一般質問原稿:2005年6月議会

1.図書館 (中央図書館、 学校図書館)  2.女性消防団員、 赤バイク隊  3.未来の市役所  4.指定管理者

2005年6月議会一般質問原稿

 

議長のお許しをいただきましたので、8番高橋ブラクソン久美子が一般質問をさせていただきたいと思います。

始めに「豊かな文化都市」を目指して図書館を強化しようという提案をいたします。狭山市図書館は1954年合併により入間川町立図書館を狭山市図書館として以来、1970年、中央公民館と併設の新館をオープン、その後1988年、現在の所にあった狭山市役所を改造し狭山市中央図書館として開館しました。1993年には狭山台読書コーナーを狭山台図書館として開設し、狭山市は2館の図書館を持つ市となりました。この間、広瀬の読書コーナーを開き、又昨年に閉じました。図書館分館構想があったように聞いていますが、その実現には今も至っておりません。

ところで、私がこの度図書館の事を取り上げましたのは、読みたい本を読めない不満からです。まずは開架図書が少ないのが気になりました。背表紙で本を探していくのですが、開架に本が少ないので思うような本に当たらない。そこで、コンピューター検索をするわけですが、あるというところに本がない。こういう時はフラストレーションが溜まります。不満も伴い、今回は様々な図書館と狭山市図書館を比べて見ることにしました。県内6市の図書要覧を取り寄せて調べました。そこで分かったのは、蔵書数にしても、会館時間にしても決して狭山市の図書館は16万都市として恥ずべき図書館ではないという事でした。図書館が2館しかないのに、図書館の登録者は市民の58%に登り、読書意欲が高い市民だと言うことも分かりました。市民一人当たりの貸し出し数も5.19冊、入間市の6.87冊には遠く及びませんが、新座市や所沢市、川越市、上尾市、熊谷市などに比べればずっと多いのです。そして、中央図書館への入館者数は15年度には43万2692人と、多くの市民が図書館を利用しているのがわかりました。

視察したのは、上越市図書館、上越市図書館分館、小川町立図書館、伊万里市民図書館、諫早市立多良見図書館の5館です。視察を通して、私はいくつかの点で狭山市中央図書館のよい工夫も知りました。たとえば、正規職員を少なくして人件費を浮かせ、開館時間を長くしている。他の市で夜8時まで週3回開館している市はありませんでした。これはよいサービスです。それに、時間を区切ってはいるけれど昼食を食べる場所を設けたり、会議室が使っていない時には学習室として市民に開放している。これらは他の市に誇れる施策です。

しかし、新しい図書館を視察するとやはり、狭山市中央図書館にも変わってほしいと思うことがありました。まずハードな面では、狭山市の図書館は開館後18年も経つと時代のニーズに合わせ、改良が必要になっていると思います。現代の図書館は、従来の本の貸し出しの場所というだけではなく、情報の拠点として、生涯学習の拠点として位置づけられています。また、市民協働で図書作業や図書館事業を担っていくというのが主流で、指定管理者に運営を任せるというところすら出てきている状態です。図書館自体の意味や実態が大きく変わりつつあるともいえます。それを踏まえ提案します。

図書館の情報はまずは本からということで、狭山市中央図書館にはもっと広い開架と開放書庫がほしい。全集を狭山市図書館のように閉架書庫にしまうのは少なくなっています。青少年の調べ物学習が容易になる学習室充実と、狭山市中央図書館では児童の中でひとくくりにされていますが、青少年用コーナーの独立も必要です。子供用洋式トイレをつけてほしいと思います。現代では図書館が喫茶コーナーを持ち、ゆっくりコーヒーを飲みながら本を読むのをよしとするようになりました。狭山市図書館にも喫茶コーナーがほしい。また、外でくつろぎながら本を読むためのテラスもほしいとも思います。

それに加え、是非ほしいのはコンピューターです。視察したどの図書館にもHP での調べ物が出来るコーナーがありました。調べ物をするのにコンピューターは現代の必需品です。また、学習や調べ物にはIT対応デスクが必要です。

実際、文化都市を標榜している狭山市としてすぐにも現代のニーズに合わせ、図書館改造に取り掛かってほしいところです。そのためには、5階部分を図書館用に使う事が可能にしなければなりません。西口の駅前開発での公共施設に是非現在5階にある労働施設等を移転してほしいと願います。すでに、再開発計画の中では移転も考えられていると思います。そうであるとしたら、市民の参加をお願いし今から図書館改造計画作成のために取り組んでいってほしいと思います。これらのことについて、市長にご答弁お願いします。

次に図書館に集う中高年齢者に積極的に対応をしていただきたく、質問します。最近図書館で目立つのは中高年の男性が図書館に多くなってきたという事です。私も子供に手が掛からなくなり、最近思うのは、「図書館では幼児や児童のための読み聞かせなどの催しは盛んだけれど、中高年のニーズに合わせた興味ある多様な活動が少ないなあ」ということです。視察をしてみると、図書館は生涯学習の拠点として、講演会、大人のための朗読会、文学講座、朗読入門講座、コンサート、作品展、様々な活動が企画されていました。狭山市の図書館もすこしは中高年のための、生涯学習の拠点としての役割を果たしてもよいのではないかと思います。多良見図書館では図書館友の会でしたし、伊万里市では図書館フレンズ伊万里でしたが、名前はさておき、市民の方に図書館サポーターとして事業の企画運営を進めてもらうのはいかがでしょう。いつも新しい事業や催しの話になると、財政が苦しいという話になります。市民の企画によるお金を使わない催しも出来るでしょうし、図書館の本の修理や配架などは図書館サポーターにおねがいし、節約した分をそちらに向けることはできないでしょうか。

先ほど、検索した本が見当たらなかったといいました。なくなる本が1年間に2千冊とも3千冊とも言われています。私は市民のモラルのなさに憤慨するものではありますが、やはりそのための対策を始めなければならないと思うのです。今ICチップを本に埋め込み、貸し出し登録しないものを持ち出す際に音が出る装置があります。お金が掛かる事ですが、新しい本からチップの装填を始められるのはいかがでしょうか。またまたボランティアの方に装填作業をお願いするのもよいのではないかと思います。以上のことは教育長に答弁お願いします。

次に学校図書館について質問します。私は図書ボランティアとしてこの3年間小学校と中学校でボランティア活動をしています。読み聞かせ、本の修理、原本への記入などや本の紹介などをしています。そこで、気が付いたのは、小学校の図書館の本が大変傷んでいること。中学校の図書館がまるで書庫状態にみえることでした。実際、狭山市の学校図書館のようすはいかがだろうかと4日に渡り、小中学校図書館を視察しました。14校を視察しましたから、狭山市の半分の学校の状況を見たことになります。そこで、気が付いたのはやはり大半の小学校の本が傷んでいる事、古い事です。中学校で知ったことは、ほとんどの学校で図書館に鍵をかけ開館時間が非常に短い事、暗く教室から離れた場所に図書館がありがちなこと、読まれていないから傷むことなく古い本がたくさんあることなどでした。学級文庫も見せてもらいました。児童生徒の一番身近にある本だから大切だと思うからです。学級文庫には児童生徒が手にとって見たくなるような本がたくさんあってほしいと願っています。しかし、図書館で廃棄した古いうす汚い本や傷んだ本を置いておくのも多く、だらしなく並んでいる本もあって、切ない思いがしました。たしかに、教員自らの本を用意して学級文庫にしているクラスもあったのですが、数は少なかったです。

最近5年間の狭山市の小中学校の本の購入冊数と廃棄数、それに図書購入費の資料を用意してもらいました。図書購入費は毎年予算化しますので、それぞれの学校が何百冊か本を購入しているのですが、廃棄する本の数が極端に少ないのに驚きました。中学校はこの5年間図書館の本を1冊も廃棄していない学校が2校、小学校は1校、他の学校も似たり寄ったりの管理状態です。そういう状態ですから、社会の参考書や辞典類は昭和40年代のものがたくさんあり、調べ物学習で使うのにはふさわしくない図書館が多くありました。理科も社会も国語もすべて時代とともに変わります。学校図書館もそれに対応する努力がいります。
 驚いたのは、中学生が図書を借りない事実でした。ある中学校は一人当たり年間0.26冊、他の中学校は0.28冊、1年に5人のうち一人だけが1冊図書館から本を借りるという事です。一年間で本を2冊以上借りる学校は10校中4校だけでした。一方、小学生の図書の貸し出しは多く、狭山台南小学校や奥富小学校は年間一人当たり40冊以上も借ります。年間10冊以上貸し出しする学校が9校もあり、一番貸し出しの少ない小学校ですら、年間3冊は貸し出します。

中学校の図書購入予算は学校図書館の本を借りる事も少ないにも関わらず、10校で約550万円もあります。小学校は中学校に比べとても多くの子供が本を手に取り、家庭に借りていき読書するにも関わらず17校で770万円ほどです。一校あたり、小学校は中学校より10万円も少ないのです。これでは小学校の傷んだ本を買い換えることは難しいのはしかたありません。私は視察の途中から、本を読まない、図書館に鍵を掛けている中学校に配分する予算を、本の充足率は高いかもしれないけれど、本の使用頻度の高い小学校にもっと分配するべきではないかと思うようになりました。小学校では本の修理をし続けて、児童に読ませています。本が大事というよりは、買い替えが困難だからというのが理由です。

これを踏まえ次のことを教育長に伺いたい。

 

あ)中学校の本の貸し出しがあまりに少ないので読書への意欲を増すような指導が必要だと思いますが、改善策は?

い)学級図書をもっと充実させるべきだと思いますが、その手だては?

う)必読書などを儲け、読書へ意欲を持たせるのはどうですか。

え)小学校の図書館の本があまりにも傷んでいる学校がおおいので、早急に新しくすべきだとおもいますが、その手だては?

お)学校にパートタイムでもよいが司書を置くべきだと思います。いかがですか

。少なくとも、貸し出しが少ない学校を重点として司書を配置すべきだと思いま

す。

か)図書館の本の管理が中々うまくできていない事は今回の視察で明白です。

原簿の整理や本の棚卸を長年していない学校が多いのが実態だと思うのです。

これは管理しにくいシステムであるからだと思います。本の管理をコンピュー

ター処理できるような早急に図書管理システムを導入するべきです。

また、その際には是非中央図書館とも提携し、オンライン化するべきであるが、

いかがでしょか。

 

II.              消防団について

阪神大震災を初めとする地震や、台風、洪水などの天災が毎年日本各地で発生し、消防団は住民の安全確保や被害の軽減などに日夜活躍しています。火災の場合にもいち早く対応し、常備消防とともに消火に努めています。まず、市民として、消防団の日ごろの活動に敬意と感謝を捧げたいと思います。

さて、消防団は、地域住民を中心とした組織として、今後は幅広い防災力と地域コミュニティーとの連携を強化し、地域防災体制の中核的存在としての役割を担っていく必要があるといわれています。ところが、消防団員は減少し続けており、定数を削減する地域も出ており、地域防災力の低下が心配されております。その原因として若者の流失と、サラリーマンが活動に参加できない状態があるといわれています。狭山市も例外でなく、狭山市の消防団員は38%が自営業者で大半が家にいないサラリーマンです。災害が起きた時、日中では狭山市にいない消防団員のも多い現実があります。

そこで注目されてきたのが女性消防団員です。女性は地域で過ごしていることがおおいですから、何か起きた時すぐ地域で活動できるメリットがあります。また、先の中越地震などでも言われてきたのですが、災害時に女性の被害者に比べると、行政・ボランティアともに支援する側に女性の担当者が少なかったという反省が出されており、女性消防士、女性消防団員、防災会議への女性の積極的な登用が待望されているのです。

 そこで、国は消防団員の減少防止のためには女性消防団員を現在の13千人から全体の10%である10万人に増やすことを目標にしています。各市町村にも目標数値を掲げ、女性団員の入団を促進することが求められている状況です。「地域防災体制の充実強化に向けた消防団員確保のための調査検討会」報告では、女性消防団員の確保方策のためを詳しく述べています。女性消防団員のための施設・環境整備が必要だけでなく、女性団員を地域の防災リーダーとして位置づけ、役割の拡大を図る事などが言われています。

 ところが、狭山市ではいまだに女性消防団員はいません。前に私が質問した時は、分団にトイレの整備が出来なかったというのが、女性消防団員は困ることの理由でした。しかし、最近になって川越市にも日高市にも女性消防団員がいると聞き、急いで視察に参りました。川越市消防団は15年に女性隊員を募集し、16年度に女性20人が入団しています。日高市はそれ以前に女性消防団員が入隊しているのだそうです。私が川越市での視察の際、聞いたところによると女性にも強い人もいるし、男性でも弱い人もいる。それは個人差であり、消防団員として問題はないということでした。今の所、日高市でも川越市でも本部つきとして、女性消防団を組んでいるので、トイレの心配はないそうです。昨年、水害があったときに、女性消防団員は情報収集などや指令の伝達などで非常に役にたったという話でした。

狭山市に女性消防団員がいないことをはなしたところ、視察した両市とも不思議に思っているようでした。私は狭山市には女性防災協力隊がいる話をしたのですが、日高市消防団の副団長に、「法定組織である消防団に属する特別公務員の消防団員と協力隊のボランティアとは責任と任務・権威が著しく違う」と指摘されてしまいました。もう、狭山市でも女性消防団員を増やす努力をすべき時が来たと思います。まだ、分団に入団させるには環境が整っていないというならば、本部付きで女性消防団員を入隊させればよいのです。いかがでしょうか。

次に災害で役に立つというバイク隊について、日高市で話を伺いました。日高市は消防協会からいただいたという立派なバイクを持っていらっしゃいました。でも、それは特別な免許状が必要なようで、格好はよいのですが使いこなすのが難しいようなのです。特に、狭山のような山のない地域では、必要ないかもしれないと思いました。しかし、原付きバイクならばかえって自動車免許を持っていればだれでも乗れるし、赤く塗って情報収集に走るには十分ではないかと思いました。今は、かっこよくて若者があこがれるような原付きバイクもあるようです。若い隊員を募集する際のよい動機付けになるのではと思いました。狭山市にはバイク製造の先駆的な役割を果たしている自動車製造会社もあることですから、市民の方やその会社などにご寄付いただけるようにおねがいし、一分団1台の原付きバイクを備えるのはいかがでしょうか。

III.          あるべき狭山市の市役所のあり方

私は今年4月人事異動の内示をみて、目をみはってしまいました。新採用の職員が8人しかいないことや新採用を上回る9人が再任用されたことにです。新採用のうち、いわゆる行政職はたった3人しかいませんでした。後は消防署員と保健師です。私はこのような採用をしていたならば、未来の狭山市役所は機能しなくなるのではないかと心配になり、調べました。

 現在定員適正化計画を実施中で、定年退職者不補充の原則を持ち平成19年度までの定員削減の計画をしています。その成果が出てきており、15年度から今

年まで、定数を38人切り下げました。中途退職者の補充だけが目的の採用ですので、最近では平成15年度に10人、16年度に14人、平成17年度に8人しか採用せず、そのうちのいわゆる行政職はそれぞれ、3人ずつの採用ですからこの3年間で9人しか採用しておりません。

これでは未来の狭山市役所の運営はどうなってしまうのだろうか不安になり、年齢構成を調べたところ、20歳代以下の職員は105人、職員全体のたった8%しかいません。団塊の世代を含む50台以上は387人もいますから、逆三角形をしているのです。今回、新採用を上回る数の職員を主任クラスで再任用をし、65歳まで働く事が出来るのでもっと職員の年齢が上がって行くでしょう。

 たしかに人件費が財政を圧迫し、それが硬直化の大きな要因ではあります。しかし、今の状態で職員が減り続けていけば定員は少なくなるでしょうが、後20年も経った時、仕事をこなすに足りる数の職員が確保されるか心配です。課長職が100ほどあるのに、正規職員がその数に足りなくなるのは目に見えています。

役所の職員が多すぎると市民からよくお叱りを受けます。たしかに仕事を効率的にこなせばもっと人を減らせる余地はあるかもしれません。改良すべき点です。しかし、実際のところは、仕事の量はかえず、人を少なくすることは困難です。今は、仕事の見直しを徹底するしかありませんし、又は今職員でしている仕事を民間でしてもらうほかないわけです。

 後2年もすれば、1年に約40人も定年退職する人がでてきます。その補充計画が未来の市役所の仕事と性格を決めてしまうといっても過言ではありません。来年はともかく、さらい年度からは定年退職者不補充なんてしていたら、現在の仕事すら円滑に進まなくなるかも知れません。 

勿論行革プランはこれもお見通しで行政サービスの担い手のありかの検討をするとしています。現代では、労働の流動化が進み、多様な雇用形態の労働があります。直接採用の臨時職員か正規職員か、パート職員でも働く時間数により待遇が代わります。委託した中での労働者も役所の内外を問わず公的な仕事をしています。派遣労働者も使う事が可能ですし、指定管理者を用い、サービス全般を民間に代行してもらう事すら出来るようになりました。これらの労働や代行をどう使い、どの規模の市役所にしていくか真剣に検討すべきです。

19年度までの計画はありますが、それは来年度までの採用計画です。2年後には新しい計画で職員採用しなければなりません。将来の市役所がどんなサービスをどのようにしていくのか、市役所のあるべき姿を示しながら職員の定数を決めなければなりません。合併しない事により、人口問題研究所の推定では、後20年もしたら狭山市の人口は20%も減ると推定されています。ですから、役所だって20%のスリム化を目指していくしかありません。

狭山市は今後20年で約820人の職員が辞めます。狭山市役所が1100人までスリム化するには、残り500人の職員がいますから、後20年で600人ほど採用しなければなりません。しかし、そうすれば、今200人がしているサービスをどのようにしていくか、またしないかをよくよく考えなければなりません。早急に検討に入り計画を作っていただきたいと思います。

狭山市の未来の役所についてどのように検討しているか、どのように計画を作っていくつもりかお話ください。

IV.           狭山市の未来の公の施設

定員の削減のことを考えるときに狭山市の運営の仕方が問題になると今私は言いました。そして、今後は指定管理者に今までのサービスを代行させる事も市役所のスリム化を考える時の1つの選択でもあります。すなわち、狭山市の住民サービスの第一線に位置する多様な施設に関して、政策の企画立案と実施の分離を徹底させ、民間業者が実施の主体となる事により、狭山市職員をこれらのサービスに振り分ける必要がなくなるというわけです。その際、サービス事態は存続するという事です。

先の議会全員協議会において、この度指定管理者制度の導入を15の施設で考えているとの計画が示されました。私はこの指定管理者を選定する前にそれぞれの公の施設に対してどのようなビジョンをもっていたか伺いたいと思います。

 指定管理制度の導入は自治体の従来の「資源・手段志向」体質を「成果志向」へと大転換するものと言われています。すなわち、狭山市が指定管理者を指定することは、その施設の使命ないし政策目的を明確化し、それを実現するために指定管理者にどのような成果を要求するかを記述し、条例や協定書で明確化し、事後評価を行う事が要求されるからです。「発注側が明確に定義し評価できないものを外部に委託することは不可能である」のです。

 

どのようにしていくつもりでこの制度を利用するのか明確にしてほしいと思います。具体的に伺います。

1)     指定管理者制度を導入に当たって、公の施設に対して市のビジョンはどのようですか?

2)     私は、商工会館は商工会議所を指定管理者にするより、譲渡することを提案します。同じく、社会福祉会館、高齢者事業センターなどもそれぞれ社会福祉協議会、シルバー人材センターに譲渡してはいかがでしょうか。智光山荘は国体が終わった後に整理するという話があったと思いますが、整理をしない理由と今後の智光山荘の経営へのビジョンはいかがですか?

3)     都市緑化植物園、子供動物園などは今後の運営のそのビジョンは?

4)     老人福祉センターへの指定管理者制度の導入に当たってはどのようなサービス向上を願っているのですか。また、社会福祉協議会を指定管理業者にして経費節減が可能と考えているのですか。

5)     軽費老人ホームを法人に譲渡するというのは、今後の軽費老人ホームの存続を市はどう考えているのですか。

6)     ふれあい健康センターは今後どのようなものとして存続させるつもりですか、ビジョンを示してほしい。

7)     児童館を指定管理業者に任せるということですが、どんな風に利便性を高め、どんな質を高めたいのか、そのビジョンを語ってほしい。

8)     業者の選定はどのようにするのか、役所の人間だけでなくその道の専門家を任命し業者の選定に加わってもらうのはいかがか。選定の過程を透明にするため、公開審査としてはどうかを伺いたい。

9)     狭山市施設管理公社が指定管理業者として始めの何年か選定される事もあっても仕方ありませんが、この制度の導入の意義を考えるときに、現在の公社の体質、体制で他の法人と適正な競争が出来るだろうかと心配です。公社を株式会社化して効率をたかめや弾力的な運営が出来る体質に強化していく事が大切ではないかと思いますが、公社についてどのように考えているのか伺います。