2005年9月議会一般質問原稿

1回目: ●狭山市こども動物園 狭山市駅西口再開発事業 市民参画推進条例
2回目
3回目

                                  20059月議会一般質問原稿

 

議長のお許しをいただきましたので、8番高橋ブラクソン久美子が一般質問させていただきます。

 

狭山市は2001年に基本構想を改正して以来、「みどりと健康で豊かな文化都市」を目指して市政を進めております。私は、その中の「豊かな文化都市」の形成のために、狭山市にある文化施設のより一層の充実、発展への提言を本年度の課題と決め、一所懸命、取り組んで降ります。

 

私がこのテーマを取り揚げたのは、今後急速に高齢化社会が進むからです。狭山市としてもそれに対応をしているのですが、今までは、介護保険や国民健康保険のような社会保障政策や特別老人ホームのような介護施設への対応に偏りがちであったのです。しかし、今後は、経済活動からリタイアする極めて多くの方々が豊かに充実した生活を狭山市で送れるような施策をも推進していかなければならないと考えます。

 

すでに図書館は最近とみに多くのリタイアされた方々が利用しております。それで、高齢者対策も盛り込み、私は6月議会では図書館を取り上げ、狭山市の実態を調べ、提言しました。

 

一方、少子化も大きな問題として、狭山市も対策を講じてまいりました。子育て支援その他、狭山市の取り組みは決して他の市に遅れを取っているものではありません。しかし、特色ある子育て環境を確立させ、狭山市を他市と差別化するという観点は少ないのではないかと思っております。

 

 私は、本議会で「狭山市立こども動物園」を課題とし、楽しい子育て環境をもっと充実させるという観点と、地域に増えていくリタイアした市民の方のレクレーションや協働の場の充実を願う観点などを踏まえ、こども動物園を現在の日本での動物園のありようとくらべ、提言を行いと思います。

 

なぜ、「狭山市立こども動物園」の充実が他市との子育て環境をよい意味で差別化していくことになるかといえば、近隣の所沢市にも、川越市にも、飯能、入間、日高、その他の埼玉県の市には動物園がないからです。他市と差別化していく意味では、所沢市のミューズなどで代表される文化、川越市の小江戸と言われる歴史に対し、「動物園」があるというのは、赤坂の森を大事にしているだけでなく、動物との共生も含めて環境を大事にしているのだというメッセージをこめて、“狭山市らしさ”を際立たせる大きなファクターになると私は考えます。所沢はミューズ、川越は小江戸、狭山は動物園というわけです。

 

というわけで、動物園を際立たせる事は、狭山市を子育てしやすい町、環境に優しい町、住みやすい町、としてアピールする良い材料になりますから、私は、積極的に動物園をリニューアルすることを、狭山市の目玉施策にすることをお勧めしたいと思っています。

 

勿論、動物園はそれ自体大変有意義な施設です。人間以外の動物達の命の営みを教える大切な教育の場だと思います。私はこの度の一般質問をするため、札幌市の円山動物園、旭川市の旭山動物園、富山市の富山ファミリーパーク、神戸市の王子動物園、横浜市のズーラシア、羽村市の動物公園を視察いたしました。様々な動物園を視察し、動物園の素晴らしさにふれるに従い、狭山市に動物園のあることを誇りに思うようになりました。

 

現在日本の動物園は公園として建設部に属しているのが多いのですが、最近は札幌市や横浜市のように環境局に属したり、教育委員会が所管しているという市もあるそうです。すなわち、従前は生きた動物を見るためにレクレーション施設として動物園を設けたところが多いようですが、今は動物との共生、環境保全、動物愛護などの教育などが動物園設置の目的と変わりつつあるわけです。そのため、どこの動物園にも教育館のようなものがあり、動物を主体とした様々な環境教育を熱心に行っていました。

 

動物の共生を説くようになり、動物園の動物の見方も大きく変わってきました。コンクリートの檻の中の動物を覗き込むという動物園は少なくなりました。できる限り、自然に近い状態で飼いたいということで、サル山がコンクリートの岩だけというのは、羽村動物園と狭山市の動物園だけでした。猿は木のあるところにすむのが一般的であり、樹上から動物を下にみて過ごすというのです。ですから、多くの動物園では猿の園舎には木が植えてあったり、木のやぐらが組んであったりしました。神戸の王子動物園では最近やぐらを高くして、人間だけでなく神戸一体を睥睨できる高さに変えていました。羽村動物公園でもコンクリートのサル山に住まわせていましたが、さすがにサル山は高く、猿は人間を見下せるようでした。人間が常に猿を見下ろしているのは、狭山市のこども動物園だけでした。

 

鳥に関しても、私は狭山市のフラミンゴが最近増えていないのを悲しんでおりました。からすが卵を食べるという説明だったのです。ところが神戸の王子動物園では増えて困るという事でした。伺うと鳥の羽を切っていないということでした。自然のままでいなければ、生殖ができないというのです。聞けば、狭山市のフラミンゴは飛ぶ羽を切ってあるのだそうです。網を張らず、外で飼うので飛んでいけないようにしてあるのです。それで雄が飛び上がられないので交尾できず、有性卵ができない。繁殖しないというわけです。

 

私達は動物園にただ動物の姿を見に行くのではありません。命の営みを見たいのではないでしょうか。食べる、寝る、子供を産む、育てる、そして、死ぬ、これらの事を人間以外の動物も営んでいる、それを確かめるための施設が動物園ではないかと思うのです。写真や絵本で、様々な動物の姿を見る事ができます。でも、動物園では、その上に、匂いや泣き声、雛や子供の動物の動く姿や可愛い仕草などを目の当たりにできます。いや、できるような動物園であるべきなのです。フラミンゴは私の視察したどこの動物園でも、網の掛かっている檻の中で飼っていました。ゴルフの練習場ほどもある檻のある動物園もありました。工夫しながら、動物の営みを見る事ができるようにしているのでした。私は、お金をかけても、フラミンゴを大きな網の檻の中で自由に飛べるようにして飼ってあげたいと思いました。

 

ズーラシアは生態展示、旭山動物園は行動展示で有名です。私はどちらが良いとは申しませんが、旭山動物園でボルネオオラウータンが17メートルの高さの鉄棒を軽々とのぼり、餌をとりに来た姿を見て、感動しました。まざまざと私達、人間以上の能力を見せ付けられた事によります。オラウータンに畏敬の念すら感じました。飼ってやっているペットというのではなく、違った文化というか能力を持ったオラウータンだけれど、生き物として人間と対等だとの思いを持ちました。一方、ズーラシアでは自然界では地上に降りる事がないといわれているボルネオオラウータンが地上でスイカを上手に食べていたのには違和感と悲哀を感じてしまいました。狭山市のこども動物園のサル達を上から見下ろしていた時に感じた申し訳なさのような気持ちと同じ思いでした。飛べる鳥は飛ばせてあげたい。木登りする動物は、木登りさせてあげたい。人間の都合ばかりを優先させるのは、動物には可哀相だと思いました。

 

狭山市では、ふれあい広場という小動物と子供達のふれあいの場を設けています。小さい動物は可愛いというだけなく、生きているものの暖かさに触れ、他の命に触れる素晴らしい場です。私の子供達は団地で育ち、動物を飼う事が禁じられていました。娘がふれあい広場で「お母さん、ウサギが暖かい」といったのを忘れられません。命を感じた瞬間であったでしょう。最近、うちの近くでザリガニ取りが事実上禁止されてしまいました。遊ぶ声がやかましく市民から苦情が行き、道路に飛び出すので危ないという理由で、水路が市によって閉鎖されてしまったのです。田舎のよさのある狭山市ですら、こどもが身近の動物に触れるチャンスや生き物が死んでいくことを目の当たりにするチャンスがドンドンなくなっていっています。そういう意味でも、ふれあい広場の意味はもっと大きくなっています。子供動物園がますます大切になっています。

 

富山ファミリーパークでは「大人も動物園に行こう」という運動をしていました。市民の様々な動物園で活動する催しが組織されていました。旭山動物園では動物園で活動するNPOが活躍していました。私が視察したすべての動物園で市民が動物園の運営などに協力する組織を持っていました。市民が友の会の会員として、サポーターとして、ボランティアとして、生き生きと活動していました。動物好きの大人の多いのには驚かされます。動物園が好きな高齢者の方の多いのに驚きます。元気な高齢者の協働の場として、地域の受け皿として動物園はとてもよい場所だと思います。

 

そこで市長に伺います。一般的に動物園の意義や意味をどう捉えていますか。基本構想上の位置づけがハッキリしていませんが、狭山市にこども動物園を設置する意味をどう捉えますか。動物園の整備を中期基本計画の中で有意義に位置づけるべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。現在の動物園のコンセプトをかえ、行動展示をもっと強調し、人間が動物と共生しているという考えがもっと見学者に分かるような改善をしていくべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。

 

具体的にハード面、ソフト面、財政面についての提言を行います。これは、狭山市こども動物園が新しいコンセプトを確立し、投資もして、今後もなお狭山市の目玉施策として育って行ってほしいという熱い思いがあるからです。ですから、これらについて、どう考えるかご答弁ください。

 

ハード面の改良

 

1.     サル山を改善し、木をうえたり、人間や狭山市をへいげい出きる高い所を作って上げましょう。

2.     鳥の羽を切るのはやめましょう。大きな鳥には大きなケージを作り、熱帯の鳥にはそれにふさわしいケージに入れてあげましょう。大きな鳥も、小さな鳥も飛べるようにしてあげましょう。

3.     からす対策になるのでネットを張ましょう。鳥インフルエンザの感染防止にもためにも是非からす対策が必要です。

4.     プラスティック製見学窓を付けるなどして、もっと身近で動物を見られるような展示に変えていきましょう。

5.     雨宿りでき、どんな天候でも可能な休憩所を設け、動物とのふれあいができたり、教育活動や展示場、動物園図書館となる教育館を設けましょう。

6.     野外ステージをつくり、もっと催し物を開催しましょう。

7.     を作りましょう。

8.     子供用の遊具を芝生広場に設けて、動物園で遊ぶ事もできるようにしましょう。

 

ソフト面の改良

1.     動物園友の会を作って、動物園を楽しむ人を増やしましょう。

2.     イベントの企画や動物の説明をするボランティアを導入しましょう。

3.     全天候用学習室を用いて、ミニ動物教室を開催しましょう。

4.     夜の動物園を開催しましょう。

5.     動物園バックツアーをしましょう。

6.     動物園でコンサートをしましょう。

7.     動物の絵のコンクールをしましょう。

8.     犬、猫、牛など、身近な動物をもっと増やしましょう。

9.     今いる馬を働かせ、馬の動く姿を見せましょう。

10. 動物園フェスティバルをしましょう。

11. 鳥の繁殖を進め、鳥の生き生きした営みに触れましょう。

 

最後に、財政面の改良の提言をします。様々な提言をしましたが、財政が逼迫していて、できませんという答弁が聞こえるようなので、あらかじめ、どう資金を調達するか野提言をしておきます。

1.     スポンサー制度を導入して、寄付をいただきましょう。

2.     動物園を使い、様々な事業を行い、入園者を増やしましょう。

3.     幼稚園児は無料のままでも、大人の料金を300円にし、中・小学生を100円に上げ、収入を増やし、動物園のリニューアルの資金にしよう。

4.     000円の家族パスの販売(通年)をして、リピーターを増やそう。

5.     オリジナルグッツやお土産コーナーを充実させたり、食堂や食べ物を売る場所を作り、収入を上げましょう。

6.     宝くじなどの補助金を積極的に活用し、教育館や野外ステージ、鳥用の折などの建設費用に当てましょう。

 

 

2.魅力ある街、狭山市を目指して:狭山市駅西口再開発事業

 

去る78()、狭山市中央公民館において、青年会議所の主催による「皆で狭山の未来を考える講演会」に出席、日本政策投資銀行の藻谷浩介氏の講演をうかがいました。市長をはじめとして多くの市議会議員も出席しておられましたのでご存知のように、藻谷先生の講演はエネルギッシュで説得力があり、一々納得して聞く事ができました。すなわち、狭山市のように急激な高齢化と人口減少が進行する町では、それに対応する街づくりをしなければならない。そして、対応は今高齢化、過疎化が進んでいる田舎から学び取らなければならないという事でした。そういう意味で、合併は今後の困難を回避する大きな手立てであったという指摘をいただきましたが、残念ながら狭山市の場合、そういう手だてをとることはできなくなりました。では、どのような街づくりをするべきかという事ですが、今後は人口減が起きるのは不可避である事から、高齢化に対応し、高級な家屋の建設を市の中心部に置き、その周りにしっかり緑を残すような街づくりを提唱されました。ゆめゆめ、百貨店を誘致したり、スカイハイのマンションなどを建てるなどするなというお話でした。人は死ぬ、しかし家屋は残る。その際、しっかりした高齢者対応の家屋は残っていき、そこに人間は住み続けるだろうが、設備の悪い家屋や、使いづらく共益費の高いマンションのような家屋は空の状況になり、その場所が取り崩されれば、空き地化して、町が寂れていくだけであるというのである。

 

講演の最後に、磯野議員がどのような西口駅前再開発をするべきかということを伺いしました。始めに、先生は医療関係などを含め公益的な施設を作る事を進められました。そして、してはいけないことは、大規模商業施設の誘致です。駅前の空洞化は避けられないというのです。また、高層マンションは決して建設してはいけないとおっしゃられました。取り崩しが難しく、古くなるとゲットウ化する恐れがあるということなのでした。正に、今西口再開発事業の中でしようとしている計画は80%は先生のご意見どおりということです。お話を聞きながら、できれば、12階建てのマンションをしゃれた低層の住宅にするべきかなあと思いましたが、できなければ仕方ありません。そこで、市長にお伺いします。

 

 

A. 事業を遅らせることなく進めてほしいのですが、事業の進捗状況はどうなっていますか?

 

B. バス路線が東口に比べ多い西口では、広い駅前広場がほしいと思います。決して狭めることなく進めてほしいのですが、事業計画で、駅前広場の後退はないでしょうね。

 

C. 今この計画について、他の手法、たとえば買収や組合施工などでするのがよいというような意見をいう人がいますが、現実にこの段階で他の手法に変えて、事業成立の目算は考えられるのでしょうか。そのようなことを市や都市再生機構が言い出すことは、大半の現在の計画を賛成してくれている地権者への裏切り的な行為として極めて顰蹙であると考えますがどう思いますか。

 

D. 人が集まる場所に、交通の利便性が高い場所に多くの市民が集い、学習し、相談できるような様々な機能を備えた公益施設が市民から望まれています。マンションを作らせたらどうかなどと言う意見もあるにはあります。しかし、私は、多額の投資を多くの市民に還元するという意味では、公益施設を充実させることこそが必要であると思います。人口の減少が今年から始まったといわれています。高齢化が早く進む状況では、地域に住む人々が安全で安心して、楽しく健康に豊かな文化を享受できる街づくりが必要です。この状況でこの場所にマンションを今の計画以上に作ることは必要ないと思います。私は、マンションによる多少の固定資産税を得ようとするよりかえって、赤ちゃんからお年寄りまで集う事ができる公益施設を積極的に作るべきであると思っています。その事業計画はどうなっているのですか。公益施設に入れる機能を、いつまでに決定するのですか。

 

E. 財政を考えれば、西口再開発をするのは今です。20年後には高齢化率はもっと上がり、介護関係の支出が増えるだろうと考えられます。65歳以上が78%も増える状況であるのですから、医療費だって大変になっていくでしょう。比較的余裕があるのが今です。決算を見れば、過去数年間を見れば単年度収支も黒字で、非常に健全な財政状態です。税収を支えてきた自動車産業も好調を維持しています。今はまだ、この事業をする余裕があります。すぐにでも、取り掛かるべきだと思います。

 

高齢かといえば、2007年以降、地域に多くの団塊の世代が高齢者になって戻ってきます。それらの人々が楽しく有意義に狭山市での生活を送るためのインフラ整備の必要性は今どころでなく高まると想像できます。中央公民館を初めとする市民活動の拠点を作っておけば、今後の心配は無用です。そのことをも、考えれば、この事業に出来る限り早く取り掛かるべきであると思うのです。

 

もし、財政が厳しすぎるというのであれば、一次的に市民債を発行してもよいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。低金利ですから、とても喜ばれます。また、たとえば公益施設の産業情報機能床などは商工会議所や他店舗などに借りてもらうなどして、固定資産税には至らずとも収入の道を考えて計画すればよいと思いますが、いかがでしょうか。勿論ランニングコストの掛からない事、管理は公の部分と民間の部分をしっかり区分できるように計画し、建設費以外に後年の財政負担を少なくする計画を推進すべきだと思いますが、その点はどう考えていますか。

 

私は今出来ることを伸ばしてほしくないと願っています。再開発事業を早く進めてほしいと願います。これは私だけでなく、何回も言っていますが、多くの市民の願いでもあります。事業に反対する人からの陳情もありましたが、早期実現を求めるもっと多くの地権者からの陳情も議会に上がってきております。この機会を逃したら、狭山市は雪崩を打つように人口減が進むだろうという人もいます。駅前の混雑の中を、通学する小学生の姿を見るごとに早く安全な駅前を作らなければならないという思いに駆られます。市長の西口再開発事業への決意をもう一度伺いたい。

 

3.市民参画推進条例

 

最近、市の重要な課題については、積極的に市民の参画を求め、それを参考に姿勢を運営していく事や、具体的な施策に関しては市民との協働を求める事が多くなってきています。このような市民参画を行政システムとして、明確化していくべきだと私はは考えています。平成14年六月議会で、私は一般質問を行いましたが、そのときには、「市民参加というものを条例で明記し、行政システムとして制度化することは市民参加の実効性を高め、開かれた行政を推進する上で意義あるものであるから、今後検討する」と答弁をいただいております。

 

それでは、いつ、どのような検討をしましたか。

 

市民会議方式については、平成14年以降、いくつかの計画策定の際などで、市民会議方式を立ち上げ、成功裏に会議を進め、その後のバックアップにおいて、市民協働のシステムを作り上げた敬虔を持つようになっております。こういう経験を元に、私は、早急に条例を制定し、市民会議の位置づけなども市民参画条例にきちんとするべきであり、また、市民会議においての公募、年齢、性別要件などの努力目標などを明記するべきだと考えます。

 

改めて、市長に、市民の市政への参加・参画について、どのような考えをお持ちかを伺います。

 

さて、具体的な条例の内容に関しては参画の手続きを規定するのに加え、私は一般的な市民活動への支援、援助を盛り込むべきだと思っています。多様な市民活動がなされていなければ、参画おろか協働もうまく進まないのだと思います。市長は、市民活動に対し、市はどのようなスタンスであるべきだと考えておられますか。

 

今後、狭山市は市民参加条例・もしくは市民参画推進条例の制定に向けて、どのような手順を踏んでいくつもりですか。私は、将来には狭山市自治基本条例を制定していくべきものだと考えます。しかし、それは市民の市政参画の機会・権利を保障し、市民の意識が高揚した中で自治基本条例を言う狭山市としての憲法を市民とともに考えていくべきだと私は思っています。そのためにも、市民参画推進条例を早く制定するべく、日程を明らかにしてほしいのです。先の市長答弁から、3年半も経っても条例を制定していないというのはいかがなものでしょうか。いつまでに条例を制定するのですか、市長のご答弁をお願いいたします。

 

以上で、私の第1回目の質問を終りにします。


20059月議会一般質問原稿第2回目

 

●狭山市立こども動物園

私は視察を通じて、狭山市が子供動物園を持つ意義を一層感じます。それは先ほどから行っているように、子供たちに多くの動物の営みをみせ、触れ合わせて、人間は動物と共生していかなければならないし、動物を愛さなければならないのだという教育的観点が1番重要です。しかし、それとともに、狭山市を運営していく上での政策的な視点も、重要な観点だと私は思います。

たとえば、高齢者対策としての活動の受け皿としての動物園、近隣市に動物園がないことから、目玉政策としての動物園、子育て支援としての動物園、今回それらについてもお考えをうかがいたかったのですが、答弁がありませんでした。計画の中にどう位置づけるかに対しても、答弁なし。具体案についても、明確な答弁はありませんでした。

 もう一度、

1.市長にお伺いしますが、こども動物園をこどもの施設として存在意義を認めていらっしゃいますが、私がるるのべた多様な意味についてはどう思っていらっしゃるのですか。

 

存在の意義を大きいと考えても、今のままでよいと考えるのか、いや、もっとよくしようと考えるかで、計画や税金の投入の仕方が変わってきます。

 

動物をどのようなものをしてとらえていくかという基本的な考え方を変えれば、ハード面もソフト面も変わらざるを得ないのです。それは、市が決めることであって、指定管理者が決めることではありません。その点を、どう考えておられるのか聞きたい。指定管理者にお任せできないところは、施設の基本的な部分や、改善のような経費が大きく掛かるところや、新しい動物の導入などです。そこは、市が決めていくのです。今後の動物園をどうするかについて、市長はどう考えられているのか、動物園を充実させるために一層の努力をするお考えはないのでしょうか。伺います。

 

   西口に関しては、公益施設をどうするかについて、具体的に話はありませんでした。マンションを作り、云々、駅前からもっと税収をという意見もありますが、私は、今駅の近くの福祉公社や乳幼児情報センターで1000万円も出して借り上げている施設を公益施設に入れることで、1000万円の経費が浮くし、駐車場などからの収入を考えれば公益施設を作るのは、決して経営的な視点からも意味がないとは私は思えません。18年、19年に発生する補償費に関しては、22億円の基金が今あることですし、今年もう少し積み上げれば、必要額は賄えると私は思っています。

実際市民は駅前が整備されることを望んでいます。西口駅を利用する市民だけでなく、多くの市民が清潔で安全ですっきりさわやかな心持になれる駅前を望んでいます。作るのだという広報してから何年も経ち、市民は事業がすすんでいくのを今か今かと待ちかねています。いつ、工事に入るのか、いつ完成するのかと思っているのです。その点だけをはっきりしてほしいので、伺います。

 

   市民参画推進条例

 

参加条例として検討会を立ち上げ、検討し、問題点を明確にし、問題点の克服をこの3年以上を掛けて行った。実験的な試みでは今のところは大成功を収めている。もう、この条例を制定できる素地は十分です。すぐにでも、市民との対話を始めるべきです。中期計画の作成で、企画課の手が一杯というのであれば、10月に人員を拡充してほしい。そして、今年度一杯、来年の3月を目指して制定作業を行ってほしいが、いつまでに制定するのかを明確にしてください。

 

20059月議会第3回目質問

 

動物園を重点施策として取り上げ、都市活性化の起爆剤としたのは、旭川市です。だい成功しています。もし、狭山市がきちんと整備し充実させていったら、大いに狭山市の様々な意味でためになる施設です。けれど、ここを今までの通りにしていたら、今は入場者が毎年すこしづつ減少しテいるだけですが、今後は子供の減少で激減していくでしょう。16年度は15年度に比べ、200万円も入場収入が減っているのです。しかし、羽村動物公演は広さも同じような動物園で、近くに公園も何もないところで、入場者が20%も増えるという実績を持っている動物園もあります。公募した民間からの園長をむかえ、目を見張るような努力をしていました。大規模で比較できないかもしれませんが、旭山動物園は努力の結果、市からの持ち出しは5000万円程度でしたし、ズーラシアは運営を財団に委託しているのですが、18億円の経費のうち、半分の9億円だけが市からの運営委託代で後は、動物園の中の経済活動で賄っているのだそうでです。

 やりようによっては、市の負担を減らし、そして市民をもっと喜ばせる事ができます。市長のこの施設への政治的な判断が今必要だと思います。