一般質問原稿:2003年12が議会、12.5.2003

一回目
1.障害者福祉 2.子供問題(子育て、虐待、  青少年、  障害児教育  3.狭山市駅西口再開発事業

2回目(原稿通りに発言できませんでした。)
 3回目(原稿通りに発言できませんでした。)

議長のお許しをいただきましたので、8番高橋ブラクソン久美子の一般質問をいたします。

 

まず、障害者福祉について伺います。

先回では障害者福祉計画の具体的な内容についてお聞きし、ノーマライゼーションの理念の実現に果敢に取り組む福祉計画を作成し、さまざまな施策を通じ、障害者が他の方とともに地域で暮らすことができる狭山市をめざす事を目標とすることが明らかになったと喜んでいます。

先ほど行われた日英両国による障害者セミナーでイギリス人の講師マリリンハワードさんが障害者という言葉を使わず、低所得者、障害者を含め社会的支援を必要とする人という意味でneedy people と言う言葉を使っているのに気づきました。また、イギリスにおいては、needy people が税金で補助される事から脱却し、税金を払うようになるための社会整備を中心とした社会福祉政策を行っているという話を聞きました。今環境省事務次官で、障害者福祉政策の立案をなさっていた炭谷茂さんは日本における福祉もまさに、英国で進められているインクルージョンの精神で立法立案されたと講演なさいました。

このような、支援を必要としている人をサポートしていき、社会へ包み込むで行くためには、行政の力をなくしてはできません。そこでお聞きします。

 

1)                        狭山市における支援(生活、就労など)体制の中での、今後の市の役割をどう考えていますか。

2)                        支援ヘルパーなどを有する支えあい公社を狭山市地域生活支援センターと位置付ける地域生活支援システムを構築したらどうですか。

3)                        支援費の活用状況はいかがか。全国で50億円ほど足らないと言われていますが、狭山市の実態はどうでしょうか。支援の供給に不安はありませんか。

4)                        狭山市駅西口再開発事業の公益部分に福祉総合相談センターを入れるなど、交通の便の良いところで、プライバシーを大切に相談ができるようにしたらどうでしょうか。支えあい公社を狭山市駅西口の公益部分に移転し、公社にこの福祉総合相談センタ−を委託運営してもらい、公社を行政の中心に据え、障害者福祉の重要な担い手になってもらうようにしたらどうでしょうか。

5)                        障害児の学童保育室が作られようとしています。狭山養護学校の保護者を中心に実際スタートし始めたと言う話も聞いていますが、狭山市は障害児学童保育室に対してどう関わっていかれるのか。できれば、地区内の学童保育室に入ってもらうようにし、介助員を派遣するのがノーマライゼーションとしてよいと思うがいかがでしょうか。

6)                        税を使うよりも、税を払うほうへの掛け声で、就労が促進されることを願っていますが、就労センターの検討状態はどうですか。就労支援センターは民間の法人に委託せず、公社の中に設置し、生活支援の一環として就労支援をしてほしいが、どうでしょうか。

 

2.子育て支援について

 

子育て支援の必要性は 少子高齢化の急速な進展や児童虐待の実態が明らかになるにつれ、一般化した問題となりました。政府は、156回通常国会で、次世代育成支援対策促進法、少子化社会対策基本法を制定、児童福祉法を改定し、子育て支援、少子化対策に本腰を入れて取り組み始めました。私は、今回初めて仲川市長に、子育て問題解決に関する狭山市のお考えを伺いたいと思います。また、具体的な取り組みについて順次、部長に伺います。

 

1)      次世代育成計画策定にあたり、次世代育成支援対策地域協議会を早急に設置すべきだと考えておりますが、設置の考えは

2)      また、この協議会は次世代育成、少子化の改善を当時者問題として考えられる若い人20代や30代に任せるべきであると思います。どのような協議会を設置するか、その考えは。

3)      狭山市次世代育成支援対策行動計画についての、今後どのように行動計画を作っていくのか。また、その内容はどのようになるでしょうか。

4)      特定事業主行動計画の策定にあたり、今後どのように取り組んでいくつもりですか。(一般事業所のモデルとなるべきだとおもっています。)

5)      一般事業主行動計画策定に対する狭山市の対応はどう考えていますか。狭山市では何社が作らなければならないのか、実態は把握していますか。

6)      少子化社会対策基本法で言われている保育サービスの充実の中で、今後の病児保育、休日保育、夜間保育、延長保育および一時保育の充実、幼稚園、保育園の連携などに関して、狭山市ももっと積極的に施策を行うべきであると思いますが、このような取り組みに対して今後どのように対応をしますか。勿論それを次世代育成行動計画に数量をもいれ、盛り込んでほしいのですが。

7)      児童福祉法の改正に伴い、特定市町村として待機児童の改善を図らなければならないとされる時、狭山市保育計画として供給体制確保に関する計画を定めなければならないし、その際に住民の意見を反映させるための措置を講じなければならないとされています。現在、累計とはいえ200人を超える待機児がいる狭山市の現状を考えると、この計画の作成をする、しないに関わらず、明確で現実的な狭山市版待機児0作戦が必要ではないかと思うのですがいかがかですか。今後の予定をお聞かせ下さい。

8)      ファミリーサポートセンターの機能の見直しがなされてきている。本質的には共働き家庭で、地域ネットワークの少ない子育て家庭へのサポートが主眼でありました。安全への神話が崩れかけている時に、もっとそういう家庭でのニーズがあるのではないかと思いますが、そのニーズの発掘をどのように考えていますか。

9)      児童虐待は後を絶ちません。狭山市の児童虐待で中々一時保護が難しいと言う話を聞いております。保護施設が満員状態であると言うことですが、子供の状態を考えると心身の発達のためにも保護施設で保護したり、里親に育ててもらったほうがよいと思われるケースが回りにあります。狭山市ではレスパイト事業で心身障害者児童の一時預かりをしている施設や火事を想定して福祉の家もあり、保護施設や里親の見つかるまでの一時てきな保護施設として県の児童相談所と連携して使用してみたらいかがですか。無責任な親がいることも、悲しいけれど現実にあるとき、子供の福祉をまず第一義的に考えて、死には至らなくても成長が阻害されたり、教育が奪われたりしないように積極的に大人が動かなければならなりませんが、教育関係、児童福祉関係では、どのように対応しているのでしょうか。はっきり言って対応が遅すぎたケースもあったのではないかと思っています。

 

青少年問題

 

子供の問題の中で今までは子育て支援を中心に取り上げてきました。しかし、昨今の新聞などの報道でも分かるように、青少年の健全育成が今後の日本の将来の展望に大きく関わっていると言う事実も見逃せない状況になってきています。

 

まず、私は市長に青少年問題をどのように考えているのかを伺いたい。

 

156回通常国会では、児童買春、児童ポルノに関する法律も改正され、刑罰や罰金も上がりました。残念な事ですが、青少年の問題は大人の問題を多く含んでいるのも事実で、狭山市でも教員が児童買春で懲戒免職にもなり、最近では飯能市でも教員が懲戒免職になっています。しかし、たとえ一部で青少年健全育成を妨げるような大人がいたとしましても、青年を健全に育てるのは大人の役割であり、積極的にしていくべきなのです。そこで部長に伺います。

 

1)      まず、学校、特に高校中退者の実態を狭山市ではどのように把握していますか。平成12年に同じ質問をしているが、その後実態把握にどのように取り組んできているのでしょうか。

2)      犯罪、特に軽犯罪における青少年に増加が取りざたされているが、その現状はどのようですか。防犯をすることは、直接的に青少年の犯罪抑止になると思いますが、どのような方針でどのように警察を連携して行っていますか。

3)      県の条例で夜11時以降の青少年の外出は禁じられています。このような条例の啓発、また、狭山市の青少年現前育成行動指針の実施に対して、狭山市の現状はどうですか。

4)      青少年の居場所の問題は多く議会でも取り上げられています。公民館を青少年の居場所にという発想もありますが、現実にはあまり使われていないようです。今後の課題でもあると思っています。この際、西口駅開発の中央公民館を作る際、大型児童館すなわち青少年センター機能をいれ、防音装置の付いたスタジオ、ゲーム機を取り入れたゲーム室などを設け、中、高校生に運営参加させたらいかがでしょうか。

5)      西口駅前開発が完了するまでの間は、ユースプラザの土曜、日曜、また平日の6時から10時までの間の貸室の運営を中、高校生の運営委員会を設けて任せてみたらどうですか。今のような、利用状況を大幅に改善でき、また、中高生の居場所となると思います。

6)      平成12年に青少年の就労に関して、就労支援のための基礎セミナーの開催を教育センターで行う事を提案しましたが、いまだ実現していないようです。青少年の未就労が以前以上に問題となっている現在、ユースセンターを使い、就労に必要な基本的なマナーを身につけさせるような講座を開催したらいかがですか。

 

障害児教育:すべて教育長に伺います。

 

昨今の障害児教育は、国の構造改革の中で多くの改革の前に立っています。

1)                        障害児教育について新しい改革が国、県のレベルで唱えられ、狭山市でも無視できませんが、この改革を狭山市はどのように捕らえ、そのためにどんな準備を必要としていると考えていますか。

2)                        支援籍の問題が取りざたされており、できる限り障害のない子供との共生が考えられていますが、今現在、特殊学級にいる児童はどのように普通学級と交流しているのですか。現状は。

3)                        私は余裕教室のいくつかを支援室に変えていくほかにないと思っています。そして、それは全、小中学校に必要とされるであろうと認識しています。また、特殊学級が狭山市で全部の公立学校にない状況があるとき、普通学級から支援・特殊学級に通級は子供に大変な不便を与えるであろう。できれば、自分の学校に支援のための部屋を持ち、先生がステーションから派遣されると言う形態とよいと考えます。現在、情緒障害児の通級学級を設置しているが、中学校の通級学級の要望はあっても、通級することは、中学生ともなれば難しい状況になるでしょう。とりあえず、支援籍のことも含め、当面試験的にこの情緒障害を持つ生徒のいる中学校に支援室を設け、支援を始めたらいかがですか。

4)                        情緒通級学級で行われているソーシャルトレーニングに関して言えば、トレーニングできる教師が少ないのが現状です。県と連絡をし、所沢にあるNPOがソーシャルトレーニングを始めている事でもあり、教育委員会からの教員でなくても教員免許を持っている方であれば、派遣してもらう事を考慮に入れてもよいのではないか。教育免許を持っている大学院生などの活用も積極的に考えるべきではないだろうか。NPOその他、民間からの教員の派遣の受け入れ、民間での教員の研修に対するお考えは?

 

3.狭山市駅西口再開発事業・新都市機能ゾーンについて

 

財政をのぞき、すべて市長答弁をお願いします。

 

1)都市計画決定の申請手続きの開始の最終段階に入ってきています。そのために、またその前にさまざまな決定が必要となりますが、これに対する権利者など関係者の合意はどうなっていますか。また、今後、どのような時系列で事業開始まで進んでいくのですか。

2)申請を開始するという事は後戻りができないということです。この狭山市駅西口再開発事業にかんして、財政的な裏づけはどうなっているのですか。230億円と言われる費用、特に開始後すぐ必要とされる膨大な保証金をどのように調達しようとしていますか。合併特例債は利用可能か、ミニ公募債はどうか?縁故債の引き受けは可能か?行政改革により、どのくらいの基金の積み立てを予定しているのですか。

3)その間、市民のこの事業への参加はどのように可能でしょうか。

4)公益・公共施設の規模、内容、方針についてどのように考えているか。先ほどから、福祉総合相談センター、ユースセンターなど、利便性の高い西口のビルゆえに設置してほしいと要望してますが、設置の可能性はいかがでしょうか。今後老朽化で耐震などの補強すら困難と思われる施設は狭山市にはないのでしょうか。そういう施設を洗い出し、この際、この計画の中に入れるのはいかがでしょうか。計画を小さくする方向で話が進んでいると思いますが、今後のためにスペースを確保しておくべきではないでしょうか。

5)駅前広場では、公共交通機関が優先されています。しかし、キッスエンドライド、パークエンドライド、すなわち、送り迎えの個人的車両、車と電車の乗りつぎなどをしやすくすることにより、狭山市内から東京方面へのアクセスがしやすくなり、狭山市のベットタウンとしての役割の低下を食い止める事になると思います。駅広の中心に小さなアイランドを設けるなどして、個人車両に対しての配慮をするべきだと思いますが、計画はどうなっていますか。

 

5)                        狭山市駅西口再開発事業の見直しが徹底する中で新都市機能ゾーンの見直しもなされてきています。今後この地域はどのように開発されていくのですか。私は前にグレードの高い清潔で上品な住宅街の形成を展望しました。広い公園等が計画されているとも聞いていますが、狭山市には広い公園は十分あり、中心市街地ということを鑑みれば、住宅地として開発をするべきではないかと考えますが、方針を伺いたい。

 

以上をもって私の一般質問の第1回を終わりにします。