家庭、地域、学校

子どもには、特に青少年の居場所(放課後や休日)がありません。気楽に楽しめたり、集まったりする場を子どもにも確保して上げたい。公民館は中高年の利用が高く、中々子どもには使えません。勿論、学校は休日は利用出来ません。

この2年間、私は青少年のための居場所作りを提案してきましたが、青少年に対する責任の所在が明確ではなく、誰も青少年のためのアクションを取りません。まさに責任のたらい回しといっても良いと思います。教育委員会、児童福祉課、市民活動支援課どれをとっても、青少年問題は及び腰としか思えません。

狭山の子供を皆で育てるには、縦割り行政の発想では限界があるのではないかと私はつくづく思っています。

今回は、教育委員会に学校の余裕教室(空き教室と普通の人はいいます)に子供公民館のような物を作ったらと提案しましたが、答弁はありませんでした。

また、午後5時以降の児童館を中高校生以上に限って開館したらとも提案しましたが、福祉部は出来ないとの答弁でした。



学校5日制を迎えるに当たって、児童・生徒を家庭や地域に帰すのだと教育委員会はいいますが、その家庭や地域に児童・生徒の居場所があるでしょうか。塾だスポーツだと言いますが、お金のかかる事です。教育委員会のある課長は"家庭の質が問われるでしょう"と言いました。しかし、
貧富によって、子供の可能性により大きな開きが出てくるようでは、子供達が担う将来の日本の大きな障害とならないかと心配です。お金や時間のある家庭、面倒見の良い地域だけではないのです。

これからの狭山市民は狭山市全体で育てるのだという気概を持つべきなのに、市の執行部にはその気概を持つ人が何人いるのだろうかと嘆かわしくなります。

   私は、このような状態では、行政の枠を超えて、子供のことを真剣に考える審議会を市に作るべきだと思います。そして、学校だけではなく、家庭や地域での子供の居場所の構想を作り上げる時が来ていると確信しています。