生れて初めての市議会議員生活の中で、またもや異常事態が市に発生致しました。市長が肺結核で長期の入院が予定され、3月定例議会を全期間休むと言う前代未聞の出来事が起きました。市長は、4月12日まで入院しても病院で執務出来ると言って、代理者も立てずにいました。

    政策的な判断は市長がする事になっていますし、その責任も市長が取ります。議会では通告した一般質問も市長の答弁がないので、判断不能によって後にまた質問しようということがいくつかありました。議会前の全員協議会という場で、議長から政策的判断を要する質問には答弁出来ない旨の説明もありましたが、なにしろ質問通告後に市長の病気が明らかになったので、議会での多少の混乱は避けられなかった訳です。

    3月定例会は予算議会です。2001年度の事業計画が示され、その予算案を審議するのがこの議会の特徴でもあります。けれども、その予算を組んだ責任者の市長がいないことには、本質的にはお話になリません。それでも、議会では粛々と議案の質疑が進み、委員会審議も済み、裁決となりました。

  
  長期入院で、代理者を2ヶ月近くおきませんでしたので、市長が支障なく執務し判断出来るのか本当に心配になりました。市長決済を求める秘書課長や助役は健康を損なわなかったのでしょうか。市長はどうして代理者をおいて、早く復帰するために治療・静養に努めなかったのでしょうか。もし、昨年のように洪水や飛行機墜落事故や停電、地震のような緊急事態が発生したとしたら、市長は病院で何が出来たのでしょうか。

  
  一方、市長がいなくても市の行政は滞りなく進むとしたら、代理者をおいての市政が長く続くとしたら、それもおかしなものと言わざるとえません。市長の役目は何だということになります。とても忙しいと言われていた市長職。 能力はともあれ、選挙で市民の信任も得ていない助役に市政を長期に渡って舵取りさせるのはいかがなものでしょうか。「この狭山市はどうなってしまうのだろうか」と想像する事すら恐ろしい思いです。

    やはり、これは異常事態としか言えません。
もし、早期の回復・退院が期待できないならば、市長は将来を考えるべきではないかと私は思います。そして、結論をはやくに出すことが狭山市に取って必要な事ではないかと私は思います。さもなければ、市長は無責任のそしりを受けても仕方がないと思うのですが、市民の皆さんはいかが思われますか。