newワージントン視察(2) 

 市役所で   ワージントン市長ご夫妻、
ワージントン議会議長、副議長と私

大歓迎を感謝した。

市制210年を今年に向かえ、なぜ210年も市として
永らえる事が出来たかを問うと、教育、図書館の高品質が大きいと言う。
また、市税では法人所得税を上げるために、経済部で
企業の誘致を進めているそうだ。
大きな会社の本店があり、そこからの市税が大きな税収源だそうだ。
 ワージントン議長、副議長、
シティマネージャー

シティーマネージャーは議会の下にあり、
議会が決めたことをきちんと執行する使命を持つ。
大きなことは議会で決めるが、シティーマネージャーが実際の面倒を見る。
なぜならば、議員は週1回集って、
議会を開催し決めるが、フルタイムポジションではないので、
現実にその執行に携わる事は出来ない。
「あなたのお仕事は?」と聞かれたが、
「私は市議会議員が仕事です」と言った。

議員7人は週150ドルの報酬で、年間50億円の市の財政執行の
責任を持つ。
     
 グリスワルド
センター
(老人レクレーションセンター
かな。)   
  老人福祉センターである。

日本で言うとお風呂のない老人福祉センターと介護保険の
要支援者の健康センターを兼ねたような施設。

公民館の老人専用施設ともいえる。老人は55歳以上というが、
見てみたところ後期高齢者(75歳以上)の利用者が多かった。

コミュニティバスがここに高齢者を送り迎えしてくれるそうだ。

会費は年15ドル程だそうだ。
   まずはジム。朝11時から夕方4時ぐらいまで空いている。
リクリエーションセンターに行く人よりも高齢な方々がりよう。
開いている時間はトレーナーがついていて、個別プログラムに沿って
トレーニングをしているようだった。

アメリカの健康志向はお金持ちほど強いと言うが、
立派な機械を使いこなして、頑張っていた。
さまざまなイベントや講習会、ツアーなどが目白押しだった。

書道教室もあった。
 
談話室。
日本でこんなゴージャスなソファーがある老人福祉センターがあるだろうか。
コーヒーはただで飲める。

このほかに、図書館や講習会室もあり、
講習会室では税金の確定申告の書き方指導をしていた。

作業室もあった。私が印象に残ったのは、テディベアとブランケット作りだ。
テディベアは可愛い熊のぬいぐるみ。目も口も縫い付けてあり、
手作りだから二つとして同じ表情のものはない。
このテディベアは子ども病院の子どものおもちゃになる。
老人になっても誰かの役に立ちたいと言う思いを満たすために、
ブランケットやテディベアを作っている。
ある程度貯まると、代表の人が病院に持っていったり、
寒い国の孤児院などに送る。

老人はお世話になりがちだが、誰かの役に立ちたいと思っている。
体の自由が若い時のように利かなくなったとしても、
何がが出来るはずである。私はこの作業にとても感動した。
  体育館。筋肉体操をして、体力の衰え防止をしていた。
日本では介護保険でやっているような体操だった。
いくつかのコースがあった。

体育館奥はキッチンになっていて、冬場は週に1回、
スープパーティが催されて、多くの人が来て昼食をするのだそうだ。
一人暮らしが多くなると、外に出る機会もなくなるし、
友達も次々なくなって行く。こんな機会を作らないと、
孤立していく老人が多くなってしまうのだ。日本も同じだね。

夏は出かけやすいから、スープパーティはお休みだそうだ。
   このセンターの職員(中央は市の職員のアンさん)。

私はアメリカ人に負けず、ふとったなあ。

4人のフルタイムの職員とパートタイムの職員とボランティアで
このセンターを動かしている。

私の隣の方は講習会のコーディねーター。
スープパーティでは自慢の腕をふるう。
ご自慢はツアー作りで、近隣の歴史ツアーを初め、
豪華クルーズの旅までコーディネートする。
今年のお正月はサンフランシスコからクルーズをしてメキシコまで行った。
2週間4千ドルの旅を企画して、なんと近隣を含め96人が参加したそうだ。
年寄りのために、荷物の取り扱いやらバリアフリーやら
疲れすぎない行程つくりなど、老人を扱うにはノウハウがあるらしい。
来年はカリビアンクルーズ、その後にはアラスカクルーズを予定している。

なんだか私も年をとったらワージントンに住みたくなった。
ただ、冬の寒さには耐えられないだろう。
4月13日でも雪が降ったもの、この街では。
     
老人コロニー          メゾジスと教会がしている老人コミュニティ。

まずは家の管理が出来なくなった老人のために、貸し家を持つ。
次に家に住むのを諦めた人用に、賃貸アパートを持つ。
賃貸アパートに住むのが不可能の人のために、
介護つきの部屋を持つ。
リハビリを必要な人にはリハビリ用の部屋を提供。
最後はアルツハイマーになった人用に、鍵で閉められた部屋を持つ。

350人の大きなコミュニティ。
平均滞在期間は6年。
42歳から103歳まで住んでいるという事である。
住まいは食事を除き、月4000ドル。(家事が提供される。)
アルツハイマー病の24時間介護の必要な人は月7000ドルかかると言う。
  食事。バイキング方式で、昼食は4,5ドル出せば食べられるらしい。
そんなに高い金額じゃない。
食べたらおいしかった。
食事に出て来るのも、よい意味での社会性がつくというものである。
  1ベッドルーム、シャワー、リビングルーム、広いクローゼット、
キチンダイニングが月3500ドル。配偶者がいると4000ドル。
ベッドメーキングや洗濯や掃除などの家事をしてくれるらしい。
いざとなればドクターもこのビルの中にいるので安心だ。

日本の特別養護老人ホームで月に15万円から20万円。
それでも誰が入ることが出来るのかと思うのに、このプライベートな老人施設はお高い。
自分の資産を清算して、10年分ぐらいのお金を持たなければ入れない。
それにしても年5万ドル500万円、10年分5000万円を持っているアメリカ人は
そんなにいないと思うが、ワージントンのような高級住宅街では、少なくとも400人は
ここに住めるらしい。

一番よいと思うのは、よい雇用の場になっていて、多くのケアギバーが働いていた。
 勿論、美容室もプールもジムも図書館も施設内にある。

美容室にいた女性は毎週ここに来ると言っていた。
   優雅な図書館
  リハビリ用は又別にある。
リクリエーション用のプール。
     
 ワージントンコミュニティセンター   ワージントンコミュニティセンター前で。(アンさんとダンさん)

左側に体育館が2つ、右側には広いトレーニングセンターがあった。
   入り口にあったリサイクル用ボックス。
狭山市では行っていないので、ちょっと恥ずかしかった。
業者がするのよと言い訳をした。
まさか、狭山市の燃やせないゴミの中に古い電話はないんでしょうね。
回収は専門のNPO法人が行うそうである。
  すごく広いジムにすごい数のマシンが並んでいた。
この時間には少ない人がトレーニングをしていた。
お昼の時間や仕事を終わった時間、それに早朝には人で一杯になるそうだ。
健康オタクのアメリカ人らしい。

狭山市もジムはある。2箇所もある。
稲荷山はいつもほぼ満杯の状況。
市民体育館は開いている。新しい機械もおおいから、こちらはおすすめ。
     これはギャラリー(?!)をランニングしているところ。
狭山市のランニングスペースは体育館のギャラリーのところにある。
こんな建築の仕方もあるのかって思う。
下に見えるのは、受付があり、管理者がいるスペース。
日本人は体育は体育館でするべきであるという固定観念があるが、
アメリカ人にはそんな四角張った思いはない。
クロスカントリーだって、道なき道を走ったりする協議である。

この施設の作り方を見ても、アメリカ人の大様さが見られる。
要するにお金持ちってことかなあ、ゆとりを感じるんですよね、随所に。
     リクリエーションセンターの中にある遊園地。
子どもの遊び場なんだけれど、バリアフリーなの。
要するに車椅子の子どもでも楽しめるっていう公園。遊技。
狭山市にはないなあ、車椅子の子どもも楽しめる遊技のある公園。
     実は無料でwifi画接続されますよと言うサインを撮りたかったわけではない。

その隣にある、ガンの持ち込み禁止と禁煙のサインが撮りたかった。

信じられませんよね、日本で禁煙とガンの持込を一緒に考える事なんか出来ないもの。
ガンもタバコも人を殺すか!!

これがアメリカの実状であり、悲しい現実ですよね。
日本がこんな張り紙を出すようにならない事を願うだけです。