園や学校の統廃合も考える時期ですし、都市計画税など税金を上げることも仕方ないのかもしれません。サピオのお風呂など赤字の公共施設の整理もそのうちに入るでしょう。今後5年間は人口増と予測されている入間市と合併するのも、1つの考えです。

魅力ある街、狭山市:工業都市と教育文化都市

 ホンダを中心とした工場を大切にし、産業を振興していくことは狭山市の重要課題です。圏央道や16号線などで交通の便も大変よい事から、今後もさらに発展できるような基盤の整備が必要です。また、教育文化都市を前面に押し出し、子育てしやすい街、ゆとりある上品な街づくりをするのも良い考えだと私は思っています。勿論、それなりの投資が必要です。

 人口減は狭山市だけの問題ではありませんが、今からしっかり“過疎化対策”を視野に入れておかなければならないと思っています。

減少の理由

これは、狭山市の出生率が全国を下回り1.17である事が大きな理由でしょう。なぜそうなったかといえば、子供を育てる環境を整える施策に遅れを取った事(たとえば保育所の定員数が入間市よりも少ない)が一因です。また、街づくりで若い人が買い求め易いような団地や住宅建設に行政が手を貸さなかったため(区画整理事業やマンション建設などは入間市の方が多く計画されてきた)、つつじの団地や狭山台団地の2世が他市に移動した事などが大きな理由ではないかと思います。


魅力あるスリムな街づくり:

2つの施設を1つに統合するような場合、残す1つを古いままにせず、素敵に改修してほしいと願います。また、スクラップエンドビルドより、今あるものを使いやすく改修することを今後はもっと考慮すべきだと思います。