2月7日臨時議会がありました。報道でご存知のように、"宅地開発を巡る恐喝事件"と報道され続けている問題の最終決着を見ました。多くの新聞が伝えているように、議会は"町田市長に道義的責任を求める決議"をし、市長の責任を20%3ヶ月の減俸で認めてしまいました。私は最後までこれに反対し、市長の辞職を求めて、反対討論の中で私の考えをはっきり述べて参りました。残念ながら、
このように市長の辞職を求めたのは、驚くなかれ、議会の中で私ただ一人でした。しかし、私は自分が多くの市民のお気持ちを代弁したと自負しております。しかし、私ひとりの力では足りません。どうか市民の皆さん、市長へご自分の怒りのお気持ちを伝えて下さい。市役所に電話で話して下さい。手紙を書いて下さい。一人一人の力で市を変えていきましょう。


これは私の反対討論のほぼ全文です。

宅地開発を巡る恐喝事件は、昨年10月23日にNHKニュースで報道されて以来、新聞紙等で大きく報道され続けております。これらの一連の報道でもっとも注目された点は、町田市長がこの恐喝事件にどのように関わっていたかと言う所でした。警察の捜査が行われ、容疑者が起訴されると言う中で、昨年には議会においても調査特別委員会が作られました。調査の最重要課題は、"宅地開発に関する事務手続きとその特定事案に関して市長どのように関わったかということだった"と私は認識しております。

さて、此の度の決議で問題としてとり上げられている点のどれにも私は反対する者ではありません。すなわち、市長はこの決議の言うように行政の最高責任者として、この事件の中で不適切な判断を繰り返しました。また、公の長として、公私混同だと思われても仕方ないように市長応接室を使用しました。私は特別委員会でほぼすべての委員が市長にそれらの点を糾したのを傍聴致しました。
しかし、
市長はこれらの糾弾にたいして決して、自らの非を認めませんでした。

市長いわく、"検査済み証の交付と民民間の紛議を分けて考えなかった"。だから、市長どうなのですかと問えば、"結果的に利用されたのだ"と答えました。だからこそ、私は、12月の一般質問で"なぜ、利用されたような事が起きたと思うか"とたずねたのですが、これに対する答弁を特別委員会で明らかにすると言って起きながら、何等自分の考えを述べませんでした。

同じ様に、この事件についての所見を委員会で問うても、迷惑を掛けた、心配を掛けたといいながら、
市長はこの事により市政に対する市民の信頼と信用を失墜させたことを認識しているとは思えない言辞をしていたと私は思います。 私は、議会が今のように町田市長の道義的責任を求める決議をした所で、市長は議会の決議をどのように受け止めるのだろうかと、疑問に思ってしまいます。今まで、多くの人から、委員会で、議会で糾弾され、指摘され、説明を求められた事に、市長は自らの言葉で、糾弾に対しては謝罪し、指摘された事については対策を語り、説明を求められた事をはぐらかしたり論点を変えたりせずに正面からそれを説明してきたでしょうか。私には、この足掛け5ヶ月になる議会での対応で、市長が誠実に公明正大に振る舞ったようには思えませんでした。

それどころか、私は、市長が質問された事の論点を摩り替えたり、はっきり説明しなかったり、事実の訂正を繰り返すという事態が多々あったように見うけました。このような事は、
議会を軽視し、まさに愚弄していると思われても仕方ないのではありませんか。市長が警察で証言した内容と特別委員会での説明が違った所を明確に説明しなかった点はその1例であると指摘したいと思います。また、細かい所の食い違いが指摘され、公判で明らかにされると訂正したという所は、1ヶ所だけだったでしょうか。

私が、特別委員会での傍聴を通じて思った事は、議会がどのように動議的責任を町田市長に求めても、町田市長には理解していただけないのではないか、と言う事でした。
もう、このような
町田市長は、私の愛する狭山市の市長としてふさわしくない
のではないかと言うのが今の私の率直な気持ちです。

私の愛読書に、こういう個所があります。ぶたの前に真珠を投げてはなりません。それを足で踏みにじり、向き直ってあなたがたを引き裂くでしょうから。私は、此の度の事件に関しては、議会はできる限り市民に分かりやすく、誠実に真相の解明にはげみ、事実関係とその責任の所在をはっきりすべく努力したと思います。これは、私だけでなく、狭山市議会の全議員が思っている事だと思います。一方、町田市長は、このような事を二度と起こさないための対策を講じているとは思えませんし、自らの非を認めて自らを正してはいないように見受けられます。この前代未聞の事件に際して、
市長が責任を減俸などとお金で片を付けようというのは、議会が誠実に真摯に時間を掛けて対応したのに対して、豚が真珠を足で踏みにじる行為と等しいと私は思います。まさに市長は、真面目に市民対して責任をもって調査まで行なった議会の行為を、土足で踏みにじったように私には思われるのです

ですから、こんな町田市長に道義的責任を求める決議などをするのは、反対です。今後の対策を明確にせず、結果的に利用された等と
自らの非を認めない市長は本当の意味で反省をしていないと思います。このような市長に、この決議を突き付ける意味は全くありませんし、もったいないと思うほどです。ですから、議会はこの決議をせず、市長に辞任を求める決議をしたらどうでしょうか市民はそのことのほうをもっと望んでいると私は思います。
以上で私の反対討論を終わります。


今日は2月12日です。議会の中の市民派として頑張っています。一人ではどうしようもないけれど、市民の思いだけは議会や市長に伝えたいと願っています。皆の声を代弁してはいないでしょう。でも、きっと多くの人が私の思っているように感じているのではないかしら。それを信じて、したたかに、しなやかに議員生活を全うしようと考えています。これからもご支援、ご声援をメール、FAX,電話でお寄せください。 久美子