2010年12月議会一般質問原稿

 1、市内循環バスについて。

 1、市内循環バスについて。
 (1)路線変更に関して。

  ことしに入り、市民部では狭山市市内循環バス茶の花号のルートの変更を計画、先ごろ議会に示されてところです。それによりますと、毎日運行し、コースを短縮、40分ほどにする、運行時間を変え、通勤通学の足の確保に努める、また料金変更では、小学生を50円、中高生を100円、70歳以上の高齢者は、特別乗車証提示により100円を徴収するということになります。

確かに日生団地・稲荷山公園駅間、西武フラワーヒル・入曽駅間のコースが新設され、朝6時台から運行されることにより、通勤通学に利用されることが期待されますが、すべてのコースが新狭山駅、狭山市駅、入曽駅を起点・終点とするようになるため、多くの不便も考えられるのです。

  そこで伺います。

  @、今までのコースでは、すべての茶の花号は庁舎まで来ていました。高齢者、障害者、子ども連れの方、車を運転しない人など多くの人が来庁の際に利用していました。バスの時間に合わせて役所に来ていた人も多いので、バスが役所に乗り入れることはとても便利です。

それに近いとはいえ、狭山市駅に行く足にもなっていました。それを一切廃止するというのはどういうことですか。私は今の計画を見直し、狭山市役所にバスを入れるべきだと思いますが、いかがですか。

  A、福祉施設へのアクセスです。そもそも茶の花号は福祉バスとして運行を開始したものです。バスの運行されていない地域や頻度の少ない地域などの交通の不便なところの高齢者などを対象に、宝荘、寿荘、不老荘などの老人保健センターやサピオ、サンパーク奥富など健康増進施設、役所や公民館などの施設を丁寧に循環して、市民の利便性に寄与しようとしてきたのです。

今回は小さな循環コースの中で、これらの施設にはどうアクセスできるのでしょうか。笹井から宝荘に行くことを考えてみます。今は笹井、八木・沢口地区集会所で8時42分に乗れば9時6分には宝荘に着いていました。帰りは1時40分、4時25分があり、笹井に戻っても2時前、5時前で、とても都合のよいものでした。

しかし、新しいバスの運行では、現実には宝荘に茶の花号を乗り継いでいくことには、事実上困難があります。そこで私は、笹井や広瀬には老人保健センターがないので、サピオ行きのバスのスケジュールを調べましたが、バスを用いていくことが、これも本当に難しい。サピオへは今までの茶の花号がすべてとまっていたのですが、他の地区からこのバスを使っていた方々は、ほぼ来れなくなるでしょう。

また、寿荘に行くことも見てみます。新狭山駅からバスは1020分、12時5分の2本が行きに考えられますが、帰りは3時半ぐらいのバス1本が可能なだけでしょう。たとえ毎日運行されたとしても、これではバスに乗って寿荘に行く高齢者は困るでしょう。

宝荘、寿荘、サピオ稲荷山だけでなく、サンパーク奥富、不老荘、そのほかの福祉施設へのアクセスをどのように考えて計画されたのか考えを伺います。また、バスの利用者はどのようになると考えていらっしゃいますか。

  B、新しい路線が設定されています。それぞれの利用者は、どのような方がどのように使うために設定したのですか。また、その利用はどのようになると想定しているのですか。その際、特に通勤者の料金はどのように設定していますか。

  C、路線変更により、これまでの利用者に不便を生じる人が出てきます。例えば先ほどから言っている施設へのアクセスが悪くなることです。デイサービスのかわりに老人保健センターに行って、お茶飲みやカラオケをする高齢者もいるのです。

しかし、アクセスが悪くなれば出かける回数を減らす人も出てくるでしょう。また、鵜ノ木地区へ乗り入れがなくなります。ですから、ここでも外出を控える人がふえるのです。

  それから、料金が発生することも心配です。往復200円で済めばよいのですが、乗りかえで何百円もかかるとなれば、出かけるのを控える人が出てきてもおかしくありません。障害者は申請書類などを持って役所に来ますが、役所へバスが来なくなれば、どうしたらいいのですか。役所から駅まではたかだか10分といいますが、足が悪かったり、道がよくわからない人間には、本当にやっかいな10分です。

この問題は単に路線変更の問題ではなく、高齢者の福祉や健康、障害者の自立に対する問題になります。どう対応するのか伺います。問題が起きるのが想定できるのですから、きちんとした代替策を考えておくべきですが、いかがでしょうか。

  私は、健康福祉施設の利用者が少なくなることで利用料の減少を心配しています。先ほども路線変更によって施設へのアクセスが悪くなることを言いました。特に市役所を取り上げましたが、サピオ稲荷山も今までのすべての路線がここを経由していますが、新しい路線ではサピオ稲荷山へは笹井循環と日生団地からの2便しか通らなくなります。もちろん日生団地からの便は通勤通学者のためですから、これでサピオ稲荷山に来る人がふえるとは考えられません。ほかの地区からの人はバスでは来ないか、来る回数を減らすことになると思います。

サピオ稲荷山は年間6,000万円も料金収入がありますが、そのうち1,400万円は浴室、大広間などからの収入です。これが激減したら、指定管理者にとっても大きな打撃だと思います。契約では赤字になったときの市の補てんはないことになっています。契約はあと3年も残っています。

みずから努力して利用者をふやそうとしても、天候に左右される施設なので経営が難しいのに、今後このようなことがあれば、指定管理者の応募が少なくなる危険性もあります。指定管理者に対して、バスの路線変更に伴い利用料が激減などになったときにどうしますか。

  (2)料金。

  私は、高齢者に対してのバス運賃の設定を反対するものではありません。生活保護世帯や低所得世帯などの人を除いて、利用するバス経費のほんの一部を高齢者の方にも負担していただいてもよいと考えています。しかし、私は今後変更されるバスの路線では、このバスしか公共交通手段がない地域の方々が移動する際に、乗りかえするために100円ずつかかるようでは負担が大き過ぎると考えます。

それで1日券の発行を提案します。川越市は何回乗りかえても1日300円、久喜市は200円、深谷市では100円です。1日券の発行により利用者の減少が少しでも食いとめられることができればよいと考えます。通勤通学者も1日200円で乗りおりできれば利用者がふえるかもしれません。

子ども料金、中高生料金などと言わず、1日券をだれにでも発券すればよいと思います。さもなければ、高齢者のバス運賃導入でバスの利用が大幅減少になりかねません。市の事業で市民に利用されにくいものは、あらかじめ利用しやすくしておくべきだと私は考えております。そういう意味で、定期券の発行も視野に入れるべきではないでしょうか。これについては難しい面もあると聞いていますが、いかがですか。

  (3)話し合い。

  路線の変更は、バスの利用者がいるし、施設利用とも大きな関連がありますから、市が勝手に路線を変更できるものとは考えられません。どのような話し合いを利用者や健康福祉施設などと話し合ったのですか。そのときの内容はどうだったでしょうか。

  (4)財政。

  バス運賃の改定を想定していますが、収入の見込みはどのくらいになると考えていますか。今の収入に比べ、どのくらいの増収になると予定していますか。また、毎日運行を考えているようですが、支出はどのようになり、市の負担はどのようになると想定して今回の改定を考えているのでしょうか。

  市は、市民の生活を便利に過ごしやすくする不断の努力を惜しんではならないと私は思っております。その意味で、この市内循環バスの路線の大幅改定が市民にどのような影響を与えるかを真剣に考えた上で、これを行わなければならないのは当然です。

改革にはプラス・マイナスあるでしょう。プラスの面はともかく、マイナスが想定される場合は、その対応策を考えておくべきです。やってからでなければわからないなどというのであれば、現状維持のほうがいい。アウトカムをきっちり想定していない計画は立ててはいけないのです。そのことを念頭に答弁をよろしくお願いいたします。

  2、後期基本計画。

  (1)意見の聴取。

  中期基本計画がことしで終了するに伴い、後期基本計画を策定しています。市民参加を得て提言もいただき、議会への意見聴取も終えています。

  さて、この計画の市民からの反応やパブリックコメントはどのようになっていますか。また、議会では総務、文教、建設環境委員会で意見聴取をしましたが、どのような意見が出され、それをどのように計画に取り入れたかを伺います。

  (2)市民協働。

  市民協働については、新しい公共という概念が先年からもてはやされるようになり、財政の厳しさと相まって今後一層進められていくと考えられています。しかし、ビジョンがしっかりしないと補助金の大幅増ということになったり、市が手を抜いて、狭山市の仕事を市民にしてもらう、させるなどと誤解されてしまうかもしれません。

  そこで、狭山市において、市民協働をどのようにとらえ、今後どのような場面でどのように行っていくのかを明確にしていく必要を感じます。それで、市民協働をどのように認識しておられるか伺います。

また、この市民協働の理念を色濃く打ち出したこの計画は、本来的には市民、執行部、議会の役割を明文化した狭山市自治基本条例を制定し、市民、執行部、議会がお互いにお互いの任務を遂行する中で、市民全体の幸福を追求するというのが、地方自治の精神にのっとったものだと私は考えます。後期基本計画中に市民や議会などと話し合いを重ねて、狭山市自治基本条例を制定するべきだと考えますが、市長の考えを伺いたいと思います。

  3、養護老人ホーム。

  先年、群馬県で養護老人ホームの火災があり、老人が焼死するというショッキングな事件がありましたが、その際に狭山市も養護老人ホームがないことに気づきました。都内のような地価が高く、養護老人ホームをつくれないところだけが地方に老人を措置するものと思い、まさか狭山市に養護老人ホームがないとは気づきませんでした。特に介護保険が制定されて以来、狭山市においては特別養護老人ホームが多く設置されましたし、軽費老人ホームもあります。ですから、養護老人ホームがないとは思いもしなかったのです。

  そこで伺います。狭山市では、措置した方を他市の養護老人ホームに委託しています。その委託の状況、委託先、委託費用などはどうなっていますか。委託されて措置されている高齢者はどのような方々でしょうか。状況を報告してください。

  高齢者の急増が予想されています。養護老人ホームの必要性ももっと増していくと考えられますが、現在の単身高齢者の状況や高齢生活保護者の状況はどうなっていますか。独居の市営住宅在住高齢者の場合、養護老人ホームへの措置があると思うのですが、市営住宅に住む独居高齢者の状況はどうなっているでしょうか。

  9月議会で決算審査の折、養護老人ホームについて質問しました。その後、狭山市民が措置され、委託されているというすべての養護老人ホームを視察いたしました。訪問してみますと、入居している方々にはさまざまな事情がおありであることは想像できましたが、やはり狭山市に住んでいたいのだろうなとつくづく感じることがありました。たった1年に一度訪ねてくれる狭山市職員を心待ちにしているという方の話を聞きますと、胸がいっぱいになりました。遠くにいれば、なかなか狭山市に来ることもできないし、狭山市から訪れる人も少なくなりがちです。

養護老人ホームのまことにつつましい生活をかいま見て、税金をいただいて生きていくことの大変さを痛感しました。自分のお金のない人は施設から月額1万円にも満たないお小遣いで必要品を調達すると聞きました。軽費老人ホーム、有料老人ホームを視察しましたが、養護老人ホームとの生活の違いに驚くとともに、逆に養護老人ホームの大切さにも気づかされた思いです。

  市営住宅の建て替え計画が発表されています。単身で市営住宅に住む人が多くなったこともあり、単身用住宅も多く建設されることになっています。結局高齢者がふえるということは、身寄りがなく、またあったとしても一緒に住むこともままならない状況で、経済的にも成り立たなくなり、養護老人ホームにしか行き場がない人が多くなるのではないかと思っています。

ですから、狭山市にも養護老人ホームを建設しましょう。

何も市営で運営する必要はなく、福祉法人に建設してもらい、措置するという方法でも構わないのです。もちろん市立で指定管理者に管理運営を任せるという方法もあるでしょう。智光山公園内にある智光山荘は、もう研修施設としての使命は全うしたのではないかと思います。都市計画公園から外して、養護老人施設に変更するのはいかがでしょうか。さもなければ、さやま苑の近くにある市の土地に養護老人ホームを建設して、さやま苑に貸して、養護老人ホームを運営してもらうということも現実的です。

狭山市民のために、狭山市民が年老いて一人で生きていかなければならないときに、市外に出ていかなくても済むような手はずとして、狭山市に養護老人ホームを建設してほしいのですが、市長のお考えをお聞きします。

  4、責任のとり方。

  9月議会から12月議会までの間に、建設環境委員会で2件の不祥事が明らかになりました。1件目は、環境部の出来事で、警察に告発されたことで明らかになりました

。廃棄物として適正に処理されるべきだった浄化センターの取り崩されなかった施設を、土中に埋めたことが違法だというのでした。県の環境部にそれの違法性を指摘され、市は県に対して改善の計画書を提出しました。市では、その行為が違法だと気づかなかったというのです。この告発の今後はどうなるかは定かではありませんが、起訴された場合は、廃棄物の処理及び清掃に関する法の罰則条項によって罰せられることになります。

  2つ目は、下水道の完了検査で手抜きがあったということ、またその検査の書類が間違っていたというものでした。後から検査をしなかった部分の検査をし、書類は差し替えたというのでした。

  これらの2件に対しては、市はみずからの瑕疵を認め、建設環境委員会で反省の弁を述べ、同じことのないように、その手だてをするということを部長が確約しました。私はその反省の弁も受け入れますし、再発のないような手だてを講じることには何ら異議を申すつもりはありません。

  しかし、このようなことが起きたときに、けじめや責任をどうするかということが大切だと思います。まず、環境部はだれも違法だったと思わなかったとはいえ、もし法25条で罰せられれば、5年以下の懲役、もしくは1,000万円以下の罰金、または併料されるという違反です。指摘されて改善すればよいというものでしょうか。特に狭山市の環境関係の元締めとも言える狭山市環境部が、法律の中身がよくわからなかったで、済ましてよいものでしょうか。

  次の下水道の手抜き、私は申しわけありませんが、5ヵ所のうち4ヵ所を検査しなかったのを手抜き検査と呼んでしまいますけれども、手抜き検査も好き好んで手を抜いたわけではないというようなことも知っています。しかし、現実に検査するべきところをせずに完了検査を済ませたことには変わりはありません。それで業者の書類と実際は異なっていることを、議会で指摘されるまではわからなかったというのも事実です。

  一般にこのようなことが起きたとき、狭山市としてはどのようにけじめをつけ、責任をとるようになっていますか。現場の職員はもちろんですが、それらを監督する立場の課長や部長など、上司の責任はどのようになるのでしょうか。市長は首長として、このような事案に対して、どのような責任をとることを「けじめをつける」と考えますか。

また、必要ならばみずからのけじめや責任を明らかにするべきだと思いますが、それに対してどう考えますか。今までこのような事案があったでしょうか。

その際どのようにけじめ、責任を明らかにしてきたのでしょうか。

また、今回に関して、環境部、上下水道部に対して、どのようなけじめ、責任のとり方を考えているのでしょうか。私は不祥事があったときには、一つ一つの事案に対して、きちんとしたけじめをつけ、責任を明らかにしていくべきだと思います。そして、それらが今後の戒めになると思います。

  これで私の1回目の質問といたします。


 答弁、ならびに、その後の私の質問のやり取り

○山岸康晴市民部長 お答えいたします。

  初めに、市内循環バスの市役所への乗り入れにつきましては、これまでに市民の方々から寄せられました意見、ご要望等を受けまして、駅を起点としたコンパクトなコース設定をするものであり、コース設定の基本となります定時制の確保、約40分以内での走行を図る必要から、困難であると考えております。

  次に、福祉施設へのアクセスにつきましては、今回の見直しにつきましても可能となっております。また、ダイヤにつきましては、バス3台で6コースと、新設路線の朝夕便の2コースの毎日運行となることから、全体の運行計画の中での時間設定となりますが、可能な範囲での調整は検討してまいりたいと考えております。

  次に、新しい路線につきましては、通勤通学者等の利便を図るため設定したものであり、利用者の確保は図れるものと考えております。

  通勤者の料金設定につきましては、距離別運賃100円から300円までを予定しておりますが、通勤バス利用者につきましては、従前のバス共通カードと同様なサービスがバス等でも受けることができます。このようなことから、1路線に限らず、選択の幅が広がることから、特別な料金設定を行ってはおりません。

  次に、高齢者の福祉や健康、障害者の自立の問題への対応につきましては、他の施策、手段も含め、供用後の推移を見きわめてまいります。

  次に、路線変更に伴い施設利用料が激減したときの指定管理者への対応につきましては、今般の見直しは市民要望等を受け、市民の利便性のさらなる向上を図るために実施するものであり、また福祉施設へのアクセスも確保されることから、指定管理者への大きな影響は生じないものと考えており、特別な対応の考えはございません。

  次に、1日券の発行につきましては、現行のルートの廃止に伴い、利便性の低下する利用者の方々につきまして、1日券を利用した乗り継ぎで解消していただけるなどのメリットもあると思われますので、今後の利用者の動向を踏まえて検討してまいります。

  次に、定期券についてでありますが、定期券は通常1ヵ月30日をベースに発行しておりますが、市内循環バスにおきましては、日曜日を運休とすることから、休日に利用できない定期券となってしまいます。また、定期券を発行する場合、初期の機器導入費用、約250万円程度となろうかと思いますが、必要となるとともに、人的配置や定期券発券機の設置場所の確保が生じることから、市内循環バス茶の花号の定期券発行につきましては、現在困難と考えております。

  次に、利用者との話し合いにつきましては、直接行ってはおりませんが、広報、ホームページによる市内循環バスへの意見募集や、実際に市内循環バスを利用されている方への意見・要望を集約しております。また、福祉施設との話し合いにつきましても、行ってはおりませんが、全庁的な対応の中で検討を進めるとともに、利用者からの意見・要望を踏まえ、市内3駅を起点といたしまして、各施設を循環する計画といたしました。

  次に、収入・支出の見込みにつきましては、隔日運行から毎日運行となるなどにより、的確な予測を立てることは困難でありますが、朝夕の2路線の新設、日生団地から稲荷山公園駅と西武フラワーヒルから入曽駅を行い、通勤通学者の利用増等も考慮し、収入につきましては、一般の利用客から約400万円を、また70歳以上の高齢者の方々からも、受益者負担の観点から応分の負担をお願いすることから、約600万円程度、計1,000万円程度を見込んでおります。

  なお、支出につきましては、運行経費等約5,000万円程度を見込んでおります。

  以上であります。

○手島秀美議長 齊藤総合政策部長。

〔総合政策部長 齊藤雅義君 登壇〕

○齊藤雅義総合政策部長 お答えいたします。

  後期基本計画(案)につきましては、昨年度開催しました市民会議の提言を参考に作成したものでありますが、本年開催いたしましたふれあい市民懇話会やパブリックコメントでいただいた個々事業へのご意見並びにご質問につきましては、計画に含まれているものや計画中の表現に統合させていただいたものがあり、また具体的事業に関するご要望におきましては、今後、事務事業を進める上での参考とさせていただく方針であります。

  また、市議会3常任委員会、協議会でいただいたご意見につきましては、計画案における表現方法や取り組みの目標値などについて積極的に取り入れております。

  具体的には、埼玉県が整備主体となる都市計画道路にあっては、県に積極的な要望活動を行っていく旨の追加を、また取り組みの目標値については、単年度目標と5年間目標との区別を明確化し、よりわかりやすくすること、当市の財政状況について、わかりやすい表現方法に改めること、また自殺対策の推進のための追加記述、就学前児童への教育における幼稚園の明記、生活道に右折帯を設けるなど交差点改良の追加記述、歩道の整備延長に係る目的値の拡大、県営住宅の整備要請を追加記述するなどについて計画に反映いたしました。

  以上であります。

○手島秀美議長 仲川市長。

〔仲川幸成市長 登壇〕

○仲川幸成市長 お答えいたします。

  初めに、市民協働の認識につきましては、市民と市の信頼関係のもと、市民が主体となり得る市民協働の仕組みを実現させ、定着させていくことは、地方行政を進め、支え合いと活気がある社会を構築していく上で極めて重要なことと考えております。また、まちづくりへの参加意欲を喚起するとともに、市民本位のサービスとしていく上でも有効と考えております。

  なお、市民協働をより有効、かつ円滑に進めていくため、現在、地域を支える人材の育成と活用を図り、その成果を社会に生かす仕組みづくりを推進するための(仮称)狭山元気大学の開設に努めているところでもあります。

  また、来年度の組織改正において、市民部の自治振興課に協働事業担当課長を置き、協働の仕組みづくりをさらに進めてまいります。

  次に、自治基本条例の制定につきましては、現在未定でありますが、市民の活動傾向や(仮称)狭山元気大学の運営状況等を踏まえた中で、当市に相ふさわしい自治のあり方やあるべき協働の仕組みについて明文化していく必要があると考えていますので、後期基本計画期間の早い時期に、その詳細について明確化してまいりたいと考えております。

  次に、養護老人ホームの設置につきましては、現在、13人の方を他市の養護老人ホーム6施設に入所を依頼しており、ほぼ現状の体制で対応が可能となっております。また、仮に市内に養護老人ホームを設置した場合でも、施設の性格上、市外居住者の入所の申請があった場合は、これを拒むことは困難であり、市内の方が優先して入所することができない場合もあります。さらに、市内には既に軽費老人ホームが1ヵ所ありますので、あえて類似した施設を設置する必要性は低く、また現在は従来の措置から契約の形態に変化してきているため、有料老人ホームやケアハウスも整備されつつあり、全体的に見ても養護老人ホームの需要は低下してきております。

  これらの状況を総合的に勘案いたしますと、養護老人ホームを設置することは考えられません。したがいまして、智光山荘の活用やさやま苑付近の土地の活用についての考えもありません。

  今後、新たな高齢者福祉計画を策定する際には、高齢者福祉に係るさまざまな需要を勘案しながら、施設全般のあり方もとらえていくことが必要であると考えております。

  次に、責任のとり方、上司の責任につきましては、一般論として職員を指揮監督すべき役職にある者に対する責任は、事務事業の実態把握と進行管理及び職員の指導・指揮監督の面で適切さを欠くものであった場合に発生するものであり、上司としての監督責任については、職員及び社会に与える影響と諸般の事情を総合的に考慮した上で問われることになります。

  次に、市長としての責任につきましては、市政をあずかる者として、再びこのような事態を招くことがないよう、事務事業の執行に十分留意するよう庁議を通じて指示しておりますが、従前以上に事務事業の慎重かつ円滑、適正な執行を図るための改善策を講じていくとともに、職員に対し、公正かつ公平な職務遂行について、改めて指揮監督を徹底してまいります。

  なお、これまでにおける対応でありますが、事実に対し、原因、性質、結果、影響等を的確にとらえ、総合的に判断し、状況に応じて適切に対処してまいりました。

  次に、環境部の埋め戻しにつきましては、現在、住民監査請求等が提出されている状況下にありますので、その動向を見きわめ、判断したいと考えておりますが、まずは地下工作物について、適正な状況となるように努めることが優先と考えております。

  次に、下水道排水設備工事の完了検査につきましては、今回の件を教訓とし、職員に対し、改めて適正な事務執行に努めるよう訓示したところであります。具体的には、検査のあり方を再認識させるとともに、全指定工事店に対し、受検体制を徹底させるなどの指示をしたところであります。

  以上であります。

○手島秀美議長 奥野保健担当部長。

〔福祉部保健担当部長 奥野友意君 登壇〕

○奥野友意福祉部保健担当部長 お答えいたします。

  養護老人ホームの入所につきましては、県内の養護老人ホーム6施設に13人を委託し、平成21年度では1人当たりの年間経費は約200万円であります。

  次に、入所者の年齢につきましては、最年少者は67歳、最高齢者は92歳であります。

  次に、入所に至った理由につきましてはさまざまでありますが、家族関係上の問題や本人の行動に起因して在宅生活が困難になり、かつ経済的にも困窮している方が多く入所されております。

  次に、費用負担につきましては、入所者本人及び同居の親族の収入により、それぞれ負担金額が定められておりますが、現在の入所者の本人負担額で申し上げますと、負担がない方から、最高では月額5万7,000円程度を負担している方がおられます。

  次に、単身高齢者数の過去3年間の推移でありますが、平成20年度は3,152人でありましたが、平成22年度は約4,400人であり、約1,250人の増となっており、そのうち生活保護受給者数は、平成20年度が297人、平成22年度は330人で、33人の増となっております。

  次に、単身高齢者の市営住宅入居者数は、平成20年度が214人でありましたが、平成22年度は213人であり、ほとんど変化がないという状況にございます。

  以上であります。

○手島秀美議長 8番、高橋ブラクソン久美子議員。

○8番 高橋ブラクソン久美子議員 市内循環バスのことは細かくなりますので、最後に回させていただいて、2番目の基本計画のほうからいきたいと思います。

  基本計画に関しては、検討会は市民の検討会も立ち上げて、市民からの意見をいただいたし、アンケートもさせていただいたし、パブリックコメントもいただいたという、そしてこの計画を具体的につくり上げてきたのだと思います。

  それで、とても大切なことは、やっぱりこの計画が市民の手を経て、そして市民の意見を反映しながら計画したということが、とても大切なところだったと私は思っています。54人かなんかの委員でもってやったんでしたよね。そうしたときに、せっかく市民がこんなにかかわったことなのだから、これを市民のほうに、こうやってかかわって、こうやってつくったんだよということを、やっぱり言っていかなくてはいけないと思うんですね。計画策定に参加したという、市民の一部といっても50人も60人も、それからアンケートだったら何千人もの方がここに参加して、自分の意見を取り入れてもらったのだということ、それを言っていくことが、とても大切だと思うんです。さっきの新しい公共でしたっけ、あれだって自分たちの公共を自分たちで支えていこうというのが下支えになっていて、先ほど市長おっしゃったけれども、市民サービスを自分たちの手でもってよくしていくんだよというのが根底にあるんだと思いますよね。それにはやっぱり市民がかかわってきたんだよということを市民に言っていかなければならないと思うんですけれども、今回この計画をぱっと発表するのは簡単だと思いますけれども、市民と協働してつくってきたんだよというのを、どうやって市民に示していくのか、広報していくのか、そしてその中でもって、どうやって市民の声を吸い上げてきたのかということを言っていくのか、それをお伺いしたいんですけれども、どうしていきますか。

○手島秀美議長 齊藤総合政策部長。

○齊藤雅義総合政策部長 お答えいたします。

  議員ご指摘のとおり、後期基本計画の策定に当たっては、ご意見やご要望をいただいた市民の方々にご報告を申し上げていくことは、市政の参加意識を高め、また市民協働を進めていく上で最も必要だと考えております。後期基本計画の策定市民会議や広く市民の皆様に対し、今後ホームページ等を使いながら、後期基本計画へのご意見等につきまして、ご報告させていただきたいと考えております。

  以上であります。

○手島秀美議長 8番、高橋ブラクソン久美子議員。

○8番 高橋ブラクソン久美子議員 ホームページもいいですけれども、紙ベース、すごくいいし、どうせこの概要版か何かをつくるんだと思うんですよね。そこのところに必ず市民とこのようにかかわってつくったんだということを書いていただきたい。これは要望します。

  そして、今回は、もちろん議会も今までだって参加してきたわけですけれども、今回についての要望はきちんと、先ほど言っていただいたみたいに反映しているところが、私たちが要望したところで反映しているところをはっきりと示されたことは、とてもよかったと思っています。本来ならば私たちが決議かなんかの形でもって、要望書という形でもって、そちらさまに上げたほうが親切だったかもしれませんが、その手間を省きまして申しわけなかったなと思いますが、本当によく議会の意見を聞いてくださったことはうれしい。

  ところで、議会もそういうふうにこの計画にかかわったことは言っていくと思いますが、執行部のほうも、やっぱり議会と両輪だという話もありますし、その点は、これも宣伝というわけではないですけれども、きちんと言っていってほしいんですよね。というのは、執行部は自分たちだけでもって計画しているのではないというのを、議会と次の狭山市自治基本条例と結びつくんですけれども、やっぱりその三者があってやっているんだということを、市民に言っていかなければならないと思うんです。その点、きちんとこれも明文化していってほしいと思うんですが、それについてはどう思いますか。

○手島秀美議長 齊藤総合政策部長。

○齊藤雅義総合政策部長 お答えいたします。

  市議会からいただいた後期基本計画素案に対するご提案の反映状況につきましては、まず議会のほうにご報告を申し上げまして、それから議会側とご相談を申し上げて、市民等に報告をさせていただくようなことも必要だと考えております。

  以上でございます。

○手島秀美議長 8番、高橋ブラクソン久美子議員。

○8番 高橋ブラクソン久美子議員 その点よろしくお願いします。

  それで、この項の最後なんですけれども、狭山市自治基本条例です。もう多くの市でもってつくられているし、狭山市議会では、この前の議会活性化特別委員会の中間報告によって、議会基本条例を来期にはもうつくり上げようと。もうそれは各会派、無所属の私も含めて合意になったのではないかというふうな中間報告がありました。議会基本条例を自治条例に先だってつくるのも結構ですけれども、やっぱりこれは一体のものではないかなという気がしますので、いつできるかわからないとか、元気大学の運営云々かんぬんとは全然違った次元でもって、やっぱり市民と話を進めながらやっていく事件だと私は思っていますよ。これについて、もう一度、議会と歩調を合わせて作成していくことについてどう考えるのか、これは市長でしょうかね、市長にお考えを伺いたい。

○手島秀美議長 仲川市長。

○仲川幸成市長 このことについては、やはり議会と協調しながらやっていくべきものだというふうに思っておりますので、後期基本計画の早い時期に、その詳細を明らかにしていきたいと思っております。

○手島秀美議長 8番、高橋ブラクソン久美子議員。

○8番 高橋ブラクソン久美子議員 以上のことでよろしくお願いいたします。

  3の養護老人ホームのことに関して言えば、もうきっぱりとつくりませんというお話でしたが、ここでは話をまた蒸し返して申しわけありませんが、養護老人ホームの建設については、確かにどこの計画にも乗っていないんですよね。そして、実際は他市にある施設を利用することしか考えていないと。

  でも、私、本当に13人のいるところを全部見て歩きましたし、軽費老人ホームも見たし、有料老人ホームのすばらしいところも狭山市にありますから、見せていただきましたけれども、やっぱり他市に住まざるを得ない老人の悲しさとか寂しさというのは、もうひしひしと感じましたよ。こういう点について、他市に頼ると言いますけれども、こういう他市に住まなければならない老後ですよ。93歳になったらどうかわかりませんけれども、若い人は63歳でしたっけ、これから他市に住まなければならない。こういう老人の気持ちについて、どういうふうに考えるのか、部長、よろしくお願いします。

○手島秀美議長 奥野保健担当部長。

○奥野友意福祉部保健担当部長 お答えいたします。

  狭山市では、養護老人ホームの設置につきましては、委託によって入所を継続していくという方針を、高齢者福祉計画、介護保険事業計画の中に位置づけてございます。

  また、支援を必要とする高齢者におきましては、ただいま仰せのようなの感情もおありになるのかなというふうには思っておりますけれども、まず基本的には施設の場所よりも、例えば在宅で介護を受けながらも、在宅生活を続けたいということが真の願いではないのかなというふうにも考えております。

  こうしたことから、市の窓口、特にケースワーカーがお伺いするわけですけれども、そういった方々には、多様なサービスの利用ですとか、それから心のケアも行いながら、引き続きその処遇に努めてまいりたいというふうに考えております。

  以上であります。

○手島秀美議長 8番、高橋ブラクソン久美子議員。

○8番 高橋ブラクソン久美子議員 おっしゃっていることは本当にわかるし、私もいろいろな施設を訪ねると、一人でもって最後までしっかりしていたいなというその願望は、本当にむくむくとわいてきました。そして、できれば狭山市にずって住んでいたいなというのがわかりましたけれども、狭山市に住めない人も出てくるというのは、やっぱり悲しいものですよね。なぜ出てくるかというと、介護する人がいない、一人きりになって介護されたくてもいない。そして例えば軽費老人ホームに入りたい私の友達がいましたけれども、入れなかったんですよ。どうしてかというと、狭山市に身元引受人がいないと入れてくれないとかということがあったりするらしいんです。事実だったら、それは本当に悲しくて、そうしたらやっぱりどこかに措置してもらうよりしようがなくなる。そういうことがあるんですね。

  だから、もし狭山市にあったら、有料老人ホームなんて一時金が980万円ですよ。とてもそんなお金はないし、1ヵ月に20万円から30万円のお金を払わなくてはいけない。どんなに逆立ちしたって、そんなお金ない人、いっぱいいますよね。そして、軽費老人ホームへ入りたくたって、身寄りがなくなってしまったら、引受人がいなかったら入れてくれないとなったら、もうどうにもならなくなってしまうんですね。だから、こういう人たちがいるという現実に対して、こういう人たちは、それはホームヘルパーもいいでしょうし、今言っている手だてはわかりますけれども、どうしたらいいと思います。

○手島秀美議長 奥野保健担当部長。

○奥野友意福祉部保健担当部長 お答えいたします。

  まずは、在宅におきまして、必要なサービスや、それから地域とのコミュニケーションを大切にしながら生活できることが、これは最良なことであると考えております。まずそれには、ご自身が日ごろ地域に身をどのように置いていたかということが重要であります。これはその後、施設利用が必要になったときにも、住まわれた地域を意識するかの大きな分かれ目であるのかなというふうにも私は考えます。いずれにしても、養護老人ホームは措置制度として存在するというものでございますので、この角度からをもって老後のあるべき姿というのをとらえるのは、少し難があるかなというふうには思っております。

  以上であります。

○手島秀美議長 8番、高橋ブラクソン久美子議員。

○8番 高橋ブラクソン久美子議員 難がある人が世の中に存在して、でも実際のところ大変な人がいて、そしてその人たちは今13人ですけれども、ちょっと養護老人ホームがないから、このうちの大半は、近くも含めて行かれている人が多いと思うんですよね。

  ですから、私はつくってくださいともう一度大きい声で言うし、それから高齢者福祉計画でしたっけ、介護計画と一緒のところに何も書いてありませんけれども、私は次のときには検討してほしい。検討して、それは自己責任でそうなってしまう、自己責任よと言われてしまえばそれまでですけれども、でも本当にその人が自己責任で、本当にしたくてそうなってしまったという場合ではないこともあるだろうと思うので、やっぱりこれはぜひ前向きに次の計画でやってほしいと思います。お願いします。

  次に、上司の責任について言いますが、全然わからなかったんです。総合的に考慮した上でとか、適切に判断するとかという言葉がありますけれども、実際的にけじめとか処分とか責任とかといったときに、具体的な処分の方法とかけじめのとり方とかあると思うんですよ。それについてどういうふうに考えるのか、具体的に答弁をよろしくお願いします。

○手島秀美議長 仲川市長。

○仲川幸成市長 お答えいたします。

  責任につきましては、事務事業の実態把握と進行管理及び職員への指導、指揮監督を徹底してまいります。処分につきましては、あくまでも一般論でありますが、法律上の対応として、地方公務員法の規定に基づく措置や実務上の対応として、職務遂行上、将来を戒めるために行う行為としての訓告、厳重注意などによる措置があります。

  以上です。

○手島秀美議長 8番、高橋ブラクソン久美子議員。

○8番 高橋ブラクソン久美子議員 環境部に関しては、告発の今後の状況がどうなるにしても、やっぱり廃棄物として知らなかったという事実は変わらないし、それを埋めたという事実も変わらないし、廃棄物かどうかということを県に問い合わせもしなかったという事実もあります。これはやっぱり第三者によって告発されたんですけれども、重大な問題ではないかと思うんですよね。今後の対策については、建設環境委員会でもって聞きました。それでいろいろな手だてを打っていくというのもわかります。でも、それはわかるんですけれども、現時点で法的に問題があるということも事実ですから、これも責任をきちんとするべきで、けじめをつけないと、今後、法的に瑕疵があると思われるような場合があったときに、何のけじめもつけないでよかったということになれば、また狭山市の士気が下がったり、モラルが低下してしまうのではないかと思って、とても心配なんです。市民協働とか新しい公共とかと言いながら、自分たちはそんなことをしていていいのかなんていうふうにとらえられても困りますので、この点、もう一度、責任とかけじめとかのつけ方について伺いたい。

○手島秀美議長 仲川市長。

○仲川幸成市長 お答えいたします。

  責任についてでありますけれども、先ほど答弁させていただきましたとおり、現在、住民監査請求が出されておりますので、その結果を見て判断してまいりたいと思っております。

○手島秀美議長 8番、高橋ブラクソン久美子議員。

○8番 高橋ブラクソン久美子議員 住民監査請求とは私は別のことを言っているのではないかなと自分で思っています。というのは、住民監査請求でもってお金を返せよとか、やり方が間違っているよとかいうことは、お金の問題なんですよね。私が言っているのは、モラルの問題なんですよね。ですから、住民監査請求でお金を返せばいいんだとか、お金を返さなかったら、それは問題ではなかったんだとかいう問題では、私はないような気がするんですよね。ですから、その問題を私は言っているわけですけれども、モラルに関してはどういうふうに思いますか。

○手島秀美議長 仲川市長。

○仲川幸成市長 その責任について、住民監査請求の結果を見て、そのモラル等も当然そこに加わってくるでしょうから、その結果を見て判断したいと思います。

○手島秀美議長 8番、高橋ブラクソン久美子議員。

○8番 高橋ブラクソン久美子議員 もうここでもって、平行線になりますから、これ以上これについては言うことはやめますけれども、私は議会で陳謝したし、少なくとも建設環境委員会においては、現実的に今の状況だったら法律違反を犯している状況であるということも部長はおっしゃって、部長みずから陳謝なさったようなことですから、やっぱりこれはきちんとしなければならない。そして、それを私たち議員はわかっているし、私たち建設環境委員会の委員はわかりますけれども、それはやっぱり職員にきちんと、私たちはこういうことをしてしまったんだよ、そしてこれについては、議会でちゃんと陳謝したよと。モラルについては、高橋から議会でもって問われているよと。こういうことをちゃんと職員に言って、職員も一つ一つのことについて責任も問われるんだ、市長の責任すらも問われるんだということをちゃんと知らしめていってほしい。これを要望します。というのは、責任については平行線になりますからね。

  次に、上下水道部の問題というのは、私はすごく大変な問題だと思っていて、すぐにも問題を総括して、担当職員を処分して、その担当職員を検査現場から外すべきだと私は思っていますよ。手抜きといっても、そこでもって検査したかったけれども、業者が物を置いておいて検査ができなかったと。それはわかります。でも前に、業者が悪いのかもしれない、ちゃんと先ほどおっしゃったみたいにあけておけばいいのにもかかわらず、ほうっておいたんだと。業者は悪いかもしれない。じゃ帰ってくればいいんですよ。それで課長に「私どもは行きました。5個のうち1つしか見ることはできません。4個見ませんでしたけれども、課長、どうしたらいいでしょう」と、私はそういうふうに課長に聞いてもらいたかった。何も聞かないで、課長にも何も言わないで、検査完了の合格の判こを押して出してしまったというのは、私は人様に手抜きだと言われたってしようがないと思っていますよ。ですから、こんな上司にも何も言わないで、見ないのを合格させるような職員が、ここの場所にいてもらっては困ります。すぐにでも配置転換してもらいたい。それも一つのけじめのつけ方ではありませんか。

  それから、私は知りませんでしたという、課長たちは聞かなかった、知らなかった、知らないことについては監督できないと、そうおっしゃいますけれども、そもそも1,000件もあれば、そんなの1件ぐらい、いつでもそんなのいっぱいあり過ぎて、わからないよとおっしゃるけれども、私、それもわからない。いっぱいある業務の中で、このたった1件だけを見ないでもって判こを押したんですよ。この1件だったらいいかどうか、生まれて初めてやる手抜き検査っておかしいけれども、見ないで合格を出すなんて、生まれて初めてやる検査だとしたならば、やっぱり上司にお伺いを立てるべきではないですか。これについて、部下は上司にどういうふうな態度をとればよかったと思いますか、市長。

○手島秀美議長 仲川市長。

○仲川幸成市長 今回の検査は、日常業務におけるさまざまな事業遂行の中で生じた出来事だとはいえ、まことに遺憾であります。その対応といたしましては、事のてんまつや排水設備の性格等を総合的に判断し、職員に対しては厳重注意、同時に再発防止に努めるよう指示したところであります。

○手島秀美議長 8番、高橋ブラクソン久美子議員。

○8番 高橋ブラクソン久美子議員 職員は課長も含まれるのか部長も含まれるのか、市長にとっては部長も課長も職員でしょうから、厳重に注意するべきだし、できれば始末書とかそういう形でもって総括をして、何がいけなかったかということをやるべきだと思います。それに先ほど聞きませんでしたけれども、もう一度聞きますが、検査で見なかったこの職員というのは、何でわかったかというと、議会の大島議員が建設環境委員会でもって「口径が違うんじゃないの、見たら」と言ったら、業者が言っていたよりも大きなものがついていた。大きなものは適正だったから、それでよかったんですけれども、そういうのがあったんですね。みずから言わなかったんですよ。これは議会で指摘されてわかったことだ。そして何も言わないでもって、上司にも言わなくて、見もしなかったその検査の職員をそこに置いておいたら、ほかの人は、またあの人は見ないでも合格させてくれるかもしれないと思ったら困るでしょう。この職員に対しては、私はすぐに配置転換を望むところですけれども、どう思いますか。

○手島秀美議長 仲川市長。

○仲川幸成市長 管理監督の責任であります。事実を謙虚に受けとめて、今後このようなことのないように注意を督励し、再発防止に努めていきたいと思っております。

○手島秀美議長 8番、高橋ブラクソン久美子議員。

○8番 高橋ブラクソン久美子議員 平行線ですけれども、私はきっと市長の答弁は、私の意を酌んでいるものだと思いたいし、1月1日という日もありますから、その点はよろしくお願いします。これも要望で終わっておきます。ちゃんときちんと一つ一つ戒めをやらないと、狭山市はなあなあで済ましてしまうよとか、検査も、見ないでも合格の判こを押してくれる市だよなんて思われたら、絶対に嫌ですからね。ですから、この点は何らかの形でもって、もう二度と再び起こらないんだということを示すために、職員にはしっかりこういうことがあって、こういう処分をして、厳重処分をしたのだということを、イントラでも何でもいいですから、きちんと発信していって、二度とやったら怖いよというのを示していってほしいと私は思っています。

  時間がなくなりましたけれども、路線バスのことです。

  路線バスは、やはり不利な人たちが出てくるのは、もう否めないと思います。何で庁舎にバスを入れないのか私は理解できない。40分でもって、40分の中でいると、ここに来ると45分になるからやめてしまいますとかと言いますけれども、高齢者の方とか障害者とか、それから利用者もしょっちゅういますよ。あそこで座ってバスを待っているの。その人たちの話を聞かないで、そして庁内会議でもってあれしたからやめるんですというのは、私は納得いかない。

  そして、時間がないので次から次へと言いますけれども、サンパーク奥富とかサピオのバスの激減、この前、資料を出してもらったんですよ。サンパーク奥富に2日間で95.5人乗りおりするんです。そのうちでもって西コ−ス、すなわち今あるところのコースの人が14.5人なの。81.0人は笹井以外のところから来る人なんですよ。そして乗り継ぎを見てみると、全くうまくいかないんです。それはなぜかというと、3台のバスで今の体制でお金を切り詰めて、そして収入を上げてなんていう、コスト削減を中心に考えるようなのでサービスを上げようというふうな考え方をするとこうなるんです。ですから、サービス向上とコスト削減というのは、非常に相入れないところがあって、ご存じのように狭山市は3,700万円、隣の入間市は5,000何百万円使っていますよ。そして収入も狭山市と入間市はとんとん、同じぐらい。所沢市は2億円近く、川越市も2億円近くを使って、そして18.5%ぐらいの収益を上げているんです。そうすると、今の考えでいくと、3バスで20%の収益を上げようなんて、私はできないと思いますよ。だってすごく乗りにくくなるもの。笹井から宝荘までは本当に乗り継いで行けないですよ。先ほど具体的なことを言いましたけれども。

  ですから、このやり方でやるのをちょっと待って、もしかして財政課がもう少しいい案を出せば、1,500万円ぐらいの収入になるかもしれないので、4バスとか5バスを使って、もう少し使い勝手のいい時刻表をつくっていくとか、それでなかったら3バスでもって、しようがないから週3日のところをつくっていくとか、もう一度考え直したらどうですか。いかがですか、市民部長。

○手島秀美議長 山岸市民部長。

○山岸康晴市民部長 お答えいたします。

  議員ご指摘のとおり、バスの運行の見直しということでございますので、若干ご不便がかかるところも出てこようかとは存じております。今回の見直しでは、駅を中心といたしましたコンパクトなコースを設定しております。このことから、乗り継ぎ等が生じることや高齢者の負担が若干増加してくるというようなことも考えておりますが、できるだけ負担が軽減できますように、1日パス券の発行等も視野に入れながら実施してまいりたいと考えております。

  それから、バスの台数を現行よりもふやしていくことにつきましては、経費負担の問題等もございますので、現行の台数を確保する中で利便性を図ってまいりたいと考えております。

  それから、もうちょっと時間を持ってというようなご指摘でございましたが、平成18年から市内循環バスとなって、そのときに運行の見直しをすればよかったものですけれども、今ここで4年目をもう迎えてしまっておるというような状況で、市内循環バスとしての実施を早急にさせていただきたいと考えておりますので、予定どおり実施させていただきたいと考えております。

  以上であります。

○手島秀美議長 8番、高橋ブラクソン久美子議員。

○8番 高橋ブラクソン久美子議員 業者の話は聞かない、施設の話を聞かない、そして議会にある日突然、案を出されて、それで平成18年から検討してきましたと、そう言われても、私は市民が納得するとは思えません。私はお金を取るなとも言っていない。しかし、老人はさっき言ったみたいに、デイケアのようにしてカラオケやお茶を飲みに行って、友達と会って健康にしているんですよ。そういう場所に行けなくなる。足が本当になくなっていく。そういう状況があれば、先ほどから言っているように、高齢者福祉の地域福祉を充実させなくてはいけなくなったり、それから私はどうしても納得いかないんですけれども、ここでもってアミーがあったり障害者施設があったりするのにもかかわらず、そしてそこに毎日使う人がいるにもかかわらず、どうして庁内に、5分しかかからないのにバスを入れることができないのか、私、最後にバスが入れられない理由を、もう一度聞いて終わりにしたいと思います。

○手島秀美議長 山岸市民部長。

○山岸康晴市民部長 お答えいたします。

  先ほども申しましたとおり、駅を中心とした40分程度のコンパクトなコースどりをするという中で、今回につきましては、庁内にまで入ってこないという状況でありますが、駅、市役所直近の約5分程度の北口の停留所等は設けてございますので、多少不便になろうかと思いますが、そちらをご利用願えればと、以上のように考えております。