議長のお許しをいただきましたので、8番高橋ブラクソン久美子が一般質問を行います。
まず、「健康」について取り上げます。
1. 新型インフルエンザに対する対応
日経メディカルオンラインに寄れば、このインフルエンザの致死率は0.4%、すなわち季節性インフルエンザの4倍、また、感染力を絞める基本再生数は1.4から1.8と季節性インフルエンザよりも強い感染力をもつと言われています。また、この新型インフルエンザは弱毒性、すなわち肺に感染力が強いといわれていて、鳥インフルエンザのように強毒性、すなわち全身感染を起すものとは違いますが、もともと豚インフルエンザとして発生したこのインフルエンザは、まずは豚が鳥インフルエンザに感染し、その後で遺伝子が変形したウィルスが豚から人に感染し、人人感染が爆発的に起こったといわれています。ですから、この新型インフルエンザが鳥インフルエンザのような強毒性に変形するのではないかと心配もされています。何しろ新しい形のウィルスによる感染ですから、このインフルエンザのデータも少なく、私達は感染を防ぐ努力と感染したインフルエンザを重篤なものにしない努力しか出来ないわけです。
昨日、ほかの議員の質問の中で新型インフルエンザについて詳しく対応が述べられましたので、今日、私は市民の立場に立ち、新型インフルエンザにかかった場合どのように市民がすべきか、どのような措置が学校や市当局が取るのかをシュミレーションしていただこうと思います。
例えば、 狭山市立小中学校で新型インフルエンザと思われる児童・生徒が出た場合のシュミレーションです。本人はどういう対応をとらなければなりませんか。学校は、家族はどのように対応するのでしょうか。実際、新型インフルエンザと確定された時には学校の対応はどうなり、家族はどうすればいいのでしょうか。このような事態に市はどのように対応しますか。
私立学校・県立学校で新型インフルエンザと思われる児童・生徒が出た場合のシュミレーションです。本人、家族、学校はどのように対応するのでしょうか。実際新型インフルエンザと確定された時には、どうすればいいのでしょうか。また、このような事態に市はどのように対応しますか。
市職員が新型インフルエンザと思われる時の対応のシュミレーションを伺います。まず、本人、家族はどうすべきですか。職場はどのように対応するのですか。市役所の機能が麻痺するようでは困りますが、職員の体制などどのように対応しますか。感染者と接触した可能性のある市民への対応はどのようにしますか。
このことに関して問題と思う事は、個人情報の保護の観点から、私立や県立の学校からの感染があった場合に情報が制限されたという事です。また、すべての情報が県や国からダイレクトに与えられるのではなく、独自の情報を収集し状況判断を求められる場合があるといいますが、そのような場合に備え、市教育委員会、学校、市はどのように対応し、対処するつもりでいるのでしょうか。
2. 特定健診
今年から、国民健康保険を持つ人の40歳から74歳までは、保険者である狭山市が特定健診を実施し、そのうちメタボリックシンドロームいわゆるメタボと思われる受信者に対して特定保健指導を行わなければなりません。
さて、この制度が始まって1年を過ぎましたが、健診の状況はいかがでしょうか。年代別、男女別受診率、それぞれの特定保健指導の状況をうかがいます。
1年の現状を省みるに、40歳台などの受診者が少なかったり、男性のメタボが女性の約2倍だったりするわけですが、現状について受診率そのほかどのように分析しておられますか。
他市と受診率を比べてみました。狭山市よりも受診率が低い市も多いのですが、お隣の所沢市 女性46%、男性35%、全体41%、鴻巣市は全体で37.9% と狭山市に比べ高い受診率の所も見受けられます。狭山市の受診率目標は50%でしたが、残念ながらそれは達成できなかったと思います。この受診率改善のためにどのような方策を考えているのでしょうか。
特定保健指導について伺います。
狭山市の特定健康診査計画によりますと、平成20年度には50% 16,800人が健康診断を受け、そのうち781人が特定健康指導実施数になっておりますが、実際は指導すべき人数はそれの2倍以上という酷い状態です。保健指導は計画にもあるとおり、その方の状況に合わせて行っているとは思いますが、現状では健診を踏まえ、どなたに、どのように、どのような指導をしていますか。特に、年代や性別による留意点などはどのようですか。指導の成果や指導事項のモニターはどのようにしていますか。他市の保健指導と比較して何か特徴があるとしたら、何でしょうか。
3. トレーニング
実際、私もメタボという事でこの2年間ダイエットとトレーニングを行っています。メタボは糖尿病、脂質異常、高血圧を発症するといわれ、事実更年期を迎えた私はメタボによる異常から薬を飲む状態でした。体重の大幅な増加で肝臓脂肪が増加し、肝機能の低下。また、血液中の中性脂肪を減少させる薬を飲む事により今度は胃に異常を感じました。血糖値があがり、体のだるさや気分の欝などとともに非常に不快な毎日でした。それで、ダイエットを始めたのですが、体重が減少すると筋肉が落ちてしまい、トレーニングが不可避である事を知ったのです。今はダイエットとトレーニングの成果があがったのか、私はメタボから脱却し、この2年間ずっと定期的に続けていた血液検査も中止することができました。
狭山市は、サピオ稲荷山と市民体育館にトレーニングルームを持っており活用されています。市民の健康保持のために必要な施設で安く利用できるので、市民にはとても有益な施設だと思います。その活用の実態はいかがですか。男女別、年代別に利用者数をお示しください。そのうち、障害者はどの位いますか。
トレーニングルームは清潔であるべきだし、器具の調整が整わなければ危険です。2施設とも指定管理者に運営を代行させていますが、市の担当課はどのようにモニターを行い、どのような指導をしていますか。
先ほども言いましたが、トレーニングはメタボ対策として有効だと思います。市でもそれぞれの施設を活用してメタボ対策を行うべきですが、現在どのようにこれらの施設を活用していますか。
また、指定管理者は独自にメタボ教室を開き、市民の要望に応えていることもあります。この際、2施設の指定管理者と市とは、このメタボ対策のためにどのような協力体制を組んでいるのでしょうか。
サピオも市民体育館のトレーニングルームももう少し充実してほしいと願っています。
サピオのトレーニングルームは狭いのですが、交通の便もよいので、驚くほど多くの方々が利用し、時には待つようです。満員の時は、機械が足りません。古い機械は廃棄されたままです。新しい機械を補充し、機械の数を増やす事は出来ませんか。
逆に市民体育館は4月にリニューアルし、新しい機械が入ったので、最近私はもっぱら市民体育館のトレーニングルームを使っています。しかし、残念ながら、それを知らない人も多いのではないでしょうか。トレーニング機器講習も毎日になったという事ですから、せっかくの施設を少数しか使わないではもったいない。もっと宣伝すべきですが、どうしていますか。
ところで、市民体育館の夜の利用は駐車場の問題があります。テニスコートの駐車場は9時半に締まりますが、市民体育館は10時まで開いているのです。ですから、夜の利用者は、必然的に体育館脇か、子ども動物園前の駐車場に駐車しなければなりません。ご存知のように、体育館脇には5,6台しか駐車できませんし、動物園前は回り中人気のない畑と林です。サピオのように駐車場に警備員がいるのでもありません。女性は怖くて夜に駐車できません。すなわち、体育館の8時以降の利用を制限せざるを得ません。また、障害者のアクセスも不便になっています。この際、テニスコートの駐車場との時間調整は出来ないのですか。人目がなくて怖い夜間の子ども動物園の駐車場をどうにかならないのでしょうか。
もし、新しい施策に財源がいるとなれば、私はサピオのトレーニング施設の利用料金で、高齢者割引をなくす事を提言します。今、大人200円の利用料金です。現代は、高齢者だから低所得だという図式がもう崩れているのではないでしょうか。100円を200円にする事は、高齢者にそんなに負担でしょうか。若い人の貧困がいわれています。税収の伸びもあまり期待できない時に、やはり市民として老若男女を問わず同じように利用料を払う時がやってきていると思っています。市はこれをどう思いますか。
広報について
この何ヶ月か広報を開くたびに非常な違和感を持つことがありました。広報は何の目的のためになされているのか疑問を持つような事柄でした。通告とすこし順序が変わりますが、伺いたいとおもいます。
具体的には申し上げられませんが、ある月のある写真に私は目をおおいました。私だけでなく、私が聞いたほとんどの人がそれに違和感または嫌悪感をもったといいました。家の夫は「Oh!」といったきり一瞬何もいえませんでした。そして、「これを狭山市の全家庭に配ったの?」と私に聞きました。アメリカ人の夫には広報でのあのような掲載は理解不能だったからです。私は、その写真を見て、あまりの人権意識の低さに怒りました。どうしてあのような写真を掲載するに至ったか、経緯をお話しください。
そもそも、広報を作成するその目的をどう考えていますか。
また、広報を編集するにあたり、どんなことに留意して編集をし、その編集に関してどのような編集会議を開いているのですか。最終決定は市長がなさっていると思いますが、どのような検討を経て紙面の決定をなさっておられるのですか。
最近までは、狭山市広報については何の違和感もなく読んでいました。しかし、この何ヶ月間は毎月のようにオヤっとおもう紙面に出会います。広報は、狭山市の行政報告書であり、狭山市の姿勢を市民に示すものでしょう。記事は正確であらねばならないし、紙面は品位を保つべきだと思うのです。人権に配慮し、個人の情報にも気をつけなければならない。基本的には、無味無臭で味気ないといわれても、内容が濃くて、市民に役に立つ情報が満載であれば十分です。
内容ばかりではありません。広告に関しても、コスト意識を持つのは大変よいのですが、お金をいただけば何でも掲載してもよいといえないでしょう。広報に掲載するのであれば、それなりにきちんとしたものを公告として掲載してほしいと願います。これに関しても危機感を持ちました。それゆえに質問するのです。
まず、基本的なことですが、広報の公告をする場合、値段はいくらで、誰が広告を掲載できるのですか。
公職選挙法によって選ばれた人の、または、その人が行っている事業の公告についてどのような規程があり、広告の掲載を決定しているのですか。
事業でない公告を掲載する場合、どのような場合に有料公告として掲載するのですか。それに対しての規定はあるのですか。
5月に心の悩み無料相談会の公告が掲載されていましたが、掲載に当たっての経緯はどうだったのですか。広報に悩み相談を載せる事により、市はその相談を推奨しているかのような印象を与えるのですが、それに対しての考えをお聞かせください。
これで私の1回目の質問とします。