答え: 町田 市長(3)
野村教育長(1・2)
質問: 高橋ブラクソン久美子


Q:教育長は“開かれた学校”を目指すとおっしゃいますが、それは具体的にどんな学校ですか?
  文部省は省令を改正し、学校評議員を置くことが出来るとしました。当市は学校評議員を設置するのですか。
  評議員は学校の教育目標・計画や地域との連携の進め方など、校長の行う学校運営について意見を述べると言われていますが、先ず、学校が情報を地域や保護者に伝えなければならないと思います。何をどのように伝えるのでしょうか。
  また、評議員の意見・要望・助言・提言に対する学校の姿勢をお答え下さい。


A:“開かれた学校”の基本は、学校と地域が相互に融合して、学校を含めた住み良い地域社会を作るとともに、豊かな心を持ち逞しく生きる児童生徒を育成することにあります。
 具体的には、運動施設や文化施設の開放・教職員に専門的知識や教育技術等を活用する事・地域の教育力を積極的に学校教育に取り入れることです。
  学校評議員制度は、名称は違っていても当市においてはすでに発足し活動を始めています。具体的には、学校評議員の人数や任期・規則などを本年度中に整備したいと思います。
  学校は、学校の状況を地域の回覧板で知らせ、授業公開・学校公開に多くの地域の方々に参加してもらっています。ホームページを将来的には利用したい。地域の意見要望を学校運営に積極的に生かして、説明責任・結果責任を明確にした学校運営にしていきたいと思います。


                                                      


Q:民間人の校長を採用できるように省令で変わりましたが、将来どうしますか。


A:県や国の動向を見ながら、民間人登用の機会がありましたら、積極的に対応して参ります。

                                   


Q:入間川小学校のように、いわゆる学校の“公民館化”が進んでいる時に、学校管理はどうなりますか。
  また、西中学校の事故の教訓はどのように生かされているのでしょうか。


 

A:学校生活における児童生徒の安全確保については、最重要課題と認識しております。夜間の警備に関しては、センサーを設置し、来校者である事を証明できるような対策を講じたいと考えています。また、地域の健全育成会議などの連携・指導体制の確立に努めています。
  西中学校の事故を踏まえて、「疾病等による事故防止のための確認表」を平成12年4月1日から施工し、事故再発防止に役立てて参ります。


                                                         


Q:“開かれた学校”には、ボランティアが欠かせないと思います。当市でのボランティアの実態はいかがですか。その保証はどうなっていますか。


A:人材登録を各学校で行い、延べ650人に参加していただいております。保証には、「小中学校支援ボランティア保険」に新たに加入する予定です。



Q:特殊学級は、3〜4学校に1校しかありませんので、障害を持っている児童生徒は普通学級の子より過酷な通学状況にいます。1人でも特殊学級の設置を要望していただけませんか。


A:必要とあれば、県に特殊学級の設置を要望します。『1人でも申請する場合』は、対象となる児童生徒の障害の状況をとらえ、通学や安全の問題・長期的な展望・地域にある特殊学級の状況や保護者の考え等を総合的に判断して対応したい。

                                                         


Q:特殊学級での社会性を身につけるためには、多くの普通学級の児童生徒との交流教育が必要となります。当市の状況を説明して下さい。また、交流教育を進めるためにどのような努力をしていますか。


A:行事を中心にその児童生徒に応じた教育計画を立てて、交流計画を進めています。中学生の場合、交流が難しい場合もあります。

           


Q:軽度の障害を持つ児童生徒は普通学級にいますか。その場合、それらの児童生徒のために特別な指導がなされているのでしょうか。
  この際教育ボランティアの活用も含め、児童生徒に個人指導を受ける機会を与えるべきではありませんか。


A:学習遅滞ということで配慮が必要な児童生徒はおります。工夫して学習指導をしております。

                                                                


私の考え 
  障害があってもなくても、児童生徒は最寄の学校に通えるようにしてほしいと願います。いまだに、障害のある子の方が辛い状況です。また、軽度の障害を持つ普通学級にいる子供の学習指導に、もっと力を入れてほしいと願います。


Q:基本構想案が示されました。この中で20万都市を目指すと言っていますが、なぜですか。その財政フレームはどのようですか。また、市民参加で基本構想を作り上げるようですが、どんなお考えですか。


A:都市としての自立性と活力を高めるには、人口の増加が必要であると思う。20万都市となる事により、主体性を発揮して、個性豊かな街作り実現に取り組む事ができ、市民にもプラスになると考えます。
  財政フレームは今後試算します。多くの事業を取り入れ、限られた財源の効果的な活用を図っていくことが重要であると考えています。
  市民参加のために、「街作り懇談会」を開催するとともに意見や要望をお聞きして計画に反映させて参ります。

           


私の考え
  私は20万都市構想を好みません。今後は4万人も人口を増やすには、新たに開発を進めざるを得ません。トラックが街を走りまわり、壊したり崩したり騒々しい街になっていきます。
  私は16万都市の落ち着いた街、狭山が好きです。今後、狭山市にはグレードの高い、高級感を持ったしゃれた中高年の街作りを目指してほしいと願っています。