狭山市議会9月議会 私の一般質問

 

◆ 一般質問

○5番 高橋ブラクソン久美子議員 おはようございます。

  議長のお許しをいただきましたので、5番、高橋ブラクソン久美子が一般質問をいたします。

  まず、地球温暖化対策について。

  この課題は6月から引き続きの質問です。

  地球温暖化対策は、人間の生存にいかに大切かについては、さきの議会で述べましたので、狭山市の地球温暖化対策に絞って質問します。

  狭山市は、環境基本計画で2050年までに二酸化炭素排出量を2009年度比の60%削減、2021年度には16%削減、短期目標の2016年には10%を目標にすると明記しました。そのための主要政策として、再生可能エネルギーの普及、省エネルギー型まちづくりの推進、車の利用を控える生活のための環境整備、地球に優しい製品の普及を上げました。また、同時期に作成された狭山市地球温暖化対策実行計画事務事業編(以下、計画と言います)では、中期、2021年までの二酸化炭素削減目標をもっと詳しくしました。電力の使用にかかわる削減目標は、2010年度で15%、一般廃棄物の焼却にかかわる削減目標は17%削減、燃料の使用は15%削減、公用車の使用は12%削減というふうにです。

  まず伺いたいのは、これらの目標値が職員に周知しているかという点です。環境部の中ですら、この計画の存在すら知らない部署がありましたし、私が質問するという以前では、総合政策部もきちんとこの計画を読んだこともないという状況ではなかったでしょうか。環境レポートをつくり、職員に状況を周知していると言いますが、具体的な計画推進のためには、計画18ページで言うように、まずは、この計画を各課施設に配り、個々に削減計画をつくらせる必要を感じます。環境管理責任者は環境経済部長だそうです。どのようにリーダーシップをとって目標達成の総合管理を行っているのか。また、行うつもりなのかを伺いたいと思います。

  さて、個別目標についてです。具体的にどのように10年間で電力使用を15%削減するのですか。一般廃棄物の17%削減、燃料の15%削減、公用車の使用の12%削減についても具体的な取り組みが必要だし、そのための行程表を出すべきです。具体的にどのようにそれぞれを削減していくのですか。日常の事務事業に関しての取り組みは、原則として、狭山市地球対策温暖化取組手順書によって各課各施設で取り組んでいくということです。これによってどのくらいの二酸化炭素削減を期待できるのですか。実際、コンピューターで削減、検索すると、平成21年度の結果が公表されているようですが、計画にあわせ改訂版の狭山市地球温暖化対策取組手順書なるものを策定するつもりなのでしょうか。目標値が違っている限り、同じ対策や手順でよいのか疑問です。もし改訂版ができているようであれば議会に示してほしいと思います。

  次に、施設整備に関し伺います。

  公共施設を対象に省エネルギー化を進め、再生可能エネルギーの導入、雨水処理水の有効利用をし、温室効果ガスの削減に資する最新技術を取り入れると言います。しかし、だれがどのような方針で最新技術を取り入れるのか。最新かどうか、だれがどのように判断するのか、その技術指導をだれがするのでしょうか。計画では、持続可能なまちづくりの観点で環境を配慮し、温室効果ガスの排出量の少ない工事及び都市構造の実現に寄与する設計に努めると言います。これもまただれがどのような方針で設計していくのですか。環境に配慮した持続可能なまちづくりは正しいことです。

  しかし、強い意思を持ったリーダーがきちんと、その道筋や構想を示さなければ言葉だけの話になりかねません。少なくとも各課から上がってくる設計図を見て、環境部の配慮がどの程度なされているか、診断や評価できなければなりません。どのようにしていくのですか。省エネルギー、再生可能エネルギー設備の導入に関して、環境基本計画によれば、再生可能エネルギーはあと30キロワットの太陽光発電を設置すれば目標達成です。それから10年、ほかの施設にも太陽光発電は必要ありません、計画によれば。だったら省エネルギー施設だけをつければいいのでしょうか。それで15%の電気の削減が可能なのでしょうか。

  私は今まで言い続けていますが、計画的に省エネ対策、再生可能エネルギーの導入を図るべきだと思います。せっかく政策企画部で公共施設の改修計画を見直しているのだから、単に構造や内装の改修というだけでなく、環境面を考慮に入れて導入計画をつくるべきだと思います。とにかく稲荷山環境センターの省火力発電装置の設置などは早々に取り入れなければならないプロジェクトのはずです。稲荷山の焼却場はとにかくそれ自体で10%のCO削減が義務化されています。その上、新設された産業労働センターや市民交流センターの使用電気増をどこかで減らさなければ、この計画の目標は達成できないのではないかと思います。

  私は公共施設の改修計画策定時には環境課が政策企画課と話し合いをし、住宅営繕課が新しい技術などを示唆して、財政を考慮しながら省エネ、再生エネルギー導入を計画していくべきだと思います。どう考えますか。10年で15%削減するには、それに対する計画と投資が必要なのは自明です。

  実は、狭山市は新エネルギープランをつくるつもりもなく、計画推進の工程表もない現状で、私は教育委員会の温暖化対策も心配しています。仕方はなかったといえ、2つの給食センターをつくり、電力や都市ガスを以前以上に使っています。2校を廃校にし電気の大幅削減ができるはずでしたが、狭山台北小学校はほかの施設として改修され、電気の大幅削減にはなりませんでした。多くの学校のエアコンディションが設置され、夏の間の電気、電力消費は以前に比べ多くなっています。このような教育委員会のエネルギー使用状況をどういうふうに認識していますか。

  これも繰り返し言っていますが、教育委員会でも省エネルギー対策や再生可能エネルギー導入をしなければ結局狭山市の温暖化対策計画達成の足を引っ張ることになると思います。15キロワットの太陽光発電で年間10トンのCO削減ができると言います。狭山市は津波の心配はないので小学校の屋上も利用できます。15キロワットのパネルをつけるくらいでは耐震補強の心配もないと言われています。執行部のつくる改修更新計画にあわせ、教育委員会でも省エネルギー、再生可能エネルギー導入計画を作成してはいかがですか。

  次に、2、入曽駅前開発、入曽駅について伺います。

  ことしの春、とうとう入間小学校が取り壊されました。広い土地があいています。もう入曽駅前開発を開始するべきときです。広い入曽東口区画整理事業は頓挫しました。それはそれでよかったのです。広い土地を持つ地権者の反対を押し切って区画整理事業は成立しません。あとあと禍根を残すような事業ならばしなくてよいと思っています。

  さて、今回も早期の着工、竣工を目指して入間小学校と茶業農協の土地を利用した危険のないバス停がある道路や高齢者や弱者に配慮した歩行者が駅まで風雨にさらされずに行ける歩行者用道路を整備したらどうかと提案します。

  何も駅前にロータリーがある必要はありません。たった1路線のバス、乗り降りを考えても2台のバスが停車できるスペースがある道路があればいいのです。乗り降りが安全で便利で、バリアフリーで雨や風に当たらない利用者に親切な歩行者道路があるならば、何も駅正面にバスがとまる必要もありません。もう駅前開発を目指して何年にもなります。人は1年1年老いていきます。きのうまで元気に上っていた階段もひざや腰などが痛くて上りにくくなっていきます。最近、入曽駅にエレベーターをつけてほしいという運動をしている人々がロビー活動に来ます。彼らが言うには、入曽駅は高齢者や妊婦や病人にとても大変な駅だというのです。私もよく理解できます。西武鉄道は市の動向を見ているそうですが、市の動向などを気にせず、西武鉄道はみずからの責任でバリアフリーにするべきだと私は考えています。

  そうだといえ、さっさと駅前開発の計画を立てて、駅の利用を便利にしましょう。そのためには大きな道路をつくり、歩行者用道路を整備するという単純な開発でよいのではないでしょうか。シンプルならば早くできます。都市計画したりするのではなく簡便な方法で早期に完成してもらいたいのですが、いかがですか。

  その際、駅前に防災の拠点になるような大きな(仮称)コミュニティセンターをつくってください。入間小学校の体育館という避難所がなくなりました。ですから、多目的ホールを備えて、避難場所にもでき、帰宅困難者が泊まられるほどの和室を備え、炊き出しのための調理室を完備し、トイレも単なるトイレだけではなく、水がなくても大丈夫なようなバイオトイレを用いたりする、そんな施設を駅前につくるべきです。入曽駅近辺の方々は入間小学校が廃止され避難所がなくなったことに不安を持っているのです。それの解消と老朽化した入曽公民館の更新事業としても、駅前に(仮称)コミュニティセンターをつくることを提言します。もちろん、そこには大き目の防災倉庫や緑の広場や駐車場をつくるべきだと思うのです。市長にお考えをお伺いします。いかがですか。

  さて、開発をと言っても、入曽駅前が余りにも変わってしまうことに戸惑う人もいると思います。狭山市駅西口はとてもすてきです。でも、入曽駅が整然と区画整理されたまちになる必要はありません。全部がそうなる必要はありません。私はヨーロッパに行き、ローマやフィレンツェ、ミラノにも行きましたけれども、古いまちを歩いたことがあります。ごちゃごちゃしていました。でも、あのごちゃごちゃが魅力でした。区画整理で整然としたまちを日本の至るところで見ます。でも顔がなく、おもしろいとは思いません。一度あの乱雑なまちをつぶせば、乱雑と言っていいかどうかわからなくて申しわけありませんけれども、あの入曽駅の駅前を全部つぶしてしまえば元通りにはなりません。入曽も焼鳥屋があったり、帰りに一杯飲んで帰る場所があり、それがいいんだよなという声も聞きます。これもまちの魅力の1つではないかと思います。日中はコミュニティセンターに集まって楽しいことをして、夜になればちょっと一杯なんてまちもよいでしょう。そういうまちづくりをしたらいかがでしょうか。

  もう入曽駅東口、北の開発、南の開発なんて言わないで、今はできる開発をして、あとは市民の皆さんの発議に任せるというのも行政のとる道の1つであると思いますが、どうですか。これも市長のお考えを聞きたいと思います。

  以上が私の第1回目の質問です。

○小川喜一環境経済部長 おはようございます。

  お答えいたします。

  狭山市地球温暖化対策実行計画事務事業編につきましては、平成23年度に策定しました第2次環境基本計画の冊子を今年度早々に各課各施設に配布し、その後に全職員に対し、職員ポータルサイトで本計画の周知をしております。目標達成への総合管理につきましては、環境マネジメントシステムのISO推進体制を活用し、本庁舎以外の組織を超えた全庁的な取り組みの進捗状況や目標達成状況を点検評価して、地球温暖化対策実行計画の進行管理に努めております。

  各項目における具体的な削減として、電力と燃料につきましては、昨年度より節電行動計画を全庁に周知徹底しておりますが、本庁舎を初め市民会館、稲荷山環境センター、小中学校、全公民館施設、その他公共施設に対して年度ごとに削減目標を示しており、この節電行動計画と連携して最終目標値に導くよう努力しているところであります。また、一般廃棄物の減量につきましては、まず、第一に、チラシ等で市民に呼びかけ、生ごみの水切りの徹底を図っております。さらに、プラスチックごみの分別をより徹底することで資源化がされることの周知とともに、各種団体や各自治会へ出前講座の実施を踏まえ、4Rの啓発についても機会をとらえて広報紙等に掲載する予定であります。公用車にかかわる削減につきましては、運転時のエコドライブの徹底、環境に配慮した公用車への更新について、公用車を有する関係課や財産管理課とも十分協議しながら、削減目標値に達成できるよう導いてまいります。

  次に、施設整備における最新技術の取り入れ方や持続可能な都市づくりへの設計につきましては、ともに公共施設の省エネルギー化を進めるための具体的な取り組みでありますので、地球温暖化対策の主要施策であります再生可能エネルギーの普及や省エネルギー型施設設備の推進を環境基本計画推進委員会や環境レポートにおいて点検評価する中で、二酸化炭素削減に向けた指標管理や各種取り組みについて協議、推進してまいります。

  以上であります。

○向野康雄総合政策部長 お答えいたします。

  初めに、施設の改修計画における省再生可能エネルギー設備の導入でありますが、施設の改修計画である狭山市公共建築物改修計画につきましては、老朽化が進む既存の公共建築物の機能を維持していくため、主として耐震化に必要となる改修を計画的に実施していくことを目的として平成21年度に作成したものであります。本計画に位置づけられた改修の際には省エネルギー化等環境にも配慮した改修に努めているところでありますが、今後、本計画の見直しに際し、省再生可能エネルギー活用の導入等、引き続き環境に配慮した改修の取り組みを方針として明記し推進してまいります。また、本計画の具現化のため、総合振興計画、実施計画への位置づけに当たっては、財政状況も考慮し計画的に取り組んでまいります。

  以上であります。

○栗原秀明生涯学習部長 お答えいたします。

  本年3月に策定された狭山市地球温暖化対策実行計画に示されているとおり、平成22年度の部局別CO排出量を見ますと、教育委員会は燃料使用料が多い学校給食センターや小中学校、公民館等が多く施設を所管していることから、全体の17.3%を占め、部局の中では2番目に多い状況にあり、今後におきましても、学校の統廃合を進めている状況とはいえ、小中学校の冷房化や堀兼学校給食センターの更新を進めている中にあっては、今後もCOの排出量はふえていくものと認識しております。

  本計画では、平成33年度にはCOの排出量を平成22年度に比べて16%削減することを目標としており、教育委員会としても目標の達成に向けて取り組んでいくこととしており、これまでも小中学校の空調設備の改修に当たっては、ガスヒートポンプ方式のエネルギー効率の高い機器の導入や集中空調方式から個別空調方式への変更、さらには照明設備などもインバーター制御等の省エネルギー機器を導入しておりますが、今後も省エネルギーには引き続き取り組んでまいりたいと考えており、特に現在進めている堀兼学校給食センターの更新に当たっては、太陽光発電システムの導入を計画しているところであります。

  さらに、COの吸収という視点に立って、埼玉県の緑の園庭、校庭促進事業を活用して校庭の芝生化を進めており、平成23年度には3校の校庭の一部を芝生化し、平成24年度も2校を予定しております。また、学校の再生可能エネルギーの導入として、太陽光発電システムについて導入の可否も含めて研究しているところであります。

  このように、教育委員会としては独自の省エネルギー、再生可能エネルギー導入計画というものは作成しておりませんが、狭山市地球温暖化対策実行計画に基づき、その目標に向けて鋭意努力してまいりたいと考えております。

  以上であります。

○田中文男都市整備部長 お答えいたします。

  入曽駅東口地区の市街地開発事業につきましては、これまで事業に対する一部権利者との合意形成に大変難航していたことから、昨年全地権者を対象に実施した東口地区整備に関する意向確認調査の結果等を踏まえ、入曽駅東口地区の約6.9ヘクタールを基本としながらも、事業への賛同率の高かった北側区域、約4ヘクタールを先行整備することとし、昨年12月より事業区域と整備手法を含め現基本構想の見直しに着手したところであります。現在は駅前広場と地区の基幹となる道路の規模及び配置を主体とする検討作業を進めておりますが、できる限り早期に事業着手が図れるよう先行整備に係る事業区域の設定や整備手法もあわせて検討し、本年度末には新たな基本構想を確定してまいりたいと考えております。

  なお、議員ご提案の高齢者や弱者に配慮した整備、また、雨風を避けて駅までアプローチできる歩行者専用道路の整備等につきましては、事業に係る新たな基本構想を確定させた後に具体的な事業計画等を策定していくこととしておりますので、公共施設の詳細な整備計画を策定していく中で検討していくべき課題であろうと考えております。

  いずれにいたしましても、年度内には新たな基本構想を策定し、次年度以降の早い段階での都市計画の手続を目指し、早期に事業着手が図れますよう引き続き努力してまいります。

  以上であります。

○仲川幸成市長 お答えいたします。

  入曽駅東口地区の市街地開発事業につきましては、事業の早期着手に向け、現在事業区域及び整備手法を含む基本構想の見直しを行っているところであり、まずは新たな基本構想を確定し、さらに都市計画手続を確実に進める中で、事業の詳細な計画の策定を急ぐことが事業の早期着手に向けての喫緊の課題であると考えております。したがいまして、事業区域内にどのような公共施設を整備するかということにつきましては、この事業計画の策定にあわせて検討していくこととしております。

  次に、入曽駅前の魅力を生かした開発につきましては、入曽駅東口地区が長年抱えている交通安全及び防災上の課題を解決するため、市街地再開発事業の実施に向け取り組んでいるところでありますが、当地区の整備に当たりましては、多くの市民が利用する駅の周辺という地域性や駅前に立ち並ぶ商店など、まちのたたずまいを考慮して現在の土地利用を継続できる基盤施設の整備計画や建物移転計画を取り入れることが可能かどうか。また、利便性や安全性の向上を図りつつ、地域の方々が親しみの持てる駅前の実現を目指し、整備内容について、さまざまな視点から検討してまいりたいと考えております。

○5番 高橋ブラクソン久美子議員 順番をちょっと変えて、まず、入曽駅前周辺のまちづくりというか、そちらのほうからさせていただきたいと思います。

  この入曽駅前の開発については、私が1期目の一番初めに建設委員で、そして、市街地整備特別委員で、そのときの委員長が仲川さんだったと。一緒に入曽駅前の開発事務所にも西口の開発事務所にも行って、早くここも整備されればいいな、あそこも整備されればいいなと議会でもって取り組んだんですよね。何回も何回も話し合いもしたし、西口に関しては要望書まで出してよかったなと、それがことしできてよかったなと、本当に心から思っています。

  私も4期目になって長くなってきましたけれども、入曽の駅前はやっぱりもっと早くに手がつければよかったなというふうに心から思っています。残念でしようがありません。きのうも町田議員がこれについて質問していましたけれども、本当に早期の着工と早期の竣工を心から望むものです。昔は私も入ったときは40代で元気はつらつでしたから、年寄りの言う言葉わからなかった、階段を上るのは大変だとか、ちょっとした段差があるのは。つまずつなんていうこともわからなったですけれども、私も60歳を超えると、そういうのが本当によくわかる年になってきました。この前もエレベーターつくってほしいというロビー活動に来た人が、もう待てないというんですね。その気持ちがすごくよくわかります。団塊の世代、私はその団塊の世代より下ですけれども、その人たちがふえた中でもって、もう何年も待てない、早くやってほしいと。その気持ちはすごくよくわかって、エレベーターに関して言えば、西武がちゃんとバリアフリー法にのっとってやるべき仕事だと思います。

  そういうふうに言うべきだと思いますけれども、駅前も同じようにさっさと、できる限りさっさと私やるべきではないかなというふうに思っています。だって新狭山もできたし、狭山市駅の西口も東口もすぐできるでしょう。もう入曽に手をつけて、もっとだれもが乗り降りが便利にできるようなまちに早くするべきだと心から思っています。

  そこで、きのうも話を聞けば、基本構想をつくってから、あれもして、これもして、その後だと言うんですけれども、そんなことしたら時間かかってしようがないんではないかと思うんですよね。そもそも基本構想って何ですか。

○田中文男都市整備部長 お答えいたします。

  基本構想とは何かというふうなお尋ねでございますけれども、市街地開発事業を実現するための事業全体の基本的なガイドラインというふうに考えております。具体の内容につきましては、事業手法によって若干異なりますけれども、事業区域であるとか、整備手法であるとか、あるいは都市施設として、例えば今回の例で言えば、駅前広場をどう配置するか、あるいは基幹となるような道路をどう配置するかというふうな配置の考え方、これらについて、事業推進に向けての諸課題の整備とあわせて明らかにしていくものが基本構想であるというふうに理解しております。

  以上であります。

○5番 高橋ブラクソン久美子議員 きのう町田議員のところでもって、いろいろな今までの障害があったと、でも地権者の方々の反対もあったけれども、そういうのも含めて今回は除外、そういう場所を反対なさって、とても協力していただかれないというところを除外してまでも交渉を立てるんだと、そういうふうなお話だったと思うし、私も先ほど言いましたみたいに、茶業農協と入間小学校の敷地だけを使ったっていいから、もうやるべきときだと私は思っているんです。基本構想はそんな難しいことをたくさん決めるんですか、時間かかってしまったら、またもとのもくあみですよね、基本構想いつまでやるんですか。その日程と、その後、一番早くに着工できるとしたら、どういうスケジュールでもってやっていくんですか。

○田中文男都市整備部長 お答えいたします。

  昨日も町田議員の一般質問に対して答弁申し上げましたけれども、当該地区、北側区域、  1万3,000平米あるにしても、権利者の方が50人いらっしゃるということで、やはり地権者の合意形成を前提とした取り組みというのが基本だろうというふうに考えております。

  ただ、ただいま議員のほうから除外していくんだというふうなことをおっしゃられましたけれども、一定の時期、見きわめる時期までにご理解がいただけない場合には、そういう判断も必要だろうというふうなことを申し上げたわけでございます。

  したがいまして、引き続き地権者のご理解がいただけるような努力は重ねていくということが基本として考えておるところでございますが、やはりたびたび申し上げますとおり、本年度末までには基本構想を固めていかないと、やはりこれまでと同様に時間の経過をもたらすだけでございますので、現在考えておりますのは、申し上げたとおり、本年度末までには基本構想を固め、平成25年度の都市計画決定、平成26年度の事業認可に向けた手続を経て、遅くとも平成27年度には事業着手というようなことを考えています。

  やはり、今茶業農協の話も出ましたけれども、これらも含めて権利者には違いないわけでして、組合員の方もいらっしゃいますし、そんなに簡単にはいかないんだろうというふうに考えておりますから、まずは4ヘクタールの区域の中でどれだけのご理解がいただけて、どれだけ外さなくてはならないのかというような見きわめをまずしなくてはならないと考えております。

  そういった中で、できるだけ早期に着手できる事業手法等も検討しながら、また、これまでの答弁の中で申し上げてきておりますけれども、埼玉県との協議という問題もございますので、関係機関との協議を重ねますと、どうしてもこれだけの日数を要するだろうということですから、早期にという状況の中では、いつまでにということは確実な日付等については申し上げられませんけれども、できるだけ早い時期に、前倒しをしてでもこれが目標どおりいくように、これからも努力をさせていただきたいというふうに考えております。

  以上であります。

○5番 高橋ブラクソン久美子議員 基本構想は、本年度中ということは平成25年3月までにつくるんだと。その後のことについては、時間をできるだけかけないようにやっていくんだと、本当にそれはお願いしたい。というのは、年ということもありますけれども、やっぱり最後になった入曽駅前の開発ですけれども、時間をかけ過ぎるほど検討してきたんですから、もう着工して竣工まで一気にやってほしい、これを心からお願いします。

  それで、何で基本構想ができないと防災施設の構想を練るとか、施設のことを考えるとか、それができないのかわからないんですよ、私には。一緒に考えながらやればいいじゃないですか。何で詳細は後からになるのか、それは手がいっぱいだというのはありますけれども、西口の開発も終わって、少しは都市整備部には夢を考えていくという人だっているでしょうよ。この駅前の構想について、後でもって考えるとばっかり言っていますけれども、私たち考えましたよ、市長。いろいろなことも考えたんですよ、市長が議員のときに。どうですか、今、市長になってみて、あそこにこういうのがあったらいいなとか、ああいうのがいいと、なったらいいなという思いがあると思いますけれども、ちょっと思いを語っていただきたい。

○仲川幸成市長 私も今最後の仕事として入曽を考えていかなければならないという思いに駆られているところですが、かつて入曽というのは、あの区域を停車場というふうに呼んでいたわけですけれども、まさに入間村の中心であり、学校があり、役場があり、駐在所があり、消防の車庫があり、農業会があって、あそこへ行けば何でも調達できたと、そういう時代でありました。ですから、人口の集積もありましたし、私自身も同級生も大勢いたと、こういう場所だったんですね。非常に活気のあるところでありました。

  ただ、私が高校生のころ、50年ぐらい前になりますけれども、あのころ電車は単線だし、30分に1本と、こういうようなことだったわけですけれども、その後、三商団地だとか、東急狭山団地だとか、若葉台団地ができました。人口がふえてきたんですけれども、駅のたたずまいはほとんど変わらなかったということは大きな原因だと思うんですが。じゃ入曽駅の周辺で何が変わったのと言われたときには、県道の所沢狭山線が若干一部で広くなったと。入曽の交差点のところが少しは改良されたと。ただ、完全ではないと。相変わらず100年の歴史を持つ路地があったり、非常に狭い路地に、その狭い路地にそのまま人口もふえてきましたから、道路を行き交う車ができたり、あるいは若干の会社なんかもできましたから、送迎バスが入ったり非常に危険であったと。車と車の間を縫って進まなければならない、今でもそうですけれども。そういう状態に今入曽の駅はなって、駅周辺はなってしまったんですね。

  さらに、かつては木造板張りの家がたくさんあったわけです。今はモルタルにはなりましたけれども、まだまだ災害という面ではかなり危険な場所です。かつて、昭和24年に茶農協のわきにあったお茶工場が燃えたときに、まだあのころ手でこうやるポンプの時代ですよ。その時代に入曽は全部焼けてしまうかもしれない、そういう昔の厳しい教訓はみんな知っているんです。焼けてしまうかもしれないといったけれども、それは、そのときは米軍が入間川からタンク車でどんどん運んで、私も子どものころ、2年生だったんですけれども、あのサイレンの音と、空の真っ赤になった雰囲気というのは忘れられない。ですから、入曽はやらなければだめだというのはみんな思っているんです。

  さらに、あそこは100メートルというと1メートル下がってしまう。勾配が1%もあるんですよ。ですから、必ず小学校で綱引きすれば、西側のほうが勝つんです。そういうふうに、それは水の流れがどんどん流れてしまうということですよね。ですから、今でも県道に雨が降れば雨水がたまってしまうと、そういういような、何をとっても今決してこれでいいという状態ではないと私は思っているんですよ。今、生活者優先ですから、そういうものは解決していかなければいけないと。

  かつては、入間小学校、前にも話したかもしれませんけれども、あそこを持ってきた人は教育立村を目指して中心にいい学校をやって、いい先生が来て、みんなが学ばせようとしたんですけれども、それはそれなりの成果がありました。でも、今学校も近いところにたくさんできたりして、あそこがさらにこれからの時代の人のよりどころとするには駅前をやっていかなければならない。

  特に、私は、今度のキーワードは人と車、今人と車がふくそうしていること、防災、そして、さらには雨水対策、雨水対策もあるんです、見えないけれども。そういうものをキーワードにやれるところ、理解していただける人を優先に、この4ヘクタールの中でやっていきたいと、こういうふうに思っております。

  以上です。

○5番 高橋ブラクソン久美子議員 きっと思いは一緒で、私は大火は知りませんでしたから、大火はそんなに怖かったのかなというふうに今伺いましたけれども、やっぱりさっさとできる限り早くやっていただきたいし、これは大きな声でもって要望していきます。

  ところで、温暖化対策が、あと20分ですが、少し、16%を削減していくというのはとっても大変だということをちょっと言います。

  議会で資料をもらいました、環境部から。CO、炭素排出量です。これは平成17年から去年までの二酸化炭素の総量をもらいました。去年のCO量というのは少ないです。どうやって削減したかというと、3台あるエレベーターを1台しか使わなかった。公民館は順次夏休みのときに休んで市民の方に使わないでいただいて、そして電気を少なくした。物すごく頑張りましたよね。ことし、それと同じことできるかと言ったらできていないから、きっと平成24年度は平成23年度よりもCOの排出量多いです、きっと。

  比べてみました。平成22年度から平成23年度までに、ところで、狭山市は平成22年度ではCOの排出量が2,3658,787.65トン排出したんです。平成23年度は2,1648,327.65トン排出したんです。すなわちあれだけ一生懸命頑張って節電、節約して、そして、私たちは201万、私たちはというか、市は201460トンのCOの削減に昨年度は成功しました。何トンの削減、何%の削減かというと、8.4%の削減です。市民の方にご迷惑もかけ、そして、私たちは暑い中でも一生懸命働き、そういう中でもって8.4%削減です。あと10年で16%の削減ですよ。絞りに絞って去年やったようにやっても8.4%、これから10年というか、9年でもって、あと同じように8%をどうやって削減していくかを私は計画立ててくださいよというのが今回のお話なんですよ。削減計画がみんな各課にありますよと。削減計画ってどういうものなんですか、議会に示されたことあるんですか。これちょっと部長に聞きましょう。

○小川喜一環境経済部長 お答えいたします。

  節電の活動計画につきましては、昨年の震災に伴いまして、5月19日に、本年も6月に行いましたけれども、節電対策会議を開きまして全庁的な節電計画を策定いたしまして、それを市のホームページ等でお知らせして、なおかつ議員さんにも昨年の5月30日、市長から議長を通しまして行動計画の一覧をファクスで郵送しております。

  以上です。

○5番 高橋ブラクソン久美子議員 失礼いたしました。去年のがことしも使われるなんていうのは知りませんでした。ということは、去年と同じような削減の8.4%をきっとやるのかなというふうに思いますけれども、そうであるならば。ことしは少しリラックスしているみたいですね。8.4%の削減去年やりました、あんな大変な思いして。実際は絞るようにして、本当によくやっていると思います。私ISOの成果も見ているし、頑張っているのはわかるとしても、個々が頑張っても、もうだめな状況だと思います、16%と言えば。去年あんなに頑張っても8.4%ですよ。

  それで、時間ないですけれども、狭山市で一番CO出しているのは、もちろん稲荷山環境センターです。これは1,343万トンですから、ほとんどこれの半分ぐらいは稲荷山が出しています。2番目は学校、教育委員会の小中学校です。これ2番目は1785,991トン出しています。3番目は、この庁舎です。4番目はどこかと言うと、4番目はそこ、鵜ノ木の浄水場、これが4番目です。COのいっぱい出しているのは。5番目は堀兼の学校給食センターなんですけれども、給食センター3つ合わせれば、もちろん3番目に浮上します。COいっぱい出しているということです。

  それで、まだたくさん出しているところがあって、例えば、奥富の環境センターとか、浄化センター、それから高齢者支援課、これは3つあれ持っていますよね、老人健康センター持っているから、それとか公園管理事務所、それはしようがないですね、いっぱい公園持っていますものね。それとか中央公民館、あれ教育委員会、博物館も。それから地域スポーツ施設も、これも教育委員会ですか。ですから、たくさん出しているところ、教育委員会も出していますし、一番出しているのは環境の稲荷山の環境センターですよ。これ絞っても絞り切れないと思う。それからお金たくさんかかると思う。こういうのをきちんと1つの新エネルギーでもって減らしていく方法もあるし、省エネルギーの施設を削減していく方法もあると思いますけれども、やっていかなくてはいけないと思うんですよ。何でこれをこれからやらないんですか。改修計画で全部できると思いますか、環境部長。

○小川喜一環境経済部長 お答えいたします。

  今ご指摘のとおり、稲荷山環境センターが約半分近くCOを出しております。その原因が当然24時間2炉燃しているためだということで、いずれにしても、今ご指摘のとおり、上位はほとんど、工場関係がほとんどそうなると思います。そういった中で、その市民サービスを低下させない中で、いかにそのCOを削減するかということがテーマに当然なるわけですけれども、そういった中では、例えば稲荷山環境センターは50%近くCOを出しているということであれば、ごみの燃やす量を減らそうということで、現在、そのうちの生ごみが約50%占めております。そのうち80%が水です。

  そういった観点から、そのごみの減量は確かにリサイクル等を行って限界には来ているとは思いますけれども、さらに多くの市民の方に水切り等の励行をしていただきまして、その炉、その燃やす量を減らすという形がまず最初にやると。その次に、当然改修とか、あと更新の時期に来ましたら、財政計画の中で環境面を最大配慮して、例えばLEDとか、そういう、必ずしも、例えば太陽光発電とか、そういうものがすべてではございませんものですから、いろいろなそういう環境に配慮した器具を使ったり、設備をしたりということは予算の最大限の中で実施するよう、当然環境サイドからも強く働きかけていくつもりでございます。

  以上です。

○5番 高橋ブラクソン久美子議員 何遍も言うようですけれども、新エネルギー計画も立てるつもりもないし、それから環境計画に沿って設備、その他についての更新もあるし、そういうのは政策企画課を中心の改修計画の中でもってやっていくんだという、その方針はわかりますけれども、それぞれの課が、特に教育委員会は教育委員会でもってやっぱり私は計画をちゃんとつくるべきだと思うし、それこそ企業会計になった公営企業の上下水道部はそれなりにつくるべきだと思うし、環境部を中心に、私は見通しの立った計画を立てるべきだと思います。

  特に、この前の狭山市は東電の電気をいっぱい使って、一番この中でもって使っているのは、一番CO出しているのは電気によるCOの排出ですよね。これは、電気というのはどこから来るかと言うと、狭山市のここに大きな発電所がつくってあるわけでなくて、地方からの電気をいただいているということが多いわけで、それでなかったら湾岸のあの火力発電所のをもらっていることが多いということなんで、私はきょう新聞を読むと、民主党の政策でもって40%は再生可能エネルギーにかえていくんだとか、いろいろなマニフェストが出ているそうですけれども、狭山市もやはりこの再生可能エネルギーをこのぐらいにしていこうかとか、省エネルギーによって全体の電気量を減らして、このぐらい減らしていこうとか、15%減らすと言っていますけれども、そういうきちんとした目標を持って各課がやるというんではなくて、大きなそういう指針を持ってやっていくべきではないかと私は思っています。

  何遍も言っても、ここは平行線になると思いますので、これで今回は終わりにしますけれども、私は早急に新エネルギープランというか、再生可能エネルギーをどのくらい入れるとか、この10年で、あと8%を施設の更新や何かでもって整備するんだったら、その8%分をどのようにやっていくんだとかという、わかる、そういうものを早急につくっていただきたいと私は要望いたします。

  これで私の質問を終わります。