2013年9月議会 一般質問

○5番 高橋ブラクソン久美子議員 おはようございます。

  議長のお許しをいただきましたので、5番、高橋ブラクソン久美子が一般質問させていただきます。

  本年1月に人口減少時代の狭山市の政策課題について議員研修が行われ、狭山市の特性について講師から説明を受け、狭山市は工業都市であるだけでなく住宅都市でもあることを学びました。

  6月議会において磯野和夫議員はご自分で人口コーホート図をつくり、狭山市の人口減少の分析をなさいました。磯野議員のすばらしい分析から大変大きな示唆をいただきました。ですから、今回その結果を参考に一般質問をしたいと思います。

  人口コーホート図に関しては、先回、磯野議員が説明なさったので、ここでは省略しますが、結果をもう一度振り返りますと、狭山市の場合、10歳代後半と20歳代前半は増加している。20歳代後半から全ての年齢層で減少していくが、特に20歳代後半から30歳代後半までのいわゆる人口減の幅が非常に大きい。また、60歳代以降も大幅減少傾向にあるということでした。エリア別に見ると、この5年間で一番減少幅が多いのは入曽地区で、2番目は狭山台地区だそうです。また、入間川地区、水富地区では増加の傾向にあるということでした。

  私は、この結果を自分なりに考えてみました。まず、10台後半、20代前半の人口増については、6月議会で自衛隊等への就職に伴う人口増加と部長がお答えになっていますが、私は過去10年にわたり行ってきた子育て支援が実を結びつつあるのかなという印象を持ちました。20歳代後半から結婚や住宅の住みかえのために転出があったとしても、今後もっと保育園の定員をふやすなどの子育て支援を行えば、この時代のその年代の人口減少の幅を少なくし、出産による人口の自然増にも結びつくのではないかと思っています。結婚して出て行く要素の1つは住宅問題でもあります。優良な住宅が安く提供されていれば、若い世代も出て行くことはなくなるかもしれません。

  また、30歳代になりますと、子どもの教育が大きな課題となります。費用を多くかけないでも質のよい教育を子どもたちに与えられるとわかれば、結婚しても狭山市にとどまる若い世代がふえると思います。

  次に、60歳代の人口減に関しては、高齢者に優しく、質の高い暮らしができることで食いとめられると思います。

  最近、議会図書館に、「図書館が街を創る。「武雄市図書館」という挑戦」という本が入りました。その中に、我が意を得たりと思う言葉がありました。住人が幸福に日々を過ごすことが、ふるさと、故郷の資産価値を高めていく皆が幸せになるために日々を生きる。その幸福感の総和がほかのまちを上回るならば、それは素敵なことではないだろうかという言葉です。狭山市民が幸福を実感できるような施策を行い、ほかのまちに住むよりも狭山市に住んだほうが幸せだと思えるような素敵なまちにしていく。そのことが、狭山市としての価値を高めることになるだろう。ふるさととして誇りを持てるようになると思うわけです。

  今回は、住宅都市としての狭山市の魅力をいかにアップしていくか、幾つかの提言を行いたいと思います。

  まず、具体案に入る前に、市長にお聞きしたい。市長は、狭山市の住宅都市としての魅力を高めることをどんなふうに考えていらっしゃいますか。狭山市だけでなく、全国で人口が減っているのだから、対策といっても仕方ないという考えもあるかもしれません。でも、私は、そういう考えは消極的で悲観的過ぎると思います。狭山市は、まだまだ発展の余地があります。狭山市に生まれ、または仕事等で狭山市に転入して結婚し、子どもを産み育てる、そんなライフイベントの作用を通じ、他市に転出することなく、私は若者に狭山市を選んでほしいと思います。また、定年退職した後、高齢になっても狭山市が楽しくて田舎に引っ込むのをやめ住み続けたいと思う狭山市であってほしいと願います。幾つになっても狭山市がいい、狭山市に住んでいたいと思われる魅力的な狭山市をつくっていく努力を続けたいです。

  具体論に入ります。(1)狭山台地区(若い世代の呼び込みを)。

  さきの人口コーホート図の結果、狭山台地区が狭山市で2番目に人口減少が大きいことが明らかになりました。また、この地区は、高齢化が進んだ地区としても狭山市内で屈指の地区です。団地の中を見ると、空き部屋が多いのに気がつきます。この地区の再生は、若い世代を呼び寄せ、団地に活気を取り戻すということでしょう。また、すべきことは団地のリニューアルだと思います。畳敷きの古い、狭い間取りの団地に新婚者が住み着くでしょうか。新世帯を持つ若者は、斬新な間取りのきれいで駐車場のあるアパートを好みます。子育て世代を考えても、今の狭い団地では住み続けられません。

  これらを考え、私は狭山市が率先してUR都市機構とリニューアルの話を進めるべきだと思います。今まで同じような質問をしてまいりました。本社や支社に話してみるというような答弁だったかと思います。しかし、議会の提言を話しても、URでは何もしませんでした。狭山市には、みずから狭山台団地のリニューアルの構想をつくり、狭山台団地を若者のまちに変わるように、URと話し合いをして実現化してほしいのです。いかがですか。

  この地域で必要なのは教育の質の向上です。今が最低だというのではないのです。新しい試みをしてみたらどうかということなのです。小中一貫校をつくり上げませんか。狭山台小中学校は隣り合っています。今後、統廃合によって、東中学校の生徒を狭山台中学校が受け入れることが考えられます。それを機会に、4・3・2制の(仮称)狭山台学園をつくり上げるというのはいかがですか。若者を呼び込み、住人になってもらう。狭山台の目玉は、やはり教育になるべきです。いかがでしょうか。

  入曽地区(若い世代の呼び込みを)。

  入曽地区は、人口減少が狭山市で最大の地区です。高齢化も高いことが知られています。まるで狭山台団地と同じようですが、ここはマンションではなく戸建て住宅が多い地区です。先ほど区画整理事業の撤退を決めましたが、入曽駅前整備がなされていないので、この地区では核となる場所が見当たりません。まず、この地区の人口減少を防ぐには、駅前にある入間小学校跡地に地区の核になる施設をつくり上げる必要を感じます。

  狭山市内で人口の増加を続けているのは入間川と水富地区です。ここは近年、駅前再開発や広瀬区画整理事業でまちづくりを終えた地区です。260億円、100億円と市が投資した地区です。このようなところで人口がふえ続けているのです。だから、区画整理事業が頓挫したからこそ、入曽地区はその魅力を高める努力を始めなければ、どんどん人は流出していくだけです。若い世代も高齢者も出ていくかもしれません。

  そこで提案します。入間小学校跡地に地区の核となる魅力ある活用を早く行うべきではないですか。私は、公民館、防災拠点、図書館、保育所などの入った複合施設の建設を提言します。住民の憩いになる公園や広場をつくることも提言しますが、いかがですか。

  言うまでもありませんが、退職した高齢者の居場所は公民館や図書館です。朝早くから図書館に集っている男性を見かけます。また、健康のために散歩もよくて、公園の回りに遊歩道をつければ元気な高齢者のトレーニングにもなります。

  若い世代の呼び込みが大切です。狭山台学園と同じく、(仮称)入間野学園の創立を提言します。教育改革で新しい学校をつくり上げ、新しい内容の教育を授ける。これは魅力的です。東京都品川区が率先して行っています。私は、高知県の山の中の檮原町でも梼原学園をつくっているのを見たことがありました。新鮮でした。

  狭山市駅西口地区、中心市街地の活性化でまち全体を活性。狭山市駅西口再開発事業が一応終わりました。やはり、投資のかいがあり、人口が増加しているそうです。マンションがまだまだ建築されるといううわさもあり、今後も狭山市駅の人口増加が期待できます。

  そこで問題なのは、旧中央公民館跡地をどうするかということ。この開発の仕方次第では、もっともっと狭山市駅周辺が活性化すると思います。例えば、武雄市図書館のような画期的な図書館がつくられたら、市のグレードアップはもちろんのこと、狭山市民がこぞって狭山市駅周辺で楽しむようになるでしょう。

  そこで提言します。今ある中央図書館をやめて、貸し出しの電子化や電子図書館に対応する新しいまちの活性に寄与するような施設で、その上体育施設を複合した市民のレクリエーション施設を考えてはいかがですか。とにかく、この土地を拙速によることなく、まちの起爆剤としての価値の考察を行ってほしいと願います。

  現在ある図書館の駐車場について、市民からの要望を踏まえ、提言します。図書館の駐車場は、週3回は夜8時まで開いています。しかし、月曜日は休みなので使われず、ほかの3日も含め、夕方5時には閉まってしまいます。夜10時まで駐車場をあけてくださいませんか。もちろん、サピオでしているように整理券などを出してもいいと思います。図書館が閉じている場合は、中央公民館や地区センターなどに行くのに無料の駐車場が使えれば、市民にとってありがたいことです。私は、夜三、四時間無料の駐車場ができれば、交流センターや中央公民館の利用者がふえ、中心市街地が一層活性化すると思います。

  狭山市駅の一層の活性化を促したいといえば、商業棟の地下街の活用が問題です。商業棟地下は、つくる前からさまざまな利用についてのうわさが流れましたけれども、結局、空き店舗のまま過ぎています。地権者はこれに関してどんな意向なのでしょうか。あのまま地下を放置していれば、初めの活性化の意図が100%達成されるとは言えません。早く地下を利用する手だてはないのでしょうか。さまざまな感情を抑えて話し合い、何とか利用に至らないかと思うのですが、いかがですか。

  新狭山地区(地区の拠点の形成)。

  新狭山地区には、センター、公民館、幼稚園、保育園、子育てプレイスなど、駅周辺にあるのですが、公民館と幼稚園の複合施設を除けば位置がばらばらです。拠点が必要ではないかと思います。新しく公民館をつくりかえます。そこに図書館などを併設しませんか。大規模な中央図書館の意義もありますが、地域に密着した図書館はまちを活性化します。ここは、若いまちと言われて久しくなり、高齢者が目立ち始めました。これらの人々が退職後、狭山市に残りたいとしたら、先ほどから私が言っているように、公民館と図書館が高齢者の集うところになります。せっかく公民館をつくるのですから、図書館を併設してください。いかがですか。

  また、残念ながら、新狭山にある工業団地の中の自動車工場がラインを移すということで、若者が減少するのではないかと心配です。マンションが連立する新狭山駅前、住居の買いかえでの若い世代の呼び込みが必要です。いつまでたっても待機児のいなくならない狭山市、新狭山保育園の定員をもっと多くする必要を感じます。新狭山保育所の増築または新築を考えてもよいのではありませんか。幼稚園もなくなるのです。いかがですか。

  柏原地区(地区の拠点の形成)。

  柏原公民館が古くなっています。エレベーターもつきません。私は、橋などの長寿命化などには賛成で、同じところに建てかえるよりも、手を加えながら長く使うことに意義を感じます。しかし、建物の長寿命化に関しては一概に言えないと思い始めています。すなわち、箱物の躯体は長寿命化できるでしょうが、地区の人口や年齢が変わり、社会状況が変わった今、手を入れて同じものを長く使うということだけはまちが滅んでしまうこともあるのではないかと危惧を持っています。

  柏原地区の場合、このままではニュータウンの高齢化は狭山台並みになっていくでしょう。戸建て住宅の場合、高齢者のひとり暮らしに目が行き届きにくいのが現状です。静かに朽ちていくまちにはしてはいけません。もっと高齢者に使い勝手のよい公民館をつくり、地域図書館を併設し、柏原にない児童館も入れていく、そんな子どもからお年寄りまで集う拠点をつくりませんか。いかがですか。土地は、中学校に隣接した狭山市有地があります。ここを拠点にしたらいかがですか。

  水富地区(地域の拠点の形成)。

  水富地区は、うれしいことに、狭山台の区画整理事業が成功して住宅が建ち並び、若い世代が新しく住み着いて人口はふえています。市内では児童生徒が少なくなっている中、この地区は横ばいです。保育園が新設されることが決まりました。これによって、もっと若い世代が家を建てたり、新しく建築されているアパートに移り住むことを期待しています。

  しかし、柏原地区と同じことが水富地区にも言えます。拠点がなく、施設がばらばらだということです。古くなった公民館を消防署の隣地に建てかえませんか。そして、高齢化しているこの地区に地域図書館も併設してほしい。いかがですか。

  ここまで私は、狭山市が住宅都市としての魅力を高めるための具体的な提案を行いました。考えながらも自分の限界を感じています。幾ら私が15年近く建設委員会の委員をしたといってもやはり素人。どうですか、これからの開発を民間に委ねてみたら。地区内をプロポーザルでアイデアを競ってもらうのもよし、土地を貸すことを前提にアイデアを出してもらうのもよしと思います。この手法を検討し、導入をしてはいかがですか。

  一体感の形成。私は、ハードの面での住宅都市としての狭山市の魅力アップについて話をしてまいりましたが、ソフトの面も重要だと思うので、させていただきます。

  狭山市民として、私たちは何を共有できるでしょうか。私は、ふるさとを語るときに、市民誰もの共有の思い出が重要だと思うのです。物は移ろいます。しかし、見えないものは永遠です。そこで私は、七夕まつりをもっと市民と共有できる楽しみにしてはと提言したいのです。七夕まつりは宗教色がないので、誰もが気兼ねなく楽しめます。近年は、狭山入間川七夕まつりとなり、議会もことしから矢来を出して出店もしました。多くの人が参加する祭りになっています。ことしはお天気もよく、駅周辺は昼から着飾った若い人でいっぱいになりました。また、花火は河川敷に多くの観客を集め、驚くほどの人出でした。私の地区は、元来、入間川のお祭りということで、七夕に余り注目するような土地ではありませんでしたが、西中おやじの会が出店したりして、徐々に七夕まつりを楽しむようになってきています。ことしは、七夕の短冊を児童生徒全てが書いたとかで、おじいちゃんやおばあちゃんも含む多くの市民が子どもたちの短冊を読んでいました。入間川地区の人たちだけでなく、市内中の人の関心を集めてよいアイデアでした。子どもたちの心にも、小さいながらも参加した気持ちが芽生えたことだと思います。

  よくなっている七夕まつりなのに、もっとと言うのは申しわけありませんが、まず入間川地区だけの祭りから、他地区にも祭り、わくわくした思いを広げることを提言します。人々を狭山市駅周辺に集めるだけでなく、狭山市に4駅ある駅前の飾りつけをしてみたらどうですか。今でも入間川地区では家々でも小さな飾りを出し、夕方からは将棋を出したり、ござを敷いたりして家族が集って楽しんでいるようです。他地区でも商店街が協賛したり、自治会が協力して地区でも七夕まつりを楽しむようにしていくのはいかがですか。

  花火も大切な要素です。遠くから見る花火があんなに人を引きつけるのです。ことしは、同じ日に川越やブッシ、飯能市でも花火が上がり、私の地区では3ヵ所の花火を楽しめるというゴージャスな時を持ちました。しかし、あんなに楽しみにしていたのに、一番早く終わったのは狭山市の花火で、それも花火の打ち上げの感覚が間遠で寂しく感じられました。ことし七夕まつりの費用は減額されたと聞きました。その上、警備費用が昔以上にかかるので、花火にお金をかけられないのかもしれません。でも、1年に一度の狭山市の祭りです。何十年か後に、おじいちゃんやおばあちゃんとスイカや桃をかじったりして見た花火がよい思い出になり、ふるさとの価値を高めることになるのです。狭山市民としての一体感ってそういうふうに形成されるのではないかと思います。それにはちょっと花火自体にもお金をかけてほしいと願うのですが、いかがですか。

  次に、市民の一体感を盛り上げるには、特に若い世代の一体感を盛り上げるには、サッカーのASエルフェン狭山の応援がとてもよいのではないかと思います。私も応援に行きます。私は、都市対抗野球も応援しますが、サッカーのほうがもっと地域に根差しているように感じました。今はチャレンジリーグですが、チームに有名選手が何人も参加し、快進撃を続けていて、勝つのを応援するのは楽しいし、気分も高揚します。現在では、熊谷市や鴻巣市、その他の競技場を借りてホームゲームを行っていますが、これらのゲームを全て狭山市で行えば、全てのホームゲームを応援できるのにと寂しい思いです。堀兼・上赤坂公園に応援ベンチを設置して、例えばなでしこリーグに上がってもホームゲームを狭山市でできるようにしませんか。応援に行けば行くほど、エルフェン狭山の貴重な価値に気づかされます。そこにあるポテンシャリティーを大切にして育て、狭山市民の財産にしていきましょうよ。応援して一体感を持つ、いかがですか。

  環境。積極的な推進を。

  環境モデル都市とは、内閣府によれば、低炭素社会の実現に向け、高い目標を掲げて先駆的な取り組みにチャレンジする都市です。ことし3月には、茨城県つくば市、新潟県新潟市、岐阜県可児郡御嵩町、兵庫県神戸市、兵庫県尼崎市、岡山県栄田郡西栗倉村、愛媛県松山市などが加えられて20市町村が指定され、環境負荷の軽減、人と自然の共有及びアメニティー、ゆとりと快適さの創出を図った質の高い都市環境をつくろうとしています。

  狭山市もリサイクル宣言をして以来、リサイクルでは狭山市のトップグループであり、緑豊かな自然にあふれたすぐれた環境の市です。あとは、低炭素に重点を置いた高い目標を掲げれば指定されることも可能だと考えています。

  環境未来都市というのは、内閣府の地域活性化統合本部が進めている事業で、環境未来都市構想は、限られた数の特定の都市を環境未来都市として選定し、21世紀の人類共通の課題である環境や超高齢化対応などに関して、技術、社会経済システム、サービス、ビジネスモデル、まちづくりにおいて世界に類のない成功事例を創出するとともに、それを国内外に普及、展開することで需要拡大、雇用創出等を実現し、究極的には我が国全体の持続可能な経済社会の発展の実現を目指すものとされています。

  環境モデルの都市との違いは、環境モデル都市が低炭素を対象とした取り組みであるのに対して、環境未来都市構想は、低炭素に加え資源や水の循環も含めた環境分野全体を視野に入れ、かつ超高齢化対応としての健康や医療等の分野も対象とした取り組みになるそうです。また、環境モデル都市とは異なり、環境未来都市に対しては予算等の集中支援を行うそうです。狭山市のすこやかさやま運動での成果や介護保険事業の進捗状況を考えれば、環境モデル都市かつ環境未来都市でもある横浜市以上に指定されてもよい気がしてなりません。環境モデル都市、環境未来都市になりませんか。それを目指しませんか。

  女性・犯罪被害者支援。

  狭山市のドメスティック・バイオレンスの相談などの実態はどのようになっていますか。人間は弱いから、DVがなくなることは考えられません。そんなときに、やはり配偶者暴力相談支援センターがあってほしいと願います。市では今どんな支援をDV被害者に行っているのですか。配偶者暴力相談支援センターができない理由があるとしたら何でしょうか。

  私は、3月議会で犯罪被害者相談支援センターについて質問しました。私の一般質問後、どのように展開していますか。県のホームページを見ると、犯罪被害者支援の総合的対応窓口を実施している県内の市町村のリストがあり、ふえてきているように思います。狭山市でも過去に凶悪な殺人事件が起きており、傷害事件も後を絶たない状況です。傷ついた犯罪被害者やその遺族を思うときに、早く支援ができることを切望しています。どんな状況で支援を始めているのでしょうか。

  以上で私の1回目の質問とします。

仲川幸成市長 おはようございます。

  お答えいたします。

  初めに、住宅都市としての魅力は、安らぎと潤いのある安全・安心な生活環境を有すること、また商業施設や必要な公共施設を備え、交通機関の利便性が高いことなどが挙げられます。さらには、こうした環境のもと、市民の皆様が活力にあふれ、自立したまちにあると考えております。

  当市では、活力と魅力にあふれたまちづくりを目指し、これまでも各施策に取り組んでまいりました。長年の念願であった狭山市駅西口整備事業や東口土地区画整理事業の推進、仕事と子育ての両立を支援するための保育所や学童保育室の新増設、子育てへの大きな支援となっている子ども医療費の無料化、各地区の公民館を拠点とした地域における社会教育や生涯学習の推進、地域防犯ネットワークによる地域防犯活動への積極的な取り組み、さらには地区センターや狭山元気大学の設置など、市民と市が明確な役割分担のもと、目的を共有しながら相互に連携し、より効果的な公共サービスの実現を目指す元気な狭山市づくりに取り組んできており、こうしたさまざまな取り組みは、狭山市に住み続けたいと思っていただける施策であると思っております。

  また、まちの魅力のもう一つの要素となる鉄道やバス路線の公共交通ネットワークの充実など、一地方自治体による取り組みでは困難な課題もありますが、今後とも活力と魅力にあふれたまちづくりに向けた施策を総合的に推進してまいりたいと考えております。

  次に、狭山市では、緑に恵まれた潤いのある環境や、環境に優しい地域社会の実現等を目標にして、全国でも比較的早い平成10年3月、狭山市環境基本計画を策定し、市民、事業者の協働のもとで環境先進都市を目指した取り組みを進めてまいりました。この計画目標を達成するためには、緑のトラスト地の取得やごみの減量化、再資源化事業、河川の水質浄化事業など、さまざまな事業を展開し、成果を上げております。また、平成24年3月には第2次環境基本計画及び地球温暖化対策実施計画を策定し、低炭素社会の実現に向けた新たな取り組みを始めたところであります。本計画では、緑を友とし、「地球にやさしいまち狭山」の実現に向け、温室効果ガスの二酸化炭素排出量について、2009年度を基準に、2016年度では10%、2021年度では16%削減することを掲げるなど、良好な生活環境を維持するための事業を進めております。このため、環境基本計画に基づく各種計画を着実に推進していくことが地球環境の保全と持続可能な地球社会の形成に寄与するものと考えておりますので、改めて環境モデル都市や環境未来都市を掲げる必要はないと考えております。

  以上です。

田中文男都市整備部長 おはようございます。

  お答えいたします。

  初めに、狭山台団地のリニューアルについてでありますが、狭山台団地は昭和50年に入居が始まり、38年が経過いたしました。このため、ご指摘のとおり、現状において建物の老朽化が進むとともに、建物内部の間取りや居住施設などが現代の居住条件に合わないことなどを理由に、空き室も多くなっております。

  こうした状況を踏まえまして、独立行政法人都市再生機構、通称UR都市機構と呼んでいますが、UR都市機構では平成19年度において、所管している賃貸住宅を再生、再編するために、UR賃貸住宅ストック再生・再編方針を定め、ストック活用、団地再生等に取り組んでいるところでありますが、狭山台団地につきましても当該方針に基づき、既存の建物を有効に活用しながら適時適切な計画的修繕等を実施するストック活用の団地として位置づけられております。こうしたことから、今後他市での整備状況も参考にしながら、若者も住んでみたい、住みたくなるようなリニューアルと、当該団地の活性化に向けた整備についてUR都市機構に要望すると同時に、その方向性等について話し合いの機会が持てるよう努めてまいります。

  次に、入間小学校の跡地利用につきましては、現在、町内の関係所属で構成する政策調整会議を開催し、跡地に整備する公共公益施設の機能とその整備内容、さらには公共公益施設用地以外の部分についての整備方針等について協議、検討を重ねているところであり、本年度末までには跡地利用計画として取りまとめたいと考えております。

  なお、ただいま学校跡地に建設する公共公益施設の具体的な機能等についてご提言をいただきましたが、公共公益施設の整備につきましては、現在の入曽公民館、入曽地区センターの移転、更新を主眼に置く中で、防災機能をどのように取り込み、また地域に求められる機能をどこまで付加することが可能か、地元や関係団体のご意見等も伺いながら十分検討してまいります。

  また、公共公益施設用地以外の跡地につきましては、将来、入曽駅東口地区における市街地開発事業を実施する環境が整った際の事業化のための試しとすることを基本に据えておりますので、その利活用に当たっては将来の事業化に影響を及ぼすことのないよう配慮する必要があります。このことから、地域の方々が自由に散策などをできる憩いの広場として、さらには地域のイベント開催時の利用など、地域の活性化につながるような整備方針を検討してまいります。

  以上であります。

松本晴夫教育長 お答えいたします。

  小中一環教育につきましては、子どもの発達状況を踏まえた中では、現行の学習指導要領に基づく小学校6年間、中学校3年間を前提とした教育課程に縛られるのではなく、9年間を見通した中で独自に教育課程を編成し、教育効果をより一層高めようとするもので、各地で独自の取り組みが行われていることは承知しているところであります。

  小中一環教育のメリットとしては、児童生徒の学びと育ちを9年間の枠で捉え、学びと育ちの連続性を重視した教育を展開することで、児童生徒の学力向上やいわゆる中1ギャップの解消による学校生活への円滑な適応を促し、さらに教育課程を小中学校が協働して編成し、教材を連携して開発することにより、教員自身が教育活動に見通しを持って主体的に取り組むことができるなどが挙げられています。

  反面、デメリットとしては、関係する小中学校それぞれが今まで培ってきた伝統や文化というものをどのように融合させて一つのものにしていくか、またこれまで小学校の上級生には高学年としての自覚と責任を持たせてきたことが、9年間の中で学年区分が変更になることにより児童生徒の成長過程にとっての好ましい節目が曖昧になるなどの懸念が指摘されているところであります。また、実のある小中一環教育を実施する上では、特に施設面で小学校と中学校が一体化され、児童生徒と教師が常に一体感を持って向き合うことのできる環境が確保されなくては十分に効果を発揮できないものと考えられます。

  こうした中、本市としては、小学校と中学校のつながりという点では、まずは中1ギャップの解消などを主眼に、小学校から中学校への円滑な接続を図るため、小学校と中学校の連携をより一層推進していくこととしておりますので、現段階では小中一貫教育の実施は考えておりません。

  以上であります。

向野康雄総合政策部長 お答えいたします。

  初めに、中央公民館跡地に図書館と体育施設を複合した施設をとのことでありますが、中央図書館につきましては、現在、耐震工事の実施に向け調査を行っており、この結果にもよりますが、基本的には必要な耐震工事を実施し、今後も図書館として活用していくこととしております。

  なお、中央公民館の跡地につきましては、狭山市駅から入間地区商店街を経て入間川に至る動線に位置しており、狭山市駅と商店街を結ぶ重要な箇所であることから、中心市街地の活性化のため、準看護学校の跡地等も含めて一体的な活用が図られるよう、社会経済状況や財政状況も踏まえ、また民間の活力の導入も含めて検討してまいりたいと考えております。

  次に、保育所の整備につきましては、今年度北入曽地区に、平成26年度には水富地区と入間川地区に合計での定員240人の保育所が新設されることとなっており、また祗園保育所の建てかえによる20人の増員を加え、保育所定数は2,040人となりますので、これにより後期基本計画に示した取り組み目標を達成することとなります。こうしたことから、今後保育所の整備については、ただいま申し上げた計画に沿って実施することで待機児童の解消を図っていくこととしており、新狭山保育所につきましては増築や新築でなく、耐震改修工事や空調設備改修工事を進める計画としております。

  次に、柏原公民館につきましては、平成23年度に耐震改修工事を実施し、平成24年度には空調設備工事も完了しており、当面現在の施設を活用していくこととしておりますので、現在のところ建てかえの計画はありません。

  次に、水富公民館の建てかえでありますが、水富公民館につきましても今年度耐震改修工事に着手していることから、建てかえの計画はございません。

  次に、各種の開発を民間に委ねることにつきましては、当市ではこれまでもPFI事業や指定管理者制度の導入など、積極的に民間活力の導入を図ってまいりました。安倍総理大臣も成長戦略のキーワードとして民間活力の爆発を国の方針として表明し、一層の民間活力を生かす考えを示しています。こうしたことも踏まえ、今後においても民間の持つ事業能力やノウハウなどを活用することは、市のまちづくりにとって大変有意義であると考えております。

  以上であります。

栗原秀明生涯学習部長 お答えいたします。

  初めに、中央図書館駐車場の夜間開放につきましては、近隣に公共駐車場のほかに新たに民間の有料駐車場が開設されていることなど、狭山市駅西口周辺における駐車場は充足している状況があります。また、図書館閉館後に引き続き駐車場を夜間開放することは、出入り口の施錠や放置車両等への対応等、管理上、あるいは防犯上からも課題があることから、実施する考えはありません。

  次に、新狭山公民館の建てかえにつきましては、当該公民館は不特定の人が利用する公共施設であるため、用途上さまざまな条件をクリアしなければならず、建物の規模についても一定の制約があります。また、地元の長年の課題であり、これまで地元としてもさまざまな検討を重ねてきたところでありますが、その検討経過を踏まえた上でも図書館の併設は予定しておりません。

  なお、高齢者の集うところということでは、子どもから高齢者までが自由に集える憩いのスペースの確保を検討しているところであります。

  以上であります。

東山徹議長 山岸環境経済部長。

〔山岸康晴環境経済部長 登壇〕

○山岸康晴環境経済部長 お答えいたします。

  初めに、狭山市駅西口スカイテラスの商業棟の地下部分につきましては、個人所有であることから、地権者の意向は把握しておりません。

  次に、一体感の形成における七夕まつりの活用としての市内4駅への七夕の飾りつけにつきましては、鉄道事業者にもお願いするなどの取り組みをしてまいります。

  また、七夕まつりを各地区に拡大することにつきましては、まずは8月6日、7日に近い土曜、日曜に七夕まつりが開催されるという意識を市民全体で共有し、竹飾りをふやして会場に集めることによりましてにぎやかにしてまいりたいと考えております。

  次に、花火につきましては、七夕まつりのよさは、七夕飾りと夜店、花火の三拍子がそろった風物詩としてのよさだと考えており、近隣の花火大会とは違ったよさを磨き、さらに発展させてまいりたいと考えております。また、花火の経費につきましては、祭り全体の収入、支出を勘案する中で増額に努めてまいりたいと考えております。

木村孝由建設部長 お答えいたします。

  応援ベンチの設置につきましては、各種スポーツに支障がない範囲でグラウンド内に設置することとなりますが、現在の施設内では固定の応援ベンチを設置するスペースがないことから、設置する考えはありません。

  なお、大会主催者より一時的な仮設ベンチ設置の話があった場合は、主催者側が設置することは可能でありますので、対応したいと考えております。

  以上であります。

山ア堅司市民部長 お答えいたします。

  狭山市でのDV相談件数は、平成22年度162件、平成23年度112件、平成24年度155件となっております。具体的な相談内容は、DVを一つの理由とする離婚に向けての相談で、生活費などの経済的不安等が大半を占めております。まず、相談に来られた方には相談内容をよく聞き、内容に応じて埼玉県及び庁内関係各課と連携を密にして対応しております。また、法律相談等、専門的機関等も紹介しているところです。

  配偶者暴力相談支援センターの設置は現在のところ考えておりませんが、相談件数も相当程度あることから、相談体制充実の必要性を認識しているところであります。まずは、既に設置済みであるDVにかかわる庁内女性相談担当者会議において関係各課の連携確認や相談事例の検証などを行い、DV相談業務の共通理解をさらに深めてまいります。

  次に、犯罪被害者相談支援についてでありますが、暴行や障害、性犯罪などによる犯罪被害に遭われた被害者の多くは身体的、精神的に大きな被害を受けており、被害を受けた方々の日常生活への早期復帰を支援することの必要性は十分認識しております。

  そこで、本年5月には公益社団法人被害者支援都民センターを訪問し、活動内容等について説明を受けるとともに、自助グループ活動支援についてアドバイスを受けてまいりました。当該センターでは、社会福祉、法制度、メンタル面等の専門知識のある相談員を初め臨床心理士による相談業務のほか、犯罪発生後の早い段階から自宅訪問や警察署、病院等へのつき添い、生活保護受給、弁護士紹介などの支援のほか、自助グループへの支援も行っておりました。また、当該センターの担当者からは、自助グループの活動開始よりも相談体制を整えることが優先であり、犯罪被害者への理解を深めるような啓発が重要であるとのご指導をいただいたところであります。

  当市におきましては、現状では犯罪被害者支援センターを開設するまでの段階には至っておりません。まずは、犯罪被害に遭った方の苦しみや置かれている状況を理解することが犯罪被害者支援の第一歩と考えますので、庁内の関係部署の担当者及び相談員を対象とした研修会を開き、犯罪被害者の体験談を聞くことにより、被害者に寄り添った対応について学ぶ機会を設けていきたいと考えております。

  以上であります。

○5番 高橋ブラクソン久美子議員 環境から。

  残念ですね、本当のことを言って。看板を上げられるだけの能力もあるし、それから看板を上げられるだけの実績を持っていますから、それには責任も伴うけれども、やっぱりやるだけの気迫を持ってやっていただきたいなというふうに思いますが、今のところその気がないようなので、やりませんかと言い続けたいと思います。

  DV被害です。

  DV被害に関してはとても難しいことで、対応の仕方で紹介だけでも困るし、それからたらい回しするようなことでも困るし、話を聞くだけでも困るという状況ですよね。それから、DV相談の共通理解だけでも困ります。というのは、具体的にいろいろな作業があるからですよね。具体的なそういうことについては、やっぱり女性問題相談室というんですかね、フェミニストカウンセラーがないと、実際は何年間で回っていく職員には負担が大きいし、実際やることがきちんとできないと思います。心を込めてやってくださっているのもわかるし、今までだっておざなりにやってきたんじゃないんですけれども、やっぱりフェミニストカウンセラーが欲しい。これについてはもう何年もお願いしているわけなんですけれども、検討したり何かしているんでしょうけれども、早くに導入してほしいんですが、これについてもう一度質問します。

山ア堅司市民部長 お答えいたします。

  現在の相談対応につきましては、相談者の気持ちを受けとめ、本人の意向に沿った適切な支援を行うため、庁内関係課との協力や各種相談先の情報提供、埼玉県配偶者暴力支援センター及びWithYouさいたまとの連携を図っております。

  また、今後におきましては、相談体制をより充実させるためには、専門知識を持つ相談員の配置等を検討してまいりたいというふうには考えております。

○5番 高橋ブラクソン久美子議員 導入をできれば来年度からしていきたいと思います。

  DVによっては人命にかかわることがあるし、それから相談を受けた人にも危害が加えられる可能性もありますから、やっぱり庁内の人ではない外からの相談者がいてくれたほうがいいと思いますので、これはよろしくお願いいたします。

  次に、交通防犯のほうなんですけれども、犯罪被害者支援推進協議会の状況を伺いたい。

山ア堅司市民部長 お答えいたします。

  狭山・入間地区犯罪被害者支援推進協議会の事務局であります狭山警察署警務課へ確認したところでありますが、開催予定は未定であるとの回答をいただいております。しかし、今後協議会の開催に向けまして働きかけをしてまいりたいというふうに考えております。

○5番 高橋ブラクソン久美子議員 所管と、それから人事があると熱意が変わってしまうということがあってすごく残念に思いますけれども、犯罪被害者の方がなくなることはないし、やるべきことはたくさんあるんですよね。看板を掲げなくてもいいから、現実的にはやれることは啓発だけじゃなくて内部の体制をきちんとやっていただかないと、痛みがわかっただけでは痛みを癒やすこともできないし、何も支援ができないと思うんですね。ですから、このことについては内部でよく話し合って、何ができるか、何をしていこうかという計画みたいな形でもってやっていっていただきたい。これは要望します。

  それから、次は魅力的なまちづくりなんですけれども、順番としては狭山台のリニューアルからなりますけれども、リニューアルについて真剣に実際は話したことがないというのをヒアリングの最中に聞いて、本当に今まで私はいろいろな要望をしてきましたけれども、それについては見ていて一個も進んでいない状況で、私は一生懸命、狭山台をリニューアルしないと空き部屋がもっと進んでいくんじゃないかと心配していますよね。この10年間で元気になってきたかなというところが余り見えません。だから、一生懸命頑張ってやってもらいたいんですけれども、これからの話し合いの機会を持てるように努めると言っていますけれども、努めるんじゃなくて、機会を持ってやらなくちゃならないと思いますけれども、その点についてもう一度お願いします。

田中文男都市整備部長 お答えいたします。

  先ほどもご答弁申し上げましたとおり、今後いわゆる都市機構に対しましてストック活用方針、これが定まっているわけでございますので、その方針に基づきまして早期に具体的対応をとっていただきたいという要望をしてまいりますが、まずは狭山台団地の現状認識、それからそうした方針についてどう具体化していくのかというところを含めて話し合いを持つということが先決だというふうに思いますので、できるだけ早い時期にそういった話し合いが実現できるよう調整してまいります。

○5番 高橋ブラクソン久美子議員 何遍も言っていますけれども、議会がこう言っているようじゃ動かないし、それから狭山市としてはこうしてほしいなというところがないと話し合いにならないと思うんですね。先ほど答弁の中にあったみたいに、三鷹市みたいな形とか、いろいろなところでもって新しい動きが出てきているわけで、UR機構の中で。ですから、狭山市もそこの中にしっかりと組み込まれてリニューアルをしていただきたい。そういうふうにできてほしいと思います。要望します。

  それから、もう一つのことなんですけれども、入曽の種地のことなんですね。種地にしておくという気持ちはすごくよくわかります。それから、この前断念したばかりで、そんなに早々にああする、こうすると言えないというのもよくわかるし、検討委員会をつくらなくちゃならないというのもわかるんですけれども、そもそも反対していた人の新聞なんかを読んでみると、あと20年は何もできないだろうとか、そうですかという、もう市民の方に委ねるより仕方ないので、20年はしないんですかと、私は新聞を読みながら何か複雑な気持ちですよ。こちらは種地にして残しておいてあげようなんて優しい気持ちもあるにもかかわらず、優しい気持ちかどうかわかりませんけれども、そういう気持ちもあるにもかかわらず、20年は動かないだろう、だめだろう、このままとかと言われると、そんなに待てないかなという感じがするんですよね。この種地についてはどのくらいをめどにちょっときちんと整備するんだというふうにしていくのか、そこら辺、考えがあったら教えてください。

田中文男都市整備部長 お答えいたします。

  今の議員のお話のとおり、じゃ種地をいつまで種地として残しておくのかというふうなところは今この場で明言はできませんけれども、ご案内のとおり、いろいろな小学校を廃校とした一つの理由に、その跡地を入曽駅の東口地区のまちづくりに有効に活用していくんだということがあったわけでして、そういったことで関係者のご理解をいただいた経緯もございます。また、本年5月に、ただいま議員からも話がありましたとおり、現時点での事業の実施を断念したというその判断をした際にも、今後事業を推進する環境、機運が整えば、この学校跡地を有効に活用して市街地整備を進めたいということも表明しているわけでございます。

  したがいまして、こういう経緯を勘案いたしますと、今この時期に市民のためとはいいましても、この跡地を将来の事業の種地とするんじゃなく、他の目的で整備、活用していくということは考えておりません。したがいまして、公共公益施設の整備に必要な面積を除いた跡地については、あくまで暫定整備という考え方で検討を進めてまいりたいというふうに思っております。

○5番 高橋ブラクソン久美子議員 種地をいつまでと言えないという気持ちもわかりますので、これ以上このことは言いませんけれども、やっぱり入曽駅前の活性化というのは区画整理事業だけじゃないと思うんですね。東口をきちんとしていくというのは何も区画整理事業をすることだけじゃない。あそこ、残念ながら今あるのは入間小学校跡地しかないけれども、あそこを本当に地区の人たちのために使っていく、そういうことが本当の意味で入曽の駅の近くの人たちのためにもなるし、狭山市のためになると思うんですね。ですから、先ほども民間に考えてもらうという話がありましたけれども、その使い方についても少し民間のところと相談してみるということもいいのかもしれませんから、そういうのもちょっと念頭に置いて、自分たちで線引きしたり、自分たちでもってするだけじゃなくて、コンペしてみたり、そういうことも考えてみてください。これは要望します。

  次に、公民館の跡地ですけれども、これも民間のことも考えてやるということですから、それはそれでやっていただけばいいかな。残念ながら図書館が動かないようですから、図書館は図書館でもってやっていくことになりますけれども、ここも他郷の話をする必要はないとは思いますけれども、武道館も含めて割と広い土地になりますし、駅から近いところになりますから、ここも民間のデベロッパーの考えを聞くのもいいかもしれない。私たちの頭の中って割と決まっていますから。

  それから、最後に、有料のこれは駐車場自体はもう必要数はあると思うんですけれども、無料のところを10時までにするというのは、駅前の   のところですよ。そして、公共施設がいっぱいあって、そこにたくさんの人が集うような施設で夕方5時に閉めちゃうというのはいかがなものかと思いますね。施錠のことや何か、それから防犯のことってありますけれども、交番から2分のところですよね。何とかしようと思ったらできないことないと思いますよ。だって、市民広場のトイレのところに防犯の施設をつくるということまでも考えられていたんですよ。そんなできないわけがない。施錠にしたって工夫すればできますよ。市民喜ぶに決まっている。だって、市民に私は頼まれたんですものね、そういうことを。ですから、   もあると思いますよ、新しいことをするんですもの。でも、駅前の2分のところで夕方5時から真っ暗にしておく、そういうこと自体がかえって防犯上よくないかもしれない。多くの人が出入りしたり、多くの人がいたほうがいいかもしれませんので、私は質問ではありませんけれども、もう少ししっかりと……

そういうことを考えてください。

  では、時間がないので、これでおしまいにします。